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いちびり |
投稿日時: 2016-4-29 10:53 |
- 登録日: 2007-4-6
- 居住地: 東京都立川市
- 投稿: 509
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- サイパンマラソンに参加しました
- あっという間に2週間が過ぎてしまいましたが・・・(^^;
昨年満50歳を迎え、今年で走歴20年を数えました。記念に初の海外マラソン,初のウルトラマラソンに『サイパンマラソン 50km寛平コース 〜アヘアヘ坂からの挑戦〜』に参加しました。 50歳,50km,サブ5のトリプル5を目指しましたが・・・
さすがウルトラです。書きたい事はいっぱいありますが、ダイジェスト版でご報告致します。
4月16日(土)現地時刻午前4時(日本時刻3時)に北マリアナ諸島のスポーツ親善大使でもある間寛平さんのカウントダウンで50kmの部(男子29名,女子11名)とフルの部(男子56名,女子14名)の110名がスタートしました。
少人数なので思い切って最前列中央に並びました。勢いよく飛び出ましたが夜でも24度あるのでペースを抑え、5’30”/kmくらいを維持するようにしましたが、街灯がなく真っ暗、人数も少なく直ぐに単独走になり、スピード感がわかりません。頼りはガーミンのリアルスピードだけでした。 折り返してきたランナーが暗闇から突然が現れ驚かせられます。自分は小型のLEDライトで足下を照らしているので、相手には存在がわかるはずです。 フルの部は10kmで折り返し、50kmは更に3km北上しバンザイクリフに向かいます。バンザイクリフでは暗闇に浮かぶ記念碑や像に鳥肌が立ちました。折り返し地点には特に計測マットもチェックする人もいなかったように思えました。 15km付近で追い上げてきた女性に並ばれました。暗闇なので一人で走るより二人で走る方が安全と判断し、ここからしばらく並走する事にしました。 得意の他人のペースに乗る名付けて『シンクロ作戦』別名を『コバンザメ作戦』?正式名を『美ジョガーストーカー作戦』です。 20km手前あたりで日の出を迎え明るくなってきました。
5km 0:26:53(0:26:53) 10km 0:55:05(0:28:12) 15km 1:23:38(0:28:32) 20km 1:51:14(0:27:36) 25km 2:19:03(0:27:49) ここまではまあまあ順調です。 夜明け前なので然程暑さは気になりませんでした。
25kmからはいよいよ寛平さんプロデュースのアヘアヘ坂です。 事前に調べてみたもののその全貌はわかりませんでしたが、ここは想像以上でした。ガーミンのログでは、海抜15mから3kmで245mまで登ります。平均勾配約8%です。 並走していた女性と一緒のタイミングで歩きが入り、「やっぱり歩いちゃいますよね〜」とここにきて初めて会話をしました。そこからはお互い走ったり歩いたりの繰り返しです。 頂上を越えて女性が凄い勢いで下って行きましたが、膝と捻挫の足首への負担を考えゆっくり下ることにしました。 寛平さんらが待つキャピトルヒルのエイドでは、私の姿を見た村上ショージさんが「エフラン、エフラン」と叫んでいました。やっぱりfrunウェアはいいね。 エイドにつくなり「寛平さん、この坂ホンマあかんて…」と思わず嘆いたところで一同大爆笑です。みんな嬉しそうです。みんなドMです。(笑) ショージさんは、コップの水を飲み干すと次から次へと水を入れてきます。「もう飲めません」と言っても「遠慮すんな」と言いながら注いできます。のり突っ込みで飲む振りをしてから「もうホンマいらんて」とバラエティーさながらです。(笑) 寛平さんにはお手製のおにぎりを頂き「こっから気持ええぞ、しっかり食べんと、後半キツくなるで」となんのボケもなく真面目に励ましてくれました。(笑) 「眺めもええやろ!」って?「地面しか見えてないです。」一同ドッカーン。(笑) 寛平さんは、思っていた以上に華奢で、とても気さくで腰が低く真面目で優しい方でした。ショージさんは本当に面白く愉しい人でした。
元気を貰って登ってきた激坂を激下りしますが、勢いよく降りると足を痛めそうなのでゆっくり慎重に下ります。 その間後続のランナーとすれ違うたびに「ガンバロー!」とエールの交換して下ります。苦しいはずなのに皆楽しそうです。先行する女性に追い付き邪魔にならない程度に話をしながら下りました。 下る途中、近くにいた我体のデカイ人は誰だったんだろうと考えてみたら、たむけんだとわかりました。素のたむけんを認識するまで時間がかかりました。(笑)
30km 2:57:11(0:38:08) そりゃこうなるよね。
海岸通りに出てからもしばらく並走していましたが、33km付近で急に足が動かなくなり、給水している間に女性と離れてしまいました。 一旦、立て直そうと大きく深呼吸をして再スタートするも足が鉛のよう重く変わり、その背中は少しずつ遠ざかっていきました。 アヘアヘ坂で完全に足を使ってしまい、明らかに練習不足によるスタミナ切れです。 楽しかったランデブーもここまで。体力も気力も愉しさもプッツン… 後半は、ゴールの目の前を過ぎてアメリカンメモリアルパークを背にしてビーチロードを南下していきます。ここから往復16kmです。 ペースは6’00”/kmを越えるようになり、遂に40kmの標識の横で立ち止まってしまいました。
35km 3:26:09(0:28:59) 40km 3:58:48(0:32:38)
しばらくすると並走していた女性が折り返してきました。女子の3位です。ハイタッチで元気を貰いました。そしてまた1人。男子の3位です。かなりお疲れのご様子。自分もですけど。(笑) 差は然程ありません。42kmあたりが折り返しです。この間に折り返す人はいません。と言うことは全体で7位、男子の4位です。「もしかしたら…」と欲も出て少し元気になり、44km地点手前でついに3位に浮上。このまま逃げ切れるかと思いましたが…
42km 4:11:27 45km 4:30:34(0:31:46) 残念ながらフルサブ4の目標は達成出来ず。 この時点では、まだ50kmサブ5の可能性は残っていましたが…
3位に上がるももう体が言うことを利きません。 オールアウトです! 3位と4位の二人が歩く走るを繰り返し、妙なデッドヒートを展開していましたが… 最後は48.5km地点でのスパートについていけず、背中が遠ざかっていきました。追いかけたくても足が出ません。ここでサブ5も男子3位の座も絶たれました。
ぺランぺランのカッスカスです。
50km 5:05:20(0:34:47) 最後の1kmだけは力を振り絞り走って笑顔とガッツポーズでゴールしましたが、ゴールに寛平さんはいませんでした。
並走した女性とゴール後に再会。アフターレースのパーティーをお連れの方達と過ごし、悔しさで腐ってしまいそうな気分が、思いがけない出会いで楽しい時間に変わりました。
今はただ『アヘアヘ坂リベンジ』の気持ちでいっぱいです。 順位じゃない、タイムじゃない、最後まで走り抜いてこそ『完走』だ! 振り返れば、我がマラソン人生、悔しさから出来ています。 50歳、走歴20年の単なる記念のつもりで出た大会でしたが、思いがけず新しいスタートのきっかけになりました。
いちびり@これでもダイジェスト版(笑)
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