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【NHK「第二楽章」最終回を斬る その3(終了)】 (2013-6-14 14:22:00)
1.鈴奈を茉莉に託す前まで長期間、ヴァイオリンを指導してくれた先生は結局、一回も現れませんでした。
その先生こそが凄い方だと思うのですが。 鈴奈はコンクール第3位ですからね。
鈴奈は奈津美に毎日、必死に練習したようなことを話していましたが、とりあえず家では全く練習は
していなかったです。
家では弾けない環境だったのかもしれませんが、それならば、練習場所を求め、そこで練習するでしょう。
譜面すら殆ど見ていなかった。天才肌級のタイプかもしれませんが、天才級の方でも、もっと練習するでしょう。
リビングでワンちゃんと遊んでましたからね。
ヴァイオリンの演技・技術指導はそう短期間では無理なのはわかりますが、それでもやはり右手の使い方が
もう少し何とかならなかったか..と思います。
2.茉莉は肝臓に癌が転移。もはや手術しても手遅れ(本人に自覚症状無しなんですけど)と余命宣告のような状況
になり、間もなく迫る死を受け入れます。妊娠中から抗癌剤治療を受け始めます。
しかし、その影響(副作用)は殆ど、いや全く見られません。抗癌剤に凄いのが出来たのでしょうか?
全く健康体のようです。赤ちゃんも影響なく、無事に産まれました。
また、ドラマの展開に胃癌、そして肝臓癌と癌を持ってくるという安易さに閉口です。
3.赤ちゃんは帝王切開で生まれました。出産数時間後に茉莉は、赤ちゃんを抱え、病室で笑ったり、
普通に会話していましたが、これもちょっと不可解。
普通は当日は、ママの身体を休めるために赤ちゃんとは別室だと思いますし、ママも熱が出ていたりして、
とても談笑出来る状態ではないと思うのですが。体にメスを入れたのですから。
帝王切開後のその日、笑えるというのが凄い。僅かに動くのも痛いはず。ましてお腹は激痛なはず。
今の帝王切開はかなり進歩したのでしょうか?
4.これは前回書き忘れたのですが、茉莉に対し、元オケ仲間が育児中は町の音楽教室で子供に教えたらどうか?と
打診します。
「こんなところで・・」と茉莉が言うと、「こんなところって何よ!自分が国際的ヴァイオリニストだから?」
って相手が怒り、ドラマは茉莉を責めるような展開になります。
ここは私は茉莉を普通の感覚だと思います。
シカゴ管弦楽団(名門らしい)のコンミスを務め、ソリストとしても活躍を始めた茉莉。彼女くらいの
レヴェルの方は強いプライドがあって当然です。少しクセがある位が普通なのです。
素晴らしい音楽家が人格的にも素晴らしいかというと、そうでもありません。
(素晴らしい人もいますよ!為念)。
他人を蹴落として、自分が世界で一番!!という強烈なプライドがあって当たり前。
そういう方が、私が何で小さな子供に教えないといけないの!!って思うでしょう。
プライドといえば、音楽家を目指す方々が学生時に必ず受けるであろう学生音楽コンクール等
でもその空気が強いです。楽屋では「私は凄いのよ!」と、各自がまさに火花を散らして周辺の方々に
向かってヴァイオリンを弾いています。あの空気に耐えられない!!と廊下に逃げ出す方もいます。
そういう戦いに茉莉は勝ってきたのです。
また茉莉のような方が、ヴァイオリンを始めたばかりの子供に対して教えるのは難しいと思います。
一流の音楽家が幼児への指導も一流か?となると、それは微妙なところです。
5.赤ちゃんは無事に産まれて良かったですが、今後が心配です。物心ついた時には母親は病死しています。
真のお父さんはシカゴにいる(将来、探しに行く?)。そして、その方は別の女性と結婚しているでしょう。
6.歌子の厚化粧がいつも気になりました。今時、こんな厚化粧のスナックママっているでしょうか?
しかも日頃から厚化粧。私だったら、ドアを開けるやすぐ締めて、違う店へ(^^;。
7.茉莉が奈津美の夫に迫ったのも事実であり、奈津美が「ドロボーネコ!」とまで言い放ったのに、
その後、3人が更に仲良くなるのも変な話。
十数年、交流がなかったのに、この急激な親密さはおかしい。
結局「愛と喝采の日々」を現代版にしたものの、全9回にするには他の話も加えないと足りない。
けれども、その追加した部分があまりにもお粗末であり、NHKの今のドラマ力はこの程度なのかとがっかりしました。
NHKは結局「愛と喝采〜」については、何もコメントせず、あくまでオリジナルということを公にしています。
またオーケストラを持っている放送局のドラマなのに、この低レヴェルとは呆れました。
ぜひ、東京MXテレビもしくはテレビ埼玉で、タカハシを号泣させる感動の「おまえとおれの第三楽章」
(主題歌:杉良太郎もしくは鳥羽一郎)を作り、NHKを抜き去り、次に真岡ケーブルテレビが
「私を最終楽章へ連れてって」(主題歌:原田知世)を作り、世界に発信してほしいと思います。
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