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2013信越五岳トレイルランニング(2) (2013-9-21 11:41:51)
【4A〜5A】
4A出発するときに、jun天君と一緒になりました。彼はこのエイドでしばらく寝てたそう。
2人で急なゲレンデを上っていって、林道に入りました。
去年はもっと緩い感じがしてたけど、思ったより勾配はあったな。
でも、走ったり歩いたり。jun天君は先にいってしまいました。
1人でぼちぼち行きます。こういう微妙に走れる林道は、ストック欲しいですよね。でも、信越五岳は全コースストック禁止。
そういう時は、エアストック走法です。ストックを持ったつもりで走ったり歩いたりすると、リズムができていい感じで行けます。本当ですよ。やってみてください。
ここでまた、洋子さんと会いました。洋子さんにもエアストック走法教えてあげたら納得してはったもん(*^-^)
結構いい調子で林道を上り詰め、下りになります。記憶ではすぐに変電所までの急坂になるかと思ってたけど、緩い下りが結構長かったです。
いよいよ、急な下り。ただでさえ、急な下りは苦手なのに、さらにここの問題は、muddyでslippyなこと。去年はここで、下りられない自分が本当に情けないと思っていやになったけど、今年は開き直って行きました。安全第一。
後続の人達には先に行ってもらって、滑らないように慎重に下ります。約1km下りるのに20分近くかかったけど、しょうがないね。
やっとのことで下りきって、吊り橋を渡り、対岸の急登のスイッチバックを上っていきます。去年はここもちょっと行っては休まないと登り切れなかったけど、今年はぐんぐんと上れました。先ほど抜いていったと思われる男性ランナーもかなり抜き返した。
やられたらやり返す。倍返しだ!(笑)
上りきったら、すぐに牧場に入るような気がしてたけど、ここからトレイルが結構長かったです。きれいなトレイルでした。もうすぐ牧場に出るというところに人が立っていて、「まりもさん?」と声かけてくださったのは、りんりんさんでした。こんなところまで!ありがとう。
牧場に出たら、牛さんがたくさん。去年は全然記憶なかった。1時間以上違ったから、もう畜舎に帰ってたのかも。今年は牛さんに癒やされました。道には足場の悪いところにウッドチップが入れられたところがあって、ありがたいです。
これから向かう山の方も見えてるし、お天気も保ちそう。よかった。
5A(66.6km): 16:30(11時間)
エイドに入ってすぐに、ラントレの人達や、ダンナが待っていてくれました。ドロップバックも取って居てくれて助かります。エイドから、スープやしゃり玉、温泉饅頭なんかを持ってきてもらって、食べました。ダンナがソックスを替えた方がいいとアドバイスくれたので、ウールに替えました。
他の人達の状況がわからなかったけど、みんな4Aは通過したみたいです。
ヘッドランプを装着して、ハイドレに水を追加して、トイレに行って出発。水のところには、にょにょさんがボラでがんばってはりました。
【5A〜7A】
20分ほどエイドにいて、再スタート。明日運転してもらわないといけないので、8Aのサポートは不要にしてあるので、ここからゴールまではダンナには会えません。
発電所の脇の急階段を上ると、おだやかなトレイルがしばらく続きます。去年はこのあたりからもう暗闇がはじまっていたけど、今年はまだ明るいから、この辺は遊歩道でところどころに見所みたいな立て札もあったんですね。
林道に出て走っていると、まーちさんが後ろから抜いて行きました。5Aでお会いしたけど、結構ゆっくりしてはったのかな。とても追いつけないし、後ろ姿を見送ってぼちぼち行きます。
給水ポイントで、ライト装着。この辺で6時。ここから大ダルミの上りが始まります。
