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明日は越谷市民交響楽団の第九! (2013-6-7 9:24:23)
第4楽章「歓喜の主題」の後半。
黛さんは、生前、この主題にベートーヴェンらしさがあると話していた。
写真のスコアの右から2小節目の第3音。ここで主題は一旦、谷底に落ちて、第4音で再び飛翔する。
この第3音が、大して落ちずに続いたら、この主題は今ひとつ、締りがない。
さすが、ベートーヴェンだ!!
という説明だった。
それから、これは前々から私が思っていることの一つだが、ベートーヴェンはこの曲のラスト、休符にフェルマータを付けている。
最後、突進して熱狂的に終わるも、オケ全体の音が完全に消えるまで、この曲は終了していないのだ!!それを皆が感じてほしい!!という意味なのだろうか?
私はそう思いたい。オケの方々もすぐには楽器を離して欲しくない。
しかし残念ながら、そのような実演に接したことはない.
特に小澤さんやコバケンさんの「第九」では最後の音が鳴るや同時に「ブラヴォー!!」というオヤジ声だ。がっかり。
フライングのブラヴォーや拍手は本当にやめて欲しいし、また、譜面ではこうなっているのだ!!ということを、聴衆に知らせ、演奏に協力してもらう時代になってもいいように思える。
実際、FMで流れる海外のオケライヴでは、ベルリン等で行われたオーケストラ公演の「第九」では、終わってもしばし沈黙。そして拍手が起きる演奏を何度も聴いた。
ベートーヴェンの第8交響曲も最後は休符でフェルマータだ。
明日の越谷の第九で、いきなりこのようなことを期待しても難しいと思うが、そろそろ、聴衆もこういうことに意識してほしいと思う。
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