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またしても ゴールが遠い サロマみち〜第28回サロマ湖100kmウルトラマラソン未完走記5 (2013-7-10 22:22:53)
(5)タイムの貯金は・・・
雲ひとつない青空が広がっています。サロマ湖の湖面も穏やかで、青い水を湛えています。
思い通りのペースで走れている私は気持ちよく走っています。青空と青い湖水が、そんな私を後押ししてくれるようにも感じます。でもここで調子に乗りすぎてはあとあと痛い目にあってしまいます。ここはしっかりと抑えていかねばなりません。
私たちが走っている左側車線には、左側の林が作り出す日陰が伸びています。そのためいまは涼しい中を走っていますが、まだ午前6時を回ったばかりだというのに、この先どんどん暑くなりそうな気配があります。
過去7回ここを走っていますが、この先の三里浜にある公衆トイレには毎回必ず寄っています。復路側にあるトイレですが、往路を走っているときに復路を横切って寄ることもあれば、復路を走っているときに寄ることもあります。そのため三里浜が近づいてくると、条件反射のようにトイレに行きたくなってきます。今年もやはり、10kmを過ぎたあたりから尿意を感じ始めました。
早くも復路には先頭の選手が現れます。それから徐々に復路を走る選手も増えてきて、知り合いのランナーの姿も見え始めます。
15kmの通過タイムは1時間42分59秒です。この間の5kmは33分09秒。完璧といってもよさそうなペースです。
沿道の応援の中にひときわ目立つ人がいました。
大勢の名前を掲げていますが、それ以外のランナーをも一生懸命に応援してくれます。こうした応援の力があるからこそ、100kmという遠い道のりでも走ることができます。
沿道からの応援に応えながら、そしてすれ違う仲間のランナーとエールを交換しながら三里浜を目指します。やがていつものトイレに到達しましたが、まだ余裕があるので今年は復路で寄ることにしました。
折り返し点に向かう道は幅が狭くなります。そのため前が詰まってくるせいでしょうか、流れが少し遅くなります。だからといって強引に抜いていくつもりもありません。周りの流れに従います。
昨年はコース変更の影響で三里浜の折り返しがかなり遠くなったことに驚きました。でも今年はそれもしっかり頭に入っています。慌てることなく淡々と走ります。折り返しはまだかまだかと思いながら走った昨年は折り返し点まですごく長く感じました。そのイメージを持って走ったのがよかったのでしょうか。今年は昨年よりも短く感じました。短く感じるときは調子のいいときです。私はますます楽しくなりました。
復路は往路以上に短く感じます。ここを走るときの楽しみの一つである湧別サロマ湖太鼓演奏の前を手を振りながら通過するとまもなく20km地点です。
20kmの通過タイムは2時間15分20秒です。この間の5kmは32分21秒でした。キロ6分30秒をちょっと切っており、ちょっと速すぎるペースです。抑えたつもりでしたが、気分の高揚感は予想以上に足を動かしてしまったようです。
20km地点を過ぎてまもなく公衆トイレがあります。予定通りここに立ち寄りました。列ができていましたのでその後ろに並んで待ちます。私がサロマに出始めのころは、このトイレの小用はいつも並ばずにできました。でも近年はこうして並ばなければなりません。当時と比べると参加者も倍近くなっていますからやむをえないのでしょう。
トイレを出てコースに戻ります。昨年は往路を走る選手はほとんどいなくなっていて、私の走っている位置はかなり最後尾に近いあたりでした。でも今年はまだ往路を走っているランナーもいます。私のペースが昨年よりもかなり早くなっているようです。
調べてみると、昨年は20km地点を2時間23分21秒で通過していました。今年は去年より8分も早く通過しているのですから位置が違うのも当然です。
そういえば、昨年のバンクーバーマラソン前日の講習会で金哲彦さんが「タイムの貯金は体の借金」と言ってたっけ・・・。いまにしてその言葉が身にしみる私です。(つづく)
(1)8回目の挑戦
