当大会３回目の出走。昨年からハーフ部門が復活した。今年は昨年と違って、かなりの大混雑になった。
もはや地方の市民大会というレヴェルは超えていた。


仙石線の終点（暫定的）である高城町から会場まで徒歩５分。

荷物預けの長蛇の列を始め、多少の混乱があった。荷物預けの場所を確認するため、総合受付に行くと、「高橋さん！！」と声をかけられた。
なんとニッポンランナーズの会員さんがボランティアスタッフにいた。宮城出身ということで、今回、お手伝いに来たそうだ。ご苦労様。

荷物預け＆トイレで等で混乱し、グロス・ネットは５分。まぁ、仕方がない。
走る前に、合掌。

コースは下記のように起伏ばかりだ。50mほど一気に上がれば、また下がるの繰り返し。更に強風注意報が発令していて、昨年より負荷強し！
まさに「上等」だ！

実走時のコース起伏状況




また不通になっている仙石線．高城町〜野蒜付近を往復する



私は先週のレイクタウン走で左足太腿に違和感があり、激しく走ると６月に痛めた肉離れが再発しそうだったので、抑えて走ることにした。
1km：5'50を目標。

5kmほど走り、松島町を離れ、登って東松島市に入る。

右手前方に見える海岸線はいまだに汚泥だ。更地になっているが、ここには住宅等の再建設は無理なのだろう。
この遙かかなたまでの更地を見た時、3.11後にヘドロ清掃のボランティアで、同市を訪れた時の悔しさ・空しさ等が、身体全体を覆った。
去年同様、破棄された住宅もまだあちこちに見られた。

涙が出そうになった。

ただ、昨年走った時よりはかなり整理されていた。

昨年同様、鳴瀬から来てくれた太鼓隊の応援も嬉しかった。その人数は10人弱。
青梅マラソン等で見られる30人以上の大編成の太鼓隊に比べると、それはそれは小さなものだが、気持は十分に伝わった。

そして何より昨年より遙かに沿道に応援者が多い。殆どがご老人達だ。
昨年はまだ仮設住宅での生活で、応援どころではなかったのかもしれないが、今は少し生活に落ち着きが出てきたのかもしれない。
笑顔で歓迎してくれた。

東名陸橋を上がる。ここでも町は一望できる。道路の左右で景色は対照的だ。海側に人工の建物は殆ど無い。
見えるのはブルドーザー等の工事車両。北側には新しい住宅群。

野蒜駅が見えてきた。3.11後、沈黙を守る駅の一つだ。仙石線は、コースを変えて数年後に復旧するようで、この駅は廃棄されるようだ。

このあたりは去年同様静かだ。ランナーの足跡しか聞こえない。

折り返し、再び走ってきた道を戻る。

風が強い！それも横からの風で、行きも帰りも苦しめられる。時には向かい風になる。

給水所テーブルにある水の入った紙コップが宙に舞う。帽子が飛ぶランナーも多し。
力尽きて歩き出すランナーも出始める（仮装ランナー達も歩いていた）。

向かい風に登り坂だ。これは本当にきつい。15kmほどで歩くランナーが続出した。

しかし、私は歩かない！ここを走るために生まれてきたんだ！！とまで自分に言い聞かせ、次々とランナーを抜く。
ニッポンランナーズの佐倉練習会で何度も体験した、あの競技場から数km離れたところにある恐ろしい坂道を思えば、まだ軽い！まだ軽い！
と念じて走る。

登り切るや、また下って、また登り坂だ。


すると、この周辺で女子高生達が応援に来ているではないか！行きには見かけなかったが．．。東松島高校の方々だろうか？応援グッズを持って、

「もうちょっとですよ〜！頑張れ〜！」

と我々に叫んでいた。またまた涙が出そうになった。

歩いていたランナー達も走り出す。女子高生の声援パワー恐るべし！

私は勿論、加速だ。ラスト2km弱。必死に走ってゴール！

ゴール後、深々とコースに頭を下げ、また黙祷した。

今年も完走。ありがとう松島ハーフマラソン！

ネットタイムは昨年より１分遅い１時間49分。強風の中ではよく走れたと思う。左足の太腿裏も特に大丈夫だった。股ズレも起きず。


完走後にはカキ汁がランナーに配られる。

汁物はお手の物！陸上自衛隊が調理！






スタート前に取材に来たＴＶ局用に提示されたカキ汁





私がゴール後にもらったカキ汁（まだ食べる前ですよ！）。おいおい〜！！







アサリ汁も200円で食べました(^^)



高城町駅。石巻方面を撮影。3.11後は不通のまま