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子育てノート(2) (2013-6-16 22:20:41)
生後一ヶ月も無事経過。検診の結果体重は一日あたり50gぐらいのペースで増えており、標準より速い成長ぶりで、首周りも二重あごになりつつある。健康面では特に大きな問題はないのだが、目下のところ気になるのは、頬のあたりを中心にニキビのような赤い湿疹ができていることと、後頭部などにある汗疹だ。左の目やにが多いのは相変わらずである。加えてここ数日便秘気味。綿棒で刺激してやると一気に出てきたが。
相方が図書館でいろいろ借りてきた育児等の参考書籍を読ませてもらっている中で、赤ちゃんが泣き止まないことへの大きなヒントとなるものがあったので、記録しておく。
その著書の中では、赤ちゃんは本当はあと3ヶ月程は母親のお腹の中にいたかった、という仮説のもとで、泣き止ませるポイントを5つ挙げている。まず第一はおくるみにきっちりくるむこと、第二は横向けあるいはうつ伏せで抱くこと、第三は「シーッ」という音(声でもホワイトノイズでもよい)を聞かせること、第四はゆらゆらと揺すること、第五はおしゃぶりをしゃぶらせることである。いずれも、胎児としてお腹の中にいたときの環境に近づけるものであり、これらの条件がそろってくると、赤ちゃんは本能的におとなしくなる反射をしばらくは有しているのだそうだ。
第一と第二のポイントは、一見するとわざわざ苦しい格好をさせているように思えるが、生まれる前直前の胎児はまさに窮屈な子宮の中に頭を下にしてロックされている状態であり、その方が帰って安心なのである。むしろ、かえって仰向けで手足が自由だと、「モロー反射」(実例動画添付)が頻繁に起きて、そのことに赤ちゃん自身が驚いてパニックに陥るということになってしまう。
第三の音は言うまでもなく母親の心音や血管などを通る音である。レジ袋をシャカシャカさせる音で泣き止むことがある、というのもこれと同類である。しかも、赤ちゃんの耳は生まれたばかりはあまりよく聞こえないそうで、逆に胎内で聞いていた音はかなりの大音量だそうなので、泣いているときはその泣き声に負けないほど大きな音で聞かせる必要がある。
第四のゆらゆらは、母親の胎内にいたときに母親が歩くなどの活動をしたときの環境に近づけるものである。赤ちゃんのために古くから揺りかごが使われているのもこれと同類である。揺らすのも、振り幅は小さく、周期は短め(1分間120回程度)の方がいいらしい。我が子は抱っこしていると眠るのに、ベッドに置いたとたん泣き出す(かつて自分もそうだったらしいが)のは至極当然ということになる。安定して微動だにしないベッドは、赤ちゃんに取って不安なのだ。
第五のおしゃぶりについては、生まれてすぐの赤ちゃんには使うべきでないという育児指導もあるそうだが、母親の乳首とほ乳瓶などの人工乳首を混同せずちゃんとほ乳できるようならば、すぐに使ってもよいと説いている。これも、胎児のときは体位置の自由がなく、手が常に口の真ん前にあり、いつでも指しゃぶりが出来たのだが、生まれて自由な手足にはなっても、生まれてすぐは手足を思い通りには動かせず、指しゃぶりが出来ない。そこで人工のおしゃぶりをしゃぶらせ、安心を得ることができるのだそうだ。
ところが、これらのポイント(著書では泣き止ませるスイッチと呼んでいる)を実践しても、泣き止まないときは泣き止まない。結局のところ、育児には唯一無二の正解というのは存在しない、ということが最も正しいようだ。