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絶景と うにかに合戦 満喫し〜第13回利尻島一周悠遊覧人G完走記5 (2013-6-12 22:43:17)
(5)拾活のはじまり
利尻富士がそびえています。その利尻富士に見守られているかのように、ランナーたちは駆け抜けていきます。
そんな一段の中を、私も自分のペースを守り続けて走っています。
数年前の千歳JAL国際マラソンのあとでご一緒したnikoさんたちに追いつき、しばらく併走しました。
nikoさんは初参加だったようですが、利尻の魅力がすっかり癖になったようです。来年からはリピーターになると言っており、またひとり利尻の虜となりました。
10km地点の通過タイムは1時間04分10秒です。この間の5kmは32分42秒ですから、ほぼ想定通りのペース。これだけ安定した走りをしているのですから、調子が悪いはずがありません。
10km地点を過ぎて間もなく左手に公衆トイレが見えてきます。2年前は冷たい雨のために気持ちが萎えて、このトイレに寄りながらリタイアも考えていました。でも今年は絶好の天気です。リタイアなんてまったく考えられません。
まもなく沓形の市街地に入ります。交通整理のボランティアをしている皆さんや、家の前で応援してくれる皆さんに応えながら交差点を左折します。一部、道路工事のため砂利道となっているところもありましたが、まだ序盤で足も元気なので大きな影響はありません。
まもなく第3チェックポイントの夢交流館が見えてきます。過去5回、いずれもここのトイレに寄っています。大きな施設内のトイレなのできれいで使いやすいということもありますが、条件反射のようになっています。今年こそは寄らなくても大丈夫かと思っていたのですが、やはり今年も駆け込みました。
夢交流館の手前にあった15km地点は1時間35分09秒で通過しました。この間の5kmは30分59秒と、ちょっと速すぎるくらいです。
トイレに入ってから、腰が痛み出していることに気がつきます。早めに痛み止めを飲んでおこうと思ったのですが、大変なことに気がつきました。痛み止めを部屋に忘れてきました。昨夜のうちに用意をしておくべきでした。
でもまだ痛みは出始めたばかりです。走る上でさほど気になるわけでもありません。この程度のままなら薬に頼らなくても走れるでしょう。
トイレを出てからエイドに立ち寄り大休止です。ドリンクを飲み、餅を食べ、呼吸を整えます。そしてやがて走り出したのですが、いつものようにここで10分近いロスタイムがありました。15km地点での大休止というのは、レース全体の流れを作る上でもちょっと早すぎます。来年は少し全体の組み立てを考え直そうと思います。
15kmを過ぎてからは、しばらくほとんど人家も見当たらないところを走ります。腰の痛みを感じつつ、同じペースを守って走ります。ときどき海岸線の写真を撮りたいと思いつつ、早くも気持ちの余裕が失せてきたのかあまり足を止めたくありません。
第3チェックポイントから第4チェックポイントまでは6kmあります。この間隔が長いため、20km地点の手前に給水所が用意されています。ここを通過してからあることを思いつきました。
そうだ!拾活をしよう!
この大会は、とても緩い大会です。多くのランナーは和気藹々とした雰囲気でゆったりと走っています。私が走るようなタイムゾーンでは、エイドでも足を止めて給水したり食べたりしています。ですからコース上に紙コップなどのゴミはほとんど見当たりません。
でも、たまに捨てられている紙コップやチョコレートなどの包み紙が目につきます。
FacebookのTHE SWEEPERSに所属している私。ほかの皆さんは次々と拾活(ゴミを拾いながら走る活動)報告をしていますが、私はまだ一度もやっていません。ゴミ袋や火ばさみを持つではなく何も準備をしていませんが、この程度の量ならば素手でも対応可能でしょう。拾ったゴミは次のエイドで捨てればいいわけですから。拾活をしながら走ることで気分転換にもなります。
やがて20km地点を通過します。2時間14分26秒。この間の5kmは39分17秒かかっています。やはり第3チェックポイントで休みすぎです。
20km地点を過ぎて1kmほど走ると第4チェックポイントがありました。こちらで水分を補給し先を目指します。チェックポイントを過ぎて間もなく、紙コップとチョコレートの包み紙が落ちていました。これを拾います。いよいよ拾活の始まりです。(つづく)
(1)乗りつぶしの旅
(2)かにでスタート
(3)うにの利尻富士
(4)言い訳無用のコンディション
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