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6.大会報告室 : むぎ:‘120318 ローマ・マラソン 報告

投稿者 トピック
むぎ
  • 登録日: 2007-3-29
  • 居住地: 東京、時折秋田
  • 投稿: 396
むぎ:‘120318 ローマ・マラソン 報告
皆さんこんにちは、むぎです。
休眠状態でしたが久し振りに大会参加したので報告致します。
長文なのでご注意を!


‘120318ローマ・マラソン 『石畳 歴史の重み 足に来る』

 ホテルから会場のコロッセオまでは歩いて10分、ひんやり気持良い空気が頬を撫でる。解説はイタリア語なので解らなかったが、テレビの天気予報画面には「曇りから晴れのマーク」と赤文字で「21」と表示されていた。次第に日差しが出て、中盤位から暑くなるのだろう。

 スタートのコロッセオが大きく見えるに従い、ゼッケン表示紙を差し込んだ荷物入れリュックを背負ったランナーが少しずつ増えてくる。このリュックは金曜日に受付で戴いた物で、「専用荷物入れ」兼「記念品」なのだ。新宿ハーフで貰ったリュックより容量では勝っているが実用性では?かも知れない。

 コースのラスト1km地点からコース両側逆走方向に、東京マラソンの様に荷物収容トラックが整列している。ガイドさん情報ではフルに約16、000人、30分後スタートの4kmファンランを含め、計90、000人参加の大会だけにトラック列はとにかく長い。待ち時間防寒用に雨合羽を着て、トラックを探し早めにリュックを預ける。ぼんぼん積み入れるのかと思ったら、荷台にはフックが沢山付いており、一つ一つ番号が見える様に番号順にリュックを掛けている。預かりをリュックに統一している事と言い、なかなか合理的で日本よりスマートだ。

 使われ方がちょっと雑な簡易トイレを済ませ、ゾーン別に鉄柵で仕切られた通路を通りコロッセオを取り巻く本列に入る。流れで並ぶと、5時間表示風船を背負っている数人のスタッフランナーの後ろだった。自分たちのゾーンは最後尾ゾーンだったが、その後ろには犬を連れた4kファンランでの入賞を狙っている参加者がすでに並んでいる。犬と共に走って入賞すると豪華な賞品が貰えるとの事だったが、犬の長距離ってどうなのか?観てみたい気がする。

『コロッセオ 日陰で小寒い スタート前』

 元気なアナウンスと騒ぎ声が高まり、列がじりじり動き出した。方々から防寒で着ていた衣服が投げ出され周囲を飛び交う。拳闘士に扮したランナー群が槍を持ち上げながら吠えだした。いよいよスタート、コロッセオの陰から日向に出るとすでに日差しを感じる程になっている。今日は予報通り暑くなりそうだ。

 スタートロスはほぼ8分、人数の割に速い。コロッセオを背にフォロロマーノを左に観て、周囲に合わせて走り出すが直ぐに石畳の凹凸に足を盗られる。石畳の石は歴史も長く角は丸く擦り減っているものの、路面全体は結構細かく波打っており足元に注意が必要だ。

 中心地を3/4周廻る様にしてから一旦南下して7k、その後ほぼテレベ川沿いに北上してティベリーナ島(テベレ川の中之島)までで13k、その間ヴィットリアーノ・カンビドーリオ・チルコマッシモ・ピラミデ・サンパオロ寺院・サンアンセルモ教会と、覚えきれない歴史的建造物の間を縫って走る。路面は石畳4割+舗装路6割と言ったところ。

『コロッセオ 教会・寺院に 飽きるほど』

 川沿いの左手にサンタンジェロ城が見えて来たここらは、昨日サンピエトロ寺院から徒歩で巡った一部、土地勘が多少働きサンピエトロ寺院が近い事を知る。15kのエイドで十分に補給、リンゴをかじりながら妻との「エイド集合場所=最後のエイドテーブル左」で待つ。だがリンゴが無くなっても来ない、エイド方向を眺めるもそれらしき姿は見えない。先に行ってしまったか?それともトイレに並んで居るのか?入っているのかも知れない?いやぁ先に行ってしまったんじゃないか?そうこうしている間に数分経過している。時間を置き過ぎるともう会えないだろうし、どうしよう・・・・待とう、約束の地だから。

『約束の エイドで待つも 妻ロスト(T_T)』

 流石に経過時間からして「先に行った可能性大」と判断し、給水のこぼれ水で滑る石畳を左に折れ橋を渡る。気になる後方への思いを断ち切って前を向くと、居ました居ました、キョロキョロしている訪ね人が。これからバチカンのサンピエトロ寺院だし終盤にも多くの名所を巡る、これで持参したカメラに想い出を収められる。

