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【廣井隆 指揮 L.v.B室内管弦楽団第29回定期を聴く】 (2013-9-24 8:16:39)
2013.09.23 府中.ウィーンホール
曲目:ブラームス「ハイドン〜」、モーツァルト「劇場支配人」(ハイライト版)、ベートーヴェン2番。
L.v.Bオケを初めて聴きました。
前にも書きましたが、かなり久しぶりにこのホールに来ました。開演前に前回、何をここで聴いたのだろう??
とずっと思っていたのですが、全く覚えていません。
この府中の森芸術劇場はその名の通り、ホールが3つあります。ウィーンホールの隣のどりーむホールでも
オーケストラ演奏会、そしてもう一つのホールではヴァイオリン教室(支部大会)の発表会が行われていました。
開演まで少し時間があったので、このヴァイオリン発表会を少し鑑賞。幼児の部です。
キラキラ星とか。
久しぶりに幼児の弾くヴァイオリンの音色に接しました。懐かしいというか、誰もが、ここから始まったわけです。
この後、この発表会は少しずつ演奏する生徒の年齢が上がっていくわけで、出来れば、知人のお嬢さんのバルトークを
拝聴したかったです。しかし、時間切れ。残念!!
本来の目的であるウィーンホールへ。
自由席なので後方で聴きました。最初のブラームスの「ハイドン〜」ですが、主題提示後の弦楽器の奏でる音で、
オケの力がわかるような気がします。少しシャリシャリして来るかな?と思いきや、しっかりとした音程で、
お見事でした。
この曲もブラームスらしい渋い曲ですが、ラストに向かって、再び冒頭の主題が管楽器群によって奏でられ、
トライアングルも加わり盛大になるところが一番好きです。。
ブラームスの音楽は何でも弦楽器が難しいというか、管楽器に助けてもらうような部分が少ないものですから、
演奏にあたっては、それなりの覚悟が必要だと思います。もう一歩、低弦が聞こえてくればなぁ..とも感じましたが、
いい演奏でした。
そして次がモーツァルト「劇場支配人」のハイライト版です。私は実はこの曲は序曲しか知りません。
事前にCDを買って聴いておけば良かったのですが、間に合わず。
ハイライト版とはいえ、この曲を演奏してくれたことに感謝です。
「魔笛」の女王のアリアのような超絶部分(「別れの時の鐘は鳴り」もあり、独唱陣(藝大卒・二期会)の方々の
好演で楽しめました。
特にマドモワゼル役の和田 友紀菜さんの声の質が素晴らしかったです。みずみずしく、艶やかな声!!
休憩後はベートーヴェンの2番。
第3楽章のテンポがとても速く、少し驚きました。指揮者のお考えなのでしょうが、このような速さは独特でした。
いろいろな解釈がありますね。例えば、第1楽章ラスト付近のTpの不協を激しく強調する演奏もあれば、
第2楽章をじっくり聴かせる演奏もあります。
本当にこの曲は面白いです。
またオケの配置なんですが、3曲とも、HnがCbの隣(奥)に、あたかもCbのように位置していたのが珍しかったです。
他の管楽器群がいる雛壇から敢えて距離を取っていました。管楽器同士の掛け合いとか、そういう時はちょっと
苦労するようにも思えたのですが、これも指揮者の指示なのか。
廣井様の指揮は、あまり身体を動かさず、威厳を持ったかのようなスタイルです。時々、キューを出す程度で、
細かく振りません。
私は個人的ながら、全身を躍動させて、両手をウワァーーー!!.という指揮は苦手なのです。
廣井様のような指揮が好きです。
次回は「田園」「ブラ4」とのこと。室内オケでこの2曲に挑むわけです。一人一人の技量も高そうですし、
またいい演奏になると思います。
弦はストバイ5名、セコバイ6名、チェロ5名、バス2名..といったメンバー。
アンケートの「演奏して欲しい曲」には「トゥランガリーラ」ではなく(^^;、室内オケということで
「シェーンベルクの室内交響曲」と書いておきました(^^;。
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