去年も思ったけど、ここの上りは勾配よりもサーフェイスが問題。とにかくmuddyでslippyな急な上りなので難しいです。でも今年は覚悟が出来てたから、去年ほど辛くはなかったけど、それでもなかなか厳しい。こういうところは、前の人が踏んでいったところにそのままそっくり足を入れる方が、足首まで泥につかるリスクが減るということがわかりました。
ここで雨が降ってなくてよかった。
急なところは、道端の笹をつかんで上ったりしたせいか、後から腕が痛かった。
上り詰めたところに、誘導スタッフの人が鳴り物入りで応援してくれていました。すごくハイテンション。ずっとあんなに応援してたら、相当しんどいだろうな〜。ありがとうございます。
下りに入ってもサーフェイスはまだ状態が悪いのでそろそろと行きます。それでも今年はサーフェイスの悪い古池の方を回らずに途中から林道になったので、楽でした。走れるところも多かったので、時間もかからずにすみました。
6A(81.0km): 到達時間不明 (リザルトでは14時間20分)
6Aのエイドにはたけっちゃんがおられました。ここのレモンリンゴはおいしかったです。たくさんいただきました。
他にもおかゆがあったかな。レモンリンゴがあまりにおいしかったので、他の記憶が飛んでます(笑)
ここからしばらくは、ロード。あの残酷なほどmuddyなサーフェイスの後には、まるで天国です(笑)。上り基調だけど、走れるところは走り、歩くところもサクサク早歩きで、なるべく距離をかせいでおこうと。
ロッジみたいなトイレの脇から、木道主体のトレイルにイン。勢いよく走ってつるんと滑ったりすると大変なので、ここも歩幅小さく、そろそろと小走りのマイペースで行きます。去年はこの辺、ゆかちん・MOMOさんペアと一緒だったな〜と思い出します。
戸隠奥社の参道に出ました。去年はここも人が少なくて、ちょっと淋しかった記憶がありますが、今年は比較的ランナーも多かったです。時間帯の差かな。ここも緩やかに上ってはいます。ペーサーとペアくんでる人達はぐんぐん上っていくけど、私はゆるゆる走って、ちょっと歩いて息整えて、またゆるゆる走って・・・という感じ。まだ先は長いし、関門まではたっぷり時間もあるから、焦らない。このまま行けばゴール時刻は、2時〜2時半って感じかな。
7A(87.0km): 20:50(15時間20分)
このエイドにはいずけんさんがおられました。他の人達の動向が知りたかったので聞いてみても、まだ女子はあまり来てないのではないかとのこと。
ここではしゃり玉をいただいたような気がします。お味噌汁もあったかな。
【7A〜8A・・・まさかの打ち切り!】
トイレに行って21時ちょうどに再スタート。
ここからは、結構アップダウンもあったことを思い出しました。道もトレイルが主体ですが、大ダルミほどひどいサーフェイスは少ないので、まあまあ走れます。でも、前後に人が少なくなって、ちょっと淋しいところ。点滅灯を頼りに見落とさないように慎重に行きます。こんなところは、ペーサーと一緒に走れたらいいかも。
昼間走ってみたらどんな感じのところなんだろうな。
割に気持ちよく行けました。このまま行けば22時には8Aにつけそうな気がする。自分の当初の予定では、8Aには21時半〜22時45分ごろ到着と踏んでいたから、まあ順当に来てます。何より去年と違うのは、身体へのダメージが少ないこと。まあ、足の爪には結構来ていたけど、今年は木の根などに強く引っかかったりしたことがまだなかったので、下りでも走れないほどの激痛がありません。ありがたいことです。
一度ロードに出て、再びトレイルへ。ゆるゆる上るけど、それほどしんどくないところです。90km表示も越え、あと2kmちょっと。
そんなとき、自分の後ろを走っていたランナーが、携帯で大きな声で話しているのが聞こえました。
「えっ?マジ?嘘やろ?」
こんなところで何話してるのかな?トラブルの仕事の電話でもかかってきてるのかな?と思っていると、電話を終えたそのランナーが私のところに来て、
「あまりいい話ではないのですが・・・」と声をかけるではないですか。
「今、嫁と話してたんですが、台風接近で8Aで打ち切りだそうです。」
・・・・・・えっ!?え〜〜っ!??
ほんまですか!?
