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【フルトヴェングラー 1953.4.14のベートーヴェン7番】 (2013-6-10 20:58:29)
明晩は調布でベートーヴェンの交響曲第7番を聴くので、同曲のCDを聴いています。
この曲のCDって、私は部屋に何十枚所有しているか、わかりません(^^;。
フルトヴェングラーだけでも5枚の別録音を持っています。あとリハのCDも持っています。
フルトヴェングラーの7番というと1943年盤と1954年盤が余りにも有名ですが、私はこの1953年盤も好きです。
この1953年盤は、翌年の1954年盤に比べると、濃厚さはもう一歩。その理由はわかりませんが、多分、体調のことがあったかもしれません。
フルトヴェングラーは1953年1月に「第九」を指揮している時、第3楽章の途中で倒れ、病院へ。
一時休養なるも、2月にはもうベルリンで指揮をしています。
過密なスケジュール、親族が心配するも、フルトヴェングラーは最晩年も精力的に指揮活動を続けます。
体調は今一歩のまま、4月からはベルリンフィルとヨーロッパ演奏旅行へ。5月末からのこなしたスケジュールも相当なものです。
特にベートーヴェンの交響曲演奏への執念は相当なもの。使命感というか、そういう心境が晩年の彼には深く宿ったのだと思います。
この1953年盤は特に第4楽章のテンポが、彼の他の録音と大きく異なっています。
最初はゆっくり目、その後、速めたり、遅くしたり、また速めたり。
ここで一気に加熱というか、ここまでエネルギーを貯めていたという演奏です。
第7番は演奏会でもよく聴きます。最近ではこの前、小澤征爾音楽塾で聴いたばかり。昔は..ベーム、バーンスタイン、クライバーの実演にも接しました。
いろいろ思い出がある曲です。私自身、オケでも3回やりました。
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