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9.ウルトラマラソンの部屋 : 第22回サロマ湖100kmウルトラマラソン 07/06/24【受付台】

投稿者 トピック
くりりん
  • 登録日: 2007-3-28
  • 居住地: 大阪府高槻市
  • 投稿: 164
サロマ湖100kmウルトラマラソン2007完走記
気温12度程、天候くもり、風ごく弱し。
2007年のサロマは申し分ない気象条件に恵まれてスタートを迎えることとなった。

但し練習はろくにできていない。4月、5月と月間200kmにすら届いていないような状態だった。期待薄ではあったが、良くて8時間切り、あわよくば自己ベスト更新を視野に入れつつ、キロ4分30秒で行けるところまで、という2年前と同じペース設定で臨むことにした。

スタート後1kmごとの標識で4分20秒そこそこのちょうどいいペースで入れていることを確認。しかしスタート後すぐに後悔した。半袖シャツを着ていたのだが、走り出したらこれは暑くなると思った。
そこで思い切って5km地点で応援してくれていた日本海の疾風氏に半袖シャツを脱いで回収してもらった。これでまずは懸案を一つ解消した。

5km以降は距離標識が5kmごとにしか存在しないが、22分ちょいという、これまた絶妙のペースで走れていることを確認。幸いなことに同じペースで走る数人の集団に乗ることができた。竜宮台で最初の折り返し、何人かの見知った顔にエールを送りながら歩を進めた。

ところがまた問題が。20kmを過ぎたあたりからトイレに行きたくなってきた。普段なら起床後あるいは朝食後に1回、大会会場に着いてからスタート前にもう1回ぐらいトイレに寄るのだが、今回はスタート会場で散々並んでの1回しか行けていなかったので、1回分の精算を今になって要求されることとなったのだ。

しかし、今せっかくいいペースの集団に乗れているのに、トイレに寄ってそれを逃すのも惜しい。逡巡するうちに30kmまで到達。とうとうここでトイレに駆け込んだ。おかげで軽くなった。これでもう一つの懸案も解消した。

さて、トイレロスの分を取り戻そうとしたのだが、そもそも30km手前辺りから集団はかなりばらけてしまっており、選手が一人ずつぽつぽつと間を開けているような状態だった。従って、誰か一人に付くぐらいしかなかった。また後方から来て抜き去っていく選手も2、3人程いた。

やがてサロマ湖が見えてきて、42.195km地点を通過。3時間7分。2年前より1、2分ほど遅いタイム。しかしこれで十分だろう。キロ4:30ペースに対してもまだ貯金があるぐらいなのだから。

また一旦サロマ湖から別れて車道の路側帯を進む。2年前はワールドカップ出場の外国人選手とバトルを繰り広げたこの区間も、今回はランナーがまばらで、並んで走るということはほとんどなかった。
それでも大幅に落ち込むことはなく、50kmを3時間42分で通過。キロ4:30目標に対しさらに3分ほどの貯金。これで後半はキロ5分でも8時間は切れそうだ。

55kmのレストステーション手前で決断した。このレース、記録狙いにシフトする。
当初からウエストポーチに携帯や食料を装備し、さらに中間荷物で空のミニペットボトルを追加するつもりだったが、ウエストポーチのパージを決断。ワッカの写真が撮りたかったのだが仕方ない。

ここでまた日本海の疾風氏登場。今回はほんとにお世話になった。ポーチを託し、中間荷物に入れ損ねたゼリー飲料をもらった。結局荷物には触れもせぬままレストステーションを通過した。

前回はエイドごとでペットボトルに冷水を補給し、途中でもこまめに飲みまたはかぶることで暑さ対策を強化していたが、今回の気候ならばエイドの補給だけで十分と思った。もし一転暑くなるようなら失敗の恐れもあったが、これは賭けだ。曇天が続いてくれることを願った。