雨も風も、ここまでほとんどなかったので、にわかには信じられませんでした。
今年は、ここまで本当に順調で、時間内完走は絶対。あとはどれだけ瑪瑙山の下り以降がんばって、ゴールタイム縮められるかなと思ってたところなのに・・・
でも、直接大会関係者から聞いたわけではないので、何かの間違いじゃないかという一縷の望みを持っていたのですが、だんだん身体からは力が抜けてしまい、走れなくなっていきました。
先ほど教えてくれたランナーは、「ここからウィニングランですよ」と言っていたけど、私にはその力もなくて、背中を見送るのみ。
エイド近づいて、誘導スタッフさんに聞いてみても、「私たちもまだ正式には聞かされてないんですよ」と言われる。
ようやく8Aが見えてきました。そこのスタッフさんに聞いてみると、
「打ち切りではなく、8Aをゴールに変更して、ここで一応順位とタイムを出す」とのこと。
まだ頭が整理できないけど、それならとりあえず最後は走ってゴールしようと、がんばりました。
エイドエリアに入ると、しょうやんとMOMOさんがまず目に飛び込んできたけど、マイクの案内で「先に関門チェックを受けてください」ということだったので、挨拶もそこそこに関門に向かいました。
8A(92.3km): 22時34分57秒(16時間34分57秒、リザルトより)
これが、今年の記録なのか。まだ信じられないけど、とりあえずあっけなく終わってしまいました。
エイドのみんなのところに戻って、気持ちのもやもやの整理もまだ全然つかないまま、それでも涙が出るわけでもなく、やりきれない気持ちをマシンガンのように吐露している自分を、もっと別のところから見ている冷めた自分もいました。
まあ、エイドで何か食べなくちゃ。と、楽しみにしていたおそばを食べ、そのお椀でお粥を食べ、フルーツ、コーラ、いろいろいただきました。
MOMOさんは、5Aでリタイアされたそう。正直4Aの通過時刻聞いて、ちょっと厳しいなと思っていたのですが、それでも体調は戻られたようでよかったです。
エイドで待っていると、続々と後続の人達がゴールしてきました。8Aを21時15分にスタートできなかったら、ここで打ち切り。それが21時過ぎに決まって、各エイドなどには連絡があったそうです。つゆきさんや、ひらりんや、タカさんや、他にも多くの人達は7Aでその話を聞いたそうなのですが、私はその連絡がエイドに届く直前に出てしまっていたのでした。
それでも、途中で他のランナーさんからの情報が入ったからまだ心づもりがあったけど、知らないまま8Aに来ていたまた違った感情になっていたかもしれません。
近くで、石川弘樹さんが、8Aゴール変更の案内をずっとハンドマイクでされていました。
去年、終盤で引っ張っていただいたのに結局ゴール間に合わず、今年こそリベンジと思っていたので、弘樹さんとちょっとお話したくて行くと、本当に苦悩された表情で、「申し訳ない」と言われるので、こちらこそ恐縮してしまいます。
「台風は弘樹さんのせいじゃないです。ありがとうございました。」と申し上げて、握手していただきました。
まだ、天気も雨も風も全然ないので、もう少し行けたんじゃないかという気持ちは正直ありました。
でも、打ち切りを決めた主催者が一番辛いはず。
さて、「8Aはサポートしなくていいよ」と言っていたダンナは、ゴール付近に車を回して、そこで仮眠をしているはず。ゴール地点までバスが出るらしいけど、もう人数いっぱいみたいなので、ダンナに連絡して8Aまで来てもらうことにしました。
携帯に連絡してみると、ゴール周辺でもそんなアナウンスがあったようで、もう知っていました。とりあえず8Aまで車を回してもらって、ピックアップしてもらいました。
指定のお風呂に入って、妙高池ノ平の後泊の宿まで送ってもらいました。お風呂までも、お風呂から宿までも結構遠い。1時半過ぎに宿についてもまだ雨も降ってないです。
まだ、同室の人達はだれも帰ってきてなかったけど、お先に休ませていただきました。
【翌日】
未明ごろから雨が降り始めたようで、疲れているのにあまり寝られず、7時半に目覚ましかけていたけど、6時過ぎには目が覚めてしまいました。
外は大雨になってます。
やっぱり台風来てたんだ。
というか、FBなんかで見ていると、京都が大変なことになってるじゃないですか!
