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feed ヘンツェの会 (東京フィル企画) (2013-7-21 16:00:19)
何年ぶりでしょう。ドイツ文化会館に来たのは...。


今回はヘンツェのお話や生演奏を聴きに来ました。無料なんです!!

長木さんの解説、沼尻さん・小菅さん達のヘンツェ座談会、荒井さん(コンマス)、小菅さんの生演奏..。全部、無料!

しかも200人先着限定で、満員!私、50人位しか来ないと思いきや...。



私の隣は右近先生。


最初に長木誠司さんのヘンツェについての講演。

ヘンツェの生涯や主たる作品群について。長木さんは、相当な量のヘンツェ作品を聞いていることを知り、びっくりしました。

ヘンツェは12音技法に入るも(確かに交響曲第1番を聴くと12音技法の色が濃いです)、そこを離れ、
また他の現代作曲家達とも距離を置いたようです。

ピアノ協奏曲(全3曲)の紹介では、ややあやふやな部分があり、そこを沼尻さんがフォローしていました
(沼尻さんにはレセプションで少しお話しさせていただきましたが、ヘンツェのヘビーリスナーであることがわかりました)。

大戦の悲劇を作品に残した現代作曲家は多いですが、ヘンツェはナチスの一員(通信兵)として第一線に参加しただけに思いは複雑。
戦後、その痛切なる思いを譜面にぶつけたようです。


次に高島勲さん(演出家)と対談。高島さんは、バイロイト・ザルツブルク音楽祭の照明スタッフとしても関わり、
その後各地で研鑽。飯守・シティフィルの「指輪」の演出などもされていらっしゃいます。
ヘンツェ作品の演出・照明も手がけており、またヘンツェ本人に接したこともある数少ない日本人。「午後の曳航」の話等。


そして10月定期の話へ。ピアノ協奏曲第1番(日本初演)と交響曲第9番について。沼尻さん・小菅さんも壇上に上がり、
4人で座談会となりました。小菅さんは、ヘンツェのピアノ譜面を見た時の衝撃の話(どうすればこれを弾けるかしら..と)等々。


休憩時は、10月のヘンツェ定期(ピアノ協奏曲第1番・交響曲第9番)のチケット販売!
なんと1割引!

買いました。正直、チケット買うのは数人だろうなぁ...と思いきや、長い列に!!

どひゃー!ヘンツェの時代が来たのか!!東京フィルの事務局の方々、満面の笑み!!


そして生演奏へ。東フィルコンマスの荒井さんによる無伴奏ソナタと「セレナーデ」の2曲。無伴奏ソナタはシュニトケ風。
セレナーデも、かなり難しい。でも、「これはキツイ!」というような曲ではなかったです。

小菅さんは「ケルビーノ」から2番。私は小菅さんの「現代」は初めて聴きました。

そして二人でヴァイオリンソナタから第2・第4楽章。

このヴァイオリンソナタは、非常に聴きやすく調性もあり、意外でした。フランス印象派風のソナタ。
1946年作ということで、まだヘンツェの初期作品ということもあるのでしょう。


非常に面白い企画でした。有料にしても良かったのでは?と思うほど。
こういう企画を各プロオケが不定期でも開催してくれると嬉しいです。


本当に会場が満席になるとはびっくり。そしてチケットを買う方も多かった(私はB席購入)。
ヘンツェがここまで来たか!!(上から目線??)。



お話・生演奏が終わり、閉会かと思いきや、

「ロビーにワイン等をご用意しましたので..」

タダですよ!!タダ!!赤・白のワイン、オレンジジュース、そしてヘンツェが好んだパン、いろいろ。このパンが美味しい。
コンビーフとかチーズとかが、いろんな味が地層のように(^^;。

沼尻さんも普通にいらして、少しお話も出来ました。





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