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レース後の 輝く夜に 君がいる〜2013北海道マラソン完走記3 (2013-8-30 22:32:51)
(3)青い空と黒い雲
午前5時。携帯アラームとともに目覚めます。
気になるのは窓の外です。ベッドを抜け出して窓を開けてみると、道路は濡れていますが雨は降ってないようです。空も雲の切れ間から青空が覗いている部分もあります。
スタートまで4時間。最後まで雨が降らないにこしたことはありません。でもせめてスタートまでの間は、降らずにいてほしいものです。集合場所やスタートブロック内で雨に打たれていると、それだけで気持ちが萎えてしまいますから。
ちょっと寝不足気味でしっかりと目が覚めませんが、二度寝だけはしないように横にはならずベッドに腰かけて座ります。それから少しずつ着替えを始めるなど準備にかかります。隣ではOgakunが気持ちよさそうに眠っています。
このまま起こさないでおこうか、と意地悪なことも考えますが、5時半を過ぎてから起こしました。そして互いに準備を進めます。
ホテルの朝食時間は6時30分からです。それまでに出発準備をおおむね整えてしまいます。そして6時25分くらいに部屋を出て朝食会場に向かいます。朝食会場には明らかに北海道マラソンの参加者とわかる人が続々と詰めかけていました。
やがて和定食が運ばれてきます。この定食についているすいとんが美味しいのです。今日のエネルギーをしっかりと蓄えます。
食事を終えて部屋に戻り最後の準備を整えます。そして7時過ぎに部屋を出ました。
外に出ると青空の面積が少し広がっています。雨を持っているような雲も見えず、この分だとスタートの頃までは天気ももちそうです。まずは一安心でした。
昨年までは大通公園に隣接するホテルを選んでいましたから会場まではあっという間でした。でも今年はすすきのからなので歩いて10分ほどかかります。雨に降られていたらこのくらいの距離でも遠く感じたでしょうが、この天気ならまったく問題ありません。
大通公園に到着し、5丁目に向かいます。今年のLRS北海道の集合地点は5丁目にしました。私のスタートブロックであるDブロックが5丁目だからです(笑)。
大通公園は風致地区のため幟や旗を掲げることは禁止されています。そのため目印としては敷物の上に幟を広げるしかありません。そう思っていたのですが、地べたに置く幟より、チームウェアを着ているメンバーの方がずっと目印になります。shinさんと合流した後、続々とチームメンバーが集まってきました。
集合写真を撮ってから、それぞれのスタートエリアに分かれていきました。
トイレを見ると10人くらいの列ができています。早めに済ませておこうと並びました。あっという間に順番が回り、ゆっくりと済ませました。そして外に出ると、驚いたことに待っている人の列は50人くらいに増えています。いいタイミングで行きました。
今年は利尻、サロマと腰痛に苦しめられています。今回も直前週になってから腰痛に見舞われてランオフが続きました。8時を過ぎたら痛み止めを使おうと準備をしてありました。
ところがやはり北海道マラソンという興奮状態の中で自分を見失っていたのでしょうか。いつの間にか私はそのことをすっかり忘れていました。8時を過ぎて間もなく、荷物を預けるためにリュックと敷物と幟を預かり用の袋に入れます。そしてそのまま預けてしまいました。
それからスタートブロックに入る前にもう1度トイレに向かいます。ところが今度は長蛇の列ができています。長い列があって折り返してきていますから、100人以上並んでいるようです。でもまだスタートブロック集合時刻の8時40分まで30分以上ありますから大丈夫だろうとその列に並びました。
少しずつ列が進んでいきます。そして折り返し点が見えてきたと思ったら、そこは折り返し点ではありませんでした。そこで列は折れ曲がり、さらに延々と続いたうえで折り返していたのです。これは大誤算でした。
このまま並んでいて8時40分に間に合うのか?頭の中でここまでの時間と残り想定時間を計算すると、間に合うという結論に達しました。でもかなり遅くなるでしょうから、整列場所はブロックのかなり後方になってしまいます。
それでも私は並び続けることを選びました。スタートブロックはすでにかなりの人が入っていますから、いま諦めて列を離れても手遅れです。それなら出すものは出してしまって気持ちよく走ったほうがいいという判断です。その判断は多分間違っていなかったでしょう。8時30分頃にトイレを済ませることができました。
気になったのはトイレにボランティアスタッフがついていなかったことです。トイレが空いたのを見て次の人が入るという形では、1度に複数のトイレが空いたときに見落とすことがあります。するとそのトイレはずっと使われないままということがあります。私が終えたとき、その2つほど隣のトイレがその状態でしたから「ここ空いてますよ」と大声で知らせたのですが、気の利いた大会ではトイレにもボランティアスタッフを配置して、空いている個室を待っている人に知らせて無駄なく回転するようにしています。北海道マラソンでもぜひ検討していただきたいと思います。
トイレを済ませてスタートブロックに入ります。やはりブロックのかなり後方になってしまいました。でもこれは覚悟の上のこと。序盤はウォーミングアップのようなものですからオーバーペースにならないよう走るにはちょうどいいでしょう。そんなふうに思っていました。
空を見上げると青空はますます広がっています。そして気温もどんどん上がっているようです。雨が心配されていましたが、まったくそんな気配はありません。それどころか、例年通りの暑い北海道マラソンになりそうな感じです。このまま天気予報がはずれて30度くらいまで上がってしまうことを期待しました。
スタートまで20分となったとき、私は痛み止めを使い忘れたことに気づいてしまいました。突然私の中に黒い雲が広がり始めました。(つづく)
(1)チャレンジ
(2)対決前夜
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