『エイド過ぎ 濡れ石畳に 転ぶ人』

 再会後、はぐれないルールを確認しサンピエトロ寺院に向かう。流石に観光客が多く聖職者の集団からも声援を戴く。正面の寺院の右奥にシスティーナ礼拝堂が見えバチカンとの国境線で右に折れる。周囲の景観・観光客に目をやると同時に、転ばぬ様石畳にも気を配る。

『ブラボーに ブラバー・ブラビー 男女別』
『バチカンを 眺めて走る コンクラベ』
『石畳 史跡見上げりゃ 足盗られ』

 ここからはテレベ川に沿って北上し史跡群とはお別れとなる。舗装路と石畳が交互に現れ、驚く事に舗装路が弾力有る路面に感じる。それだけ石畳硬さが、その凹凸と共に足に応えている訳だ。欧州社車には固めのしっかりした足回りが求められる事が良く解る。

『華奢な足 ぼろを暴くは 石畳』

 無事に中間点を通過しちょっと郊外の趣のある川沿いを走る。流石にエイドのトイレも並ぶ人が無く、ここで小・休止とする。時刻も正午辺りとなりウェアにも塩が吹き、日差しも出て暑い。唯一の救いはここ暫く舗装路だと言う事。加えて日差しを遮る公園沿いの登り坂は歩く事無く乗り切りれた。ここからテレベ川の東側を市内の中心地へと戻る。

 再びサンタンジェロ城を右に観て左折、昨日歩き廻った道を辿ってナボーナ広場へ出る。再び歴史を体感する石畳の路面となる。歩いた時と同じ光景なのだが、応援の観光客と走路を隔てるフェンスに異なった雰囲気を味わう。この34k地点の広場を過ぎて「えっ、ここに入るの!」と思わざるを得ない狭い路地へとコースは続く。ここからは左右のウィンドウを眺めつつ、ローマの旧市街の風情を味わいながら終盤の史跡巡りへと進む。サンタンジェロ城から今、そしてゴールまでは多分石畳と歴史を感じるコース、嫌でも想い出に残るはずだ。と、前向きに・前向きに・考え走ろう!

『路地裏の 史跡も巡る 丁寧さ』

 ボボロ広場を大きくUターンしてスペイン階段方面に。昨日歩いて廻ったが、走れそうな道は階段の直ぐ前だけだった。そんな所まで占領しちゃうなんて、なんて贅沢な・・・。などと考えていたら、同じツアーで、旦那さんを応援する奥さんが階段ほぼ正面のフェンスから顔を覗かせ手を振ってくれている。妻とのツーショットをスペイン階段をバックに撮り、ついでに我々のショットを撮って貰う。ちょっと普段とは違うポーズで、いぇい。

『階段の スペイン広場 観客席』

 ちょっとだけ走ると右側フェンスに背を向けて多くの観光客がたむろしている。何?と思って見やると、向いている先にトレビの泉が直ぐそこに。コインは投げると初詣みたいに観光客にぶつかりそう、自重する。一人ずつ写真を撮っていたら、ドイツ国旗をあしらったTシャツ女性が「一緒に撮ってあげましょうか?」(多分)と親切なお申し出。「プリーズ、ビッテ」(??)とカメラを渡し撮って戴く。「ダンケシェーン」とお礼を言うと、可愛く微笑んでくれた。彼女もカメラ持参だったので、お返しにパチリ! 再びニッコリ。疲れを忘れる瞬間だ。

 泉とも別れていよいよ終盤、ヴィットリアーノ・カンピドーリオの有る中心地の小さな丘の前へ出た。何の史跡だか多過ぎて覚えられないが、その丘を左回りに廻り込んだ40k地点からはコロッセオが見える。更に丘を遠巻きに廻り込み、チルコマッシモの先で左折し、スタート前に荷物預けトラックが停まっていたラスト1k地点・凱旋門に戻った。

 コロッセオを左巻きに廻り込み、遂にスタート地点だったゴール地点に。苦しかったけどもうゴールが正面に見える、急にゴールするのが勿体なく思える。颯爽とゴールに向かう妻を呼び止め、妻と並び万歳して、ゴール!!
たぁ〜っぷり5時間15分50秒のローマ休日走、多くの想い出を有難う。

『ゴールする チャオ!グラッチェ!と グリコする』


 御完読、ありがとうございました。


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むぎ


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