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レース後の 輝く夜に 君がいる〜2013北海道マラソン完走記1 (2013-8-27 22:55:50)
(1)チャレンジ
2003年から出場している北海道マラソン。今年で11年連続の出場となりました。参加資格がフルマラソン4時間以内(またはハーフマラソンでの資格もありました)と厳しかった頃は、制限時間も厳しく、おおむねサブフォーでなければ完走できませんでした。2005年、2006年はその関門の壁にあえなくはね返されましたが、それ以外の8回は完走できました。特に参加資格と制限時間が緩和された2009年以降は、関門の時間を意識せずに走っています。
過去8回のうち、4時間を切って走ったのは03〜04年、07年〜09年の5回です。でも10年以降の3回はいずれも4時間を超え、しかも年々遅くなっています。何とか今年は4年ぶりの北海道マラソンサブフォーにチャレンジしたいと心から思いました。
私の北海道マラソンベストは、初挑戦した2003年の3時間50分18秒です。それは4回目のフルマラソンで初めてのサブフォーとなった大会。まだまだフルマラソンの走り方もよくわかっていない時期だったのに、それから何度挑んでもこのタイムに勝つことができません。まあ、当時の大会は今よりもタイムが出やすいコースだったということは言えるでしょうが・・・。
でもいつまでもこの記録にかなわないということは納得できません。ただ4時間を切るだけではなく、今年こそこのタイムに勝ちたいと思って設定した目標タイムは、ネットタイムで3時間45分です。
2003年当時は定員が3,000人くらいだったと思います。しかも私は陸連登録をしていましたので、スタートのロスタイムは20秒程度でした。でも今年は定員12,000人でDブロックです。5分前後のスタートロスは覚悟しなければなりません。グロスタイムで3時間50分と設定すると、スタートロスを取り返そうと前半から無理をしてしまう恐れがあります。それを避けるために目標はネットタイムで設定しました。
目標は設定したものの、調整はけっして順調ではありませんでした。冬場の練習不足から基礎ができていないうえに3月の転倒で休養を余儀なくされ、4月に入っても本格的な走り込みをできる状態になりませんでした。まず走り込みをするために基礎体力をつける練習からじっくりと進めていかなければなりません。なかなか長い距離を走る練習ができませんでした。
ようやく30km走をしたのは5月になってからです。でもその後も順調さを欠いてしまい、なかなか走りこみも進みません。6月に入ってから出た利尻の大会では、腰痛のため走れなくなり40kmから55kmまではすべて歩いてやっとゴールをしました。その後も腰痛は治まらなかったのでほとんど走ることができず、ぶっつけ本番のような状態で臨んだサロマも60kmでタイムオーバーとなってしまいます。
7月以降もどうにか走り続けましたが、最低2本はこなそうと思っていた30km走も1本やるのがやっとでした。北海道マラソンが近づいてからは、本番を想定したペースで走ろうと思ってもなかなかそこまでペースを上げられず、あまり予定通りの調整はできませんでした。
いつもならばここで目標を下方修正するところですが、今年はそのままで臨むことにしました。今年の北海道マラソン。私が掲げたテーマは「チャレンジ」です。近頃の私の走りからは失われつつあるチャレンジ精神をよみがえらせたいと思ったのです。無難に走ろうと思うなら、今回も4時間15分くらいの目標を設定し、キロ6分くらいのペースで走ればそれなりに走れるでしょう。でも今回はどうしてもサブフォーに挑戦したいと思いました。オーバーペースで後半でつぶれてしまうかもしれません。それでもかまわないから、久しぶりにチャレンジするレースをしたいと思ったのです。
私が「チャレンジ」にこだわった理由はもうひとつあります。私が応援しているアーティストであるシンガーソングハイカーの加賀谷はつみさん。5月に「加賀谷はつみの◎◎で歌ってみた」という企画が発表されました。20名以上が集まるさまざまな場面に出張ライブに来てくれるというのです。遠方の場合は交通費や宿泊費などを負担しなければなりませんが、北海道まで来てくれるなら・・・と、加賀谷はつみさんの出張ライブ企画を練り始めました。
2年前の北海道マラソンのテーマソング「君がいる」を歌った加賀谷はつみさんです。ぜひとも北海道マラソン当日に呼びたいと思いました。また「君がいる」をリリースするきっかけとなったのは、2年前の2月から8月にかけて全国47都道府県を路上ライブをしながら北上した「はつみ前線」がきっかけでもありました。そしてこの札幌にゴールをしたのが2年前の8月26日。ちょうど2年前です。はつみ前線2周年の日をこのゴールの地札幌で迎えてほしいと思いました。
昨年、「本日のスープ」をリリースするにあたり、この曲を歌うためには北海道の冬を感じたいということで、10月から11月の1ヶ月あまりを札幌で暮らし、路上やライブハウス、イベントなどで歌い続けて、ホワイトイルミネーションのコラボレートソングにも採用された加賀谷はつみさん。そんな北海道に縁が深い加賀谷はつみさんです。1月26日の夢チカライブvol.84以来帰ってきてない北海道にぜひ帰ってきてほしいと思いました。そんな思いを込めて企画を作成し提案しました。
スケジュールの問題はないということでその企画は採用されて話が進み始めました。でもその後はいろいろな紆余曲折がありました。当初提案した企画とはかなり姿が変わってしまいましたが、ついに北海道マラソン当日の夜に「加賀谷はつみ&北海道マラソン完走プライベートミニライブ」が実現することになったのです。
常に挑戦し続けている加賀谷はつみさん。このあと9月4日からは「シャスタチャレンジ」ということで、標高4317mのマウント・シャスタ登頂を目指すために渡米します。そんなはつみさんと会うからには、自分もしっかりとチャレンジをしたいと思いました。
無謀ながらも3時間45分を目指すチャレンジがスタートしました。(つづく)
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