(2)感謝の気持ち
(3)長い旅の始まり
(4)これ以上ないすべり出し
雲ひとつない青空が広がっています。サロマ湖の湖面も穏やかで、青い水を湛えています。
思い通りのペースで走れている私は気持ちよく走っています。青空と青い湖水が、そんな私を後押ししてくれるようにも感じます。でもここで調子に乗りすぎてはあとあと痛い目にあってしまいます。ここはしっかりと抑えていかねばなりません。
私たちが走っている左側車線には、左側の林が作り出す日陰が伸びています。そのためいまは涼しい中を走っていますが、まだ午前6時を回ったばかりだというのに、この先どんどん暑くなりそうな気配があります。
過去7回ここを走っていますが、この先の三里浜にある公衆トイレには毎回必ず寄っています。復路側にあるトイレですが、往路を走っているときに復路を横切って寄ることもあれば、復路を走っているときに寄ることもあります。そのため三里浜が近づいてくると、条件反射のようにトイレに行きたくなってきます。今年もやはり、10kmを過ぎたあたりから尿意を感じ始めました。
早くも復路には先頭の選手が現れます。それから徐々に復路を走る選手も増えてきて、知り合いのランナーの姿も見え始めます。
15kmの通過タイムは1時間42分59秒です。この間の5kmは33分09秒。完璧といってもよさそうなペースです。
沿道の応援の中にひときわ目立つ人がいました。
大勢の名前を掲げていますが、それ以外のランナーをも一生懸命に応援してくれます。こうした応援の力があるからこそ、100kmという遠い道のりでも走ることができます。
沿道からの応援に応えながら、そしてすれ違う仲間のランナーとエールを交換しながら三里浜を目指します。やがていつものトイレに到達しましたが、まだ余裕があるので今年は復路で寄ることにしました。
折り返し点に向かう道は幅が狭くなります。そのため前が詰まってくるせいでしょうか、流れが少し遅くなります。だからといって強引に抜いていくつもりもありません。周りの流れに従います。
昨年はコース変更の影響で三里浜の折り返しがかなり遠くなったことに驚きました。でも今年はそれもしっかり頭に入っています。慌てることなく淡々と走ります。折り返しはまだかまだかと思いながら走った昨年は折り返し点まですごく長く感じました。そのイメージを持って走ったのがよかったのでしょうか。今年は昨年よりも短く感じました。短く感じるときは調子のいいときです。私はますます楽しくなりました。
復路は往路以上に短く感じます。ここを走るときの楽しみの一つである湧別サロマ湖太鼓演奏の前を手を振りながら通過するとまもなく20km地点です。
20kmの通過タイムは2時間15分20秒です。この間の5kmは32分21秒でした。キロ6分30秒をちょっと切っており、ちょっと速すぎるペースです。抑えたつもりでしたが、気分の高揚感は予想以上に足を動かしてしまったようです。
20km地点を過ぎてまもなく公衆トイレがあります。予定通りここに立ち寄りました。列ができていましたのでその後ろに並んで待ちます。私がサロマに出始めのころは、このトイレの小用はいつも並ばずにできました。でも近年はこうして並ばなければなりません。当時と比べると参加者も倍近くなっていますからやむをえないのでしょう。
トイレを出てコースに戻ります。昨年は往路を走る選手はほとんどいなくなっていて、私の走っている位置はかなり最後尾に近いあたりでした。でも今年はまだ往路を走っているランナーもいます。私のペースが昨年よりもかなり早くなっているようです。
調べてみると、昨年は20km地点を2時間23分21秒で通過していました。今年は去年より8分も早く通過しているのですから位置が違うのも当然です。
そういえば、昨年のバンクーバーマラソン前日の講習会で金哲彦さんが「タイムの貯金は体の借金」と言ってたっけ・・・。いまにしてその言葉が身にしみる私です。(つづく)
(1)8回目の挑戦
(2)感謝の気持ち
(3)長い旅の始まり
(4)これ以上ないすべり出し
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