2013年9月16日(月・祝) 13:30 開場 14:00 開演

・ワーグナー　楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第三幕への前奏曲
・マーラー　交響詩「葬送」
・ワーグナー　舞台神聖祝典劇「パルジファル」〜オーケストラル・クエスト

指揮：佐伯正則先生

コンサートの朝、外は荒れ狂う暴風雨。佐伯先生には「這ってでも行きます！」とお伝えし、レインコートや着替え（下着まで）持参で、
ティアラこうとうへ。個人的に懐かしいホール。

（スポーツクラブで運動してからの会場入り）

暴風雨を覚悟していましたが、半蔵門線はダイヤが乱れることなく、住吉駅から地上に出ると殆ど雨は降っていなく、拍子抜け。
開演の１時間以上前に到着。


地下ロビーで時間潰していると、新田ユリ様にお会いできました。ブログやfacebookでは交流させていただいているものの、
お会いするのは何年ぶりでしょう？？私はすぐユリさん！！ってわかって挨拶に行きましたが、ユリさんの方は突然、何者？って感じで一
瞬固まっていました。ご飯とか食べて、ゆっくりお話させて頂いたのは、もう20年ほど前ですからね(^^;)

近々共演されるリボンさんのお話を少々。

来年の「エレティール」では、２回連続定期を振られるようで、何とか聴きに伺いたいものです。


開場して席に着いたのですが、やはり台風の影響でお客さんは非常に少ない。
この演奏会の為に、猛暑の中、今まで団員さん達練習してきたであろうに残念。


最初の「マイスタージンガー」は１幕前奏曲ではなく、３幕前奏曲。このあたりも「エレティール」の選曲の渋さを感じます。

冒頭の低弦の艶やかな音色で、このオケのレヴェルがわかったように思えました。私はアマオケの心臓部は低弦だと思っています。
このパート群の音程や音量が安定しないと、オーケストラとしての存在は無意味に近い。チェロ９名は賛助無し！

次の「葬送」は、もう少しパワーがあってもいいように思えましたが、それは私が新響やシンフォニカのマーラー演奏を知っている
からかもしれません。そこまで期するのは酷かもしれません。
また解釈ですが、冒頭から一音一音、しっかり鳴らす！という佐伯先生のこだわりを感じました。


休憩後は、オーケストラの組曲といった感じの「パルジファル」。約46分の曲。
私は「パルジファル」全曲はクナッパーツブッシュ・バイロイト盤しか持っていません。
４時間を超えるワーグナーの大作で、今月、少しずつ聴いて本日に備えました。

やはり、この演奏が本日、一番良かったです。金管に若干苦しい部分がありましたが、弦や木管群が見事に補ってくれました。

コンミスさんがプログラムの曲目解説を執筆されていました。

>>来る日も来る日もパルジファルのDVDを鑑賞し．．．

>>佐伯先生からお借りした文献を読みあさり・・・

信仰の動機、聖杯の動機等を意識して演奏に臨んのでしょう。

今日、演奏を聴いて、これはコンミスに限らず、団員が、それぞれ、「パルジファル」を
分析し、挑んだのだろうと感じました。

市民オケでも、例えばワーグナーなら「ワルキューレの騎行」とか「タンホイザー序曲」等を演奏したがりますが、
オペラ全体を知ろうとしない、それで本番に臨む．．。バレエ音楽でも同様。どういうバレエなのか、
DVD等もあるのに見ないし、筋も知らない．．．。そういうパターンが多いです。私も随分とそういう人ともめたものです(^^;)。


曲の背景とか、曲全体を知ると、もっと面白いはずなんですが．．．。


今回、初めて「エレティール」を聴きましたが、技量も高い方ですし、また選曲からわかるように、曲を考える姿勢も高い。

今後も応援していこうと思います。


ただ聴衆が少なかったのが残念。日本もこういう異常気象が「常態化」しつつあるので、９月の演奏会は危険かもしれませんね。
毎年、この時期に強力な台風が来るかもしれない。また演奏会を強行して、聴衆がコンサートの行き帰りに怪我をしてしまう可能性もあります。
今回は苦渋の決断だったと思います。何事もなく、それも良かったです。


それから、一部の聴衆マナーの悪さに閉口。親が悪い。２Ｆ席で叫ぶ幼児。親が連れ出すと思いきや、そのまま。

あと１Ｆ最前列に子供達。「パルジファル」後半では、演奏中にウロウロ．．。親は近くにいないようで（後方の席で聴いていたのか？）、
呆れました。