中間点以降また1kmごとの距離表示が復活しているのだが、まだキロ5分を切るペースで走れている。この辺りからは、本当に前も後ろもランナーの姿が見えないような状態になってしまった。たまに前を行くランナーの姿を見かけたら、潰れて歩いていると言った具合だ。確かに、前後見通し500mにランナーがいたとして、キロあたり30秒の差で詰めたとしても、2〜3kmは
走らないと並べないのだ。

60km、70kmと走っていても、これはレースなのか一人で練習しているだけなのかほとんど差がわからないような状態が続いた。孤独に耐え、修行僧のようにひたすら走り続けた。

果てしなく続くかと思えた一人旅にようやく変化が訪れた。80km地点、ワッカの入り口までたどり着いたのだ。さあワッカの景色を楽しもう。携帯を置いてきてしまったので写真は撮れないけれど、目に焼き付けておこう。

前回初めてワッカを走ったときは、案外多いアップダウンに憤慨したのだが、今回は心の準備ができているので大丈夫だ。行き違いゾーンに入ったが、2年前に比べると、先頭とすれ違うのがずいぶん奥まで進んでからとなっていた。既に2年前の自分より前を走っているのだろうか。

ワッカ原生花園の景色は、曇っているせいもあり、前回初めて見たときほどは感動を呼び起こさなかった。ぽつ、ぽつ、とすれ違う先行ランナーにエールを送る。

しばらくして、お腹が空いたという感覚を得た。やばい、ここへ来てガス欠は厄介だ。ワッカにはそれ程エイドは多くなかったはず。すぐに補給をせねば。しかし直近のエイドは水だけ。心細く2km程走ってようやく食料のあるエイドに到達。バナナをかき込んだ。何とかこれで回復してくれればいいのだが。

そうこうするうちにいよいよワッカも折り返しに到達。途中の橋では、とうとうと流れる湖水を見られるかと期待したのだが、ちょうど潮が止まったときだったのか、ベタ凪で水は動いていなかった。

さあ折り返せば残り10kmだ。2年前はキロ5:12を防衛線にした限界ギリギリの闘いだったが、時計を見ると今やキロ6分で走っても、8時間切りはもちろん、自己ベストも余裕という貯金ができていた。無理することはあるまい。練習不足なのだから、下手に気張って攣ったりしたら元も子もない。

だんだんすれ違うランナーの数も増えてきた。この辺は皆快調そうだ。こちらも余力を残したおかげで、アップダウンを妙見山モードで突破する。さすがにキロ5分はオーバーしていたが、5:30はかからないペースを維持。自己ベストは間違いない。あとはどれだけ切り込めるかだ。

案外あっけなくワッカを抜け出してきてしまった。あとは2km少々残すのみ。前と後ろを見回したが、ランナーの姿は皆無。もはや順位の変動はなさそうだ。

残り1km、時計を見ると5分少々で走れば7時間50分は切れそうだ。最後の目標をそれに据えてスピードアップ。
こうして、自分でも予想だにしなかった自己ベスト8分弱ほどの更新がなされ、レースは終わりを告げた。

     SPLIT  LAP
10km  0:44:12 44:12
20km  1:28:37 44:25
30km  2:12:48 44:11
40km  2:56:59 44:11
50km  3:42:16 45:17
60km  4:28:36 46:20
70km  5:17:09 48:33
80km  6:05:39 48:30
90km  6:56:36 50:57
100km  7:49:39 53:03
-----------------------
記録 7時間49分39秒(自己ベスト7分更新)
順位 16位(登記登録の部167人中)


後から振り返ってみれば、50kmまでは2年前の方が速いタイムだったが、後半で逆転。ウルトラでも定刻主義の威力は絶大だと得心した。速報メールのゴール予想も、当初8時間30分辺りを示していたのがどんどん上方修正されていた。

レース当日は網走泊だったが、交通手段を確保していなかった。路線バスは本数がなく全く使えない。仕方なくダメ元でヒッチハイクしたらあっさり成功してしまった。何と知人がサロマに出場するので応援してから帰る途中の網走市在住の方だった。ありがたや。

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