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feed 【ケンプ・小澤・モントリオール響の「皇帝】 (2013-6-25 21:57:33)




グールドのピアノ話を書いたので、もしや、小澤がトロント響時代に共演していないか?調べたのだが、どうもそのような記録がない。

ただ、小澤はグールドの家に遊びに行っているので、それなりの親交はあったのだろう。

さて、小澤のカナダでの活動はトロント響のみと思っていたのだが、だいぶ前にこのCDを入手した。
モントリオール交響楽団とのライヴCD。ケンプ独奏の「皇帝」である。1966年11月13日のライヴ。

ちょうどそのほぼ1年前、1965年11月8日・9日のトロント交響楽団定期でも両者は「皇帝」を共演している。

もしや、このCDはトロント響のもので、表記ミスではないのか?という可能性もなくはない。

ただ、11月13日は正しいとなると、1965年では少し苦しい。演奏会は上述のように8日と9日。そして15日には次の定期演奏会を小澤は振っている。

これは、やはり1966年11月13日。モントリオール交響楽団演奏会と解した方がいいと思う。オケを変えて、再演奏ということだ。

この1966年は小澤にとっても、特別な年でもあった。6月にはウィーン交響楽団を初指揮(ウィーンデビュー)、
8月にはウィーンフィルを初指揮(ザルツブルク音楽祭デビュー)、9月にはベルリンフィル定期に初登場している。


小澤、31歳。まさに一匹狼で世界を飛び回るスタートの年でもあった。


小澤の話が長くなったが、このCDでのケンプは、ミスタッチが結構、派手に見受けられる。
時に唸り声を上げながら指揮する若い小澤の勢いに負けじと巨匠(当時71歳)が奏でている様子が目に浮かぶ。

ケンプのライヴというのは、私はこの盤しか持っていない。


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