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絶景と うにかに合戦 満喫し〜第13回利尻島一周悠遊覧人G完走記9 (2013-6-17 21:30:23)
(9)ひたすら歩く
第10エイドを出てまもなく45km地点にさしかかります。40kmからのこの5kmもずいぶん長く感じました。それもそのはずです。1時間01分54秒もかかっています。キロ12分を超えていますから、レース中のウォーキングとしては遅すぎるペースです。
しかしこのときの通過タイムは5時間59分41秒。まだ制限時間まで4時間あります。このままキロ12分のペースだったとしても、悠々制限時間内にゴールできます。あとはゴールに向かおうという気持ちさえ失わなければ・・・。その気持ちを失ったとたんに、足はピタッと止まってしまいそうです。
45km地点までは5kmごとの距離表示でした(そのほか42km地点表示もあります)。でもここからは2kmごとに表示があります。終盤の苦しいときに、これはありがたいことです。
47km地点は6時間22分42秒で通過しました。この間の2kmは23分01秒です。キロ12分は切りました。
歩くようになってやりやすくなったのは拾活です。エイドを過ぎたばかりのところでたまに捨てられている紙コップなどを拾って歩きます。でも私の前を歩いていた参加者が、使い終わった紙コップをたたんでポケットに入れていたように、ゴミを捨てないという意識で参加している参加者が多いようで、ほとんどゴミは落ちていませんでした。
少しずつ残りの距離が減っていくのは、疲れた体に最高の良薬となります。折れそうだった心も少しずつ元気になってきます。写真を撮る心の余裕も出てきました。
47km地点を過ぎると間もなく第11エイドがあります。そしてその先には終盤で最大の難所である野塚岬への上り坂が見えています。エイドで水分補給をし、残り少なくなったスプレーを使います。それからまた歩き始めました。
いつもは苦しみながら走る覆道ですが、ゆっくり歩くしかできないという状態では、上りになったからといってさほど苦しさが増すわけではありません。平坦であっても下りであっても、腰と足が痛いことに変わりはありませんから。
一時はゴールまで歩き続けるのも難しいのではないかと不安になりましたが、残る距離が少なくなるにつれてその不安は薄れてきました。でもときおり腰から足にかけて痛みが走り、立ち止まらざるをえなくなります。
49km地点は6時間45分20秒で通過します。この間の2kmは22分38秒です。いちおう完走記に記録するためにラップはとっていますが、もはやタイムはまったく関係ありません。
野塚展望台を過ぎると正面に利尻富士が見える大好きな絶景ポイントにさしかかります。ここでは何度も立ち止まって写真を撮ります。写真を撮ることが目的なのか、立ち止まることが目的なのかはわかりませんが・・・。
道端の昆布干し場や民家の庭先には可憐な黄色い花が見られます。
リシリヒナゲシです。初めてこの大会に参加したときも、故障を押して参加していたこともあって終盤は歩き通して8時間45分かかりました。そのときこのリシリヒナゲシを見つけて写真に撮り、「これは何という花だろう?」とブログにアップしたら、「みんな待っているんだから、サボってないで早く帰ってきなさい」とKuriさんに叱られてしまいました(笑)。だから今回はリアルタイムではブログをアップしませんでした。
51km地点を7時間12分44秒で通過します。この間の2kmは27分24秒もかかっていますがまあいいでしょう。ゆっくりでも歩いていればWINDMANに一歩近づけます。
あと4kmあまりです。のんびり歩いても1時間もすればゴールできるでしょう。遠くに見えるペシ岬が少しずつ大きくなっていくのを楽しみにします。
道路には応援ボードもくくりつけられていました。
これはスタート後に本泊で見たのと同じものでしょうか?ありがたい応援です。
最終第12エイドに立ち寄りゆっくり休みます。急いで通過するランナーも多いようですが、私は慌てません(笑)。
残り3km、ここまでは本当に苦しい道のりでした。
53km地点を7時間31分20秒で通過します。この間の2kmは18分36秒です。そんなにペースを上げた覚えはないのですが・・・。まあいいでしょう。
一歩ずつ足を進めて徐々に鴛泊の市街地が近づいてきます。フェリーターミナルの横を抜けていよいよ54kmの表示が見えてきました。この1kmは11分41秒。タイムは7時間43分01秒です。
さあ!あと1.4kmです!(つづく)
(1)乗りつぶしの旅
(2)かにでスタート
(3)うにの利尻富士
(4)言い訳無用のコンディション
(5)拾活のはじまり
(6)加油!加油!
(7)復活を待つ
(8)復活せず
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