根は怠け者なんですよ、本当は。何もしないで寝て暮らせれば幸せだろうなってよく思っています。

　ところがその一方でじっとしていられない性格なんですよね。何かをしていなければ落ち着かないという難儀な性格でもあります。

　何もしないで寝て暮らせばいいという夢のような生活をしたこともあるんですよ、実は。もういまから16年前になりますけど、うつ病で2ヶ月間休職したときに入院しました。最初の2週間は天国でしたよ。何もしなくていいんですから。でも次の2週間は地獄でした。何もしないということがこれほどの苦痛であるということを思い知らされました。

　入院1ヶ月のときに、もう1ヶ月入院するか自宅療養とするかの選択を求められましたが、迷わず自宅療養を選びました。何もしない苦痛には耐えられませんでしたから。たまにはいいんですけどね（笑）。

　ランニングを始めてからは活動的な生き方をするようになりうつ病も癒えました。そしていろんなところに首を突っ込むようになりました。その一方、怠け者である本質に変わりはないんですけどね。どうすれば楽かといつも考えていますから（笑）。

　だから何か新しいことに手を出すとき、「面白そうだな」とはしゃいでいる自分とともに「面倒だからやめておけよ」という自分がいます。ほとんどの場合、前者が勝って手を出してしまうんですけどね。やって失敗するよりもやらなかったときの方が後悔すると思うから。

　でもね、うまくいかなかったときは後者の私がしゃしゃり出てくるんですよ。「ほら、いわんこっちゃない」って。そしてくどくどと自分を説教するんです。おまえはいろいろと手を広げすぎだって。

　たしかになぁ・・・。これに懲りて少し活動を縮小しようかなぁ・・・。

　楽しみが大きければ大きかったときほど、躓いたときのショックも大きいんですよね・・・。

　そう言いながら、傷が薄れたらまたいろんなところに手を出すであろうことはわかっているんですけどね。残り少ない人生なんですから、ただ寝て過ごすんじゃもったいないもの。