もうiPhoneにかじりついて情報を集めていました。
昨日の打ち切りのこと、改めて弘樹さんや主催者の皆さんの英断だったと思います。
台風のことですから、どういう動きをするかわからないし、こんな大変な台風でもしあの瑪瑙山界隈が豪雨になったら、ランナーやスタッフの安全なんか守れません。
自分も、おこしやすマラソンで少し主催者の立場もわかっているし、最終ランナーが過ぎてからも、まだ大会は終了していない、最終撤収されるまでのスタッフの安全も最大限守らなければいけません。
そう思ったら、昨日のもやもやも吹っ切れました。
ダンナはこんな状況でも、外の車で寝ています。雨でも割に気にせずに寝れてたみたいで、たいしたものです。
朝ご飯を皆さんと一緒に取って、表彰式はパスしてお先に帰洛することにしました。
杉野沢でゆうこりんをピックアップして、北陸道周りで帰路につきます。
高速も、途中50km制限が続き、ワイパー最速にしても前が見えないほどの豪雨。台風に向かっていくのですからしょうがないです。それでもまだ高速が通れるだけマシ。
なのに、富山滑川のあたりで、車に変な警告灯が点灯。しかも変な振動まで出てきた。
まだ、買いかえて1年もたってないのに、この場におよんで壊れるか!?
とりあえず、滑川で一度高速下りて、メーカーサポートに電話すると、すぐに営業所に来て欲しいと言われた。
そんなこと言われても、こんなところでこの天気で、この荷物で、どうすればええねん!!と思っていたら、エンジンを一度切ってかけ直したら、警告灯は消えて振動もなくなりました。
そんなわけで、帰るまでは様子見で行くことにしました。多分大雨で一時的なトラブルになってみたいです。動いてよかった〜。
その後、雨は小康状態になりましたが、北陸道、武生より南が通行止めになってるとの情報。しかたがないのでR8で行こうと、武生の手前の鯖江で下りてお昼を食べました。そのままR8を行こうと思っていたのですが、道路情報調べてみたら、なんとR8も敦賀まで通行止め!
さあ、どうする!ここから地図とiPhoneと首っ引きです。R365しか道がないので、それにみんな車が集中して渋滞。迂回路がないので仕方ありません。敦賀市内に入るところでもちょっと判断ミスもあり、大渋滞に巻き込まれました(。>0<。)
敦賀からも、名神は通行止め、R1もダメらしい。当初の予定どおり湖西道路から行きますが、名神やR1の車がみんな西大津バイパスに入ってくるかもしれないという情報もあり、滋賀県からどうやって京都に入ろうかと悩みます。
高島のあたり、また大渋滞。こんなところから京都まで詰まってたらどうしようと思っていましたが、なんと湖西道路に入る北側のあたりで道路が冠水してました。山側から土砂を含んだ水が流れて、タイヤ半分くらいつかるような感じ。それで、そこを最徐行で通るために渋滞。それを抜けたら流れたので一安心。
高島の辺、琵琶湖側は水田も住宅も水没していました!
それからも道路情報と首っ引き。途中越もダメ、山中越もダメでしたが、意外に西大津バイパスはすんなり通ってしまいました。三条京阪でゆうこりんを下ろして、ようやく帰宅できました。
妙高を9時に出て、家についたのは21時前。行きの倍かかりました。
【まとめ】
そんなわけで、いろいろなことがあった2013信越五岳トレイルランニング大会が終わりました。
一言で言えば、みんな無事でよかった。
最後のゴールまで行けなかったのは残念ではあるけど、そこまで走らせていただけたことに今は感謝しています。
涼しかったということもあるけど、去年辛かったところは、全部独りよがりな変な気持ちにとらわれて、自分を過大過小に評価しすぎていたような気がする。今年はそんなところがなくて、全部受け入れて、ありのままの自分のスタイルで走れました。だから、ゴールが打ち切られても、そこまででも満足できたような気がします。
楽しかったです。
ラントレのお世話してくださったゴクウさん、つゆきさん、サポートや応援してくれた仲間の皆さん、一緒にコースを走った仲間の皆さん、
こんなに先の読めない大会を、安全に運営してくださった弘樹さんはじめ大会主催者、スタッフ、私設エイド、現地の皆さん、
そして今年ははるばる現地まできてくれたダンナ、留守してくれた息子、
皆さんのおかげで、今年も無事に信越から帰ってこれました。ありがとうございました。
記憶に残る大会になりそうです。
今回の大会を通じて、いろんな事を考えさせられました。
これについては、別稿にて。
(終わり)