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6.大会報告室 : 第30回記念 大阪国際女子マラソン11/01/30【受付台】

投稿者 トピック
バニー
  • 登録日: 2008-2-3
  • 居住地: 東京都
  • 投稿: 1288
Re: 第30回記念 大阪国際女子マラソン まずは速報と御礼
まほろんさん、ありがとうございます。
長居では声をかけてくださってありがとうございました。
陰は役に立ちましたよ〜。
一度走っているとはいえ、あまり土地勘がないので、自分がどっちに向かっているのかイマイチわからないときに陰の向きを気にすることができました。
まぁ、後半は確かにどっちに陰があっても向かい風でしたけどね。
ありがとうございました。
バニー
  • 登録日: 2008-2-3
  • 居住地: 東京都
  • 投稿: 1288
第30回記念 大阪国際女子マラソン完走記(長いで〜)
速くしないと別大が始まっちゃうので大阪女子完走記さくさくっと書こうと思っていたのに、やっぱり長編になってしまいました。

−−−−−−−−−−−−−−*−−−−−−−−−−−
スタート5分前くらいにウインドブレーカーを脱ぐとめっちゃ寒かった。
トラックの100mスタート位置からのスタートだ。
スタート位置に並ぶとあっという間に1分前のコールが聞こえた。
どきどきする。
けど、今日は強風の予報。記録は期待できない。このあと別大・横浜・名古屋とつづいているから、どっかで頑張ればいいから、今日は何も考えないでいこう。

スタートするとトラックを2周する。
メインスタンドの左端にfrunの幟がみえる。そこを通るたびに手をふってみる。
そして長居公園周回コースへ出たところに1km地点があった。時計をみると4分50秒くらいだった。
遅い!大阪は女子マラソンの中でも関門がゆるやかな方だけど、これだと間に合わない。
ちょっとだけペースを上げる。

公園を出て街へとでたところにfrun手ぬぐいを振るぶらんぼうさん発見。
みなさん、寒い中ありがとうございます。

追い風なのか思ったほど風は感じないし寒くない。ずっとこんな感じならいいのに。
周りは400番台のゼッケンのランナーだ。
私は353。ゼッケンはタイム順なので自分より大きい番号の人たちは、申告タイムが自分より遅いことになる。
まぁ、私のタイムは2年前に出してるベストで申告しているので、ゼッケンどおりの実力が今あるわけではないので、しかたないのだがちょっと肩身がせまい。
その一団に200番台のランナーを見つけてなんとなくほっとしたりした。
子供達の集団が応援してくれていた。少年野球とかのチームなのだろうか?手を上げて応援に応えると一層元気に応援を返してくれた。

5kmの通過は22分44秒。予定より速い。最近の練習では出てないタイムだ。あまり感じないけど、多分追い風なんだろう。
キロ表示は1km毎にあるけれど、今回は5km毎にしか取らないことにしていた。
最近聞いたフルマラソンを5kmの束で考えて走ってみるっていう「わんこそば走法」のことを思い出した。
とりあえず一杯めは完食。次の一杯(5km)いってみよう。

9km過ぎくらいから大阪城をスタートしたハーフの人たちとすれ違いだす。
速い方でやってくるだろうマイミクの怪人さんを探す。
青地に桜柄のランニングシャツを着た怪人さんが手を上げでとおり過ぎて行った。
そのあとハーフの人たちが続々とやってくる。
中央分離帯よりにコースをとって知り合いを探してみるが、わからない。
frunの赤いシャツを着たランナーをみつけられただけだった。
それでも、知り合いも知らないランナーも皆がお互いに応援し合っているようでたのしかった。

すれ違うランナーがいなくなってから道路が少し寂しくかんじられたが、応援が熱い。
浪花のおっちゃん、おばちゃん、子供たちが元気に応援してくれている。
大阪女子のゼッケンはナンバーの他にフルネームで名前が書かれているので、どこからか「小川(本名)がんばれ!」と声がかかる。
難しい名前だと呼びづらいかも知れないけど、縦線6本の小川は見た目もすっきりしているので遠い目にも読みやすいし、わかりやすいのだと思う。
もちろん回りのランナーの名前も応援されている。
中には、このおっちゃん酔ってるんかとおもうような応援もあるけど、とにかく元気なのだ。
今日はこの応援を楽しんで走ろう。
元気な応援に、こちらも声をだして「ありがとうございます」と答えたし「かんばりや!」
と言われれば「がんばりまーす」と答えた。

電車の高架を過ぎるあたりは長い直線。微妙にアップダウンがある。帰りに通るときにはこのアップダウンがきつくなるんだろうか。
15kmくらいにU治療院のみなさんがいるはずだったけど、見つけられなかった。声をかけてもらってたのかもしれないけれど、名前はゼッケンに書いてあるので本名で呼んでもらってる方より「バニーさん!」と呼んでくれる方のほうが知り合いのはずだ。
JRの駅近くなので長居からもアクセスがよいからか、スタートをみおくった人たちが移動して応援してくれているようだ。
前回は左に曲がった道を直進。アップダウンが減って高速コースになった変更点のひとつだ。左に大阪城公園、右は線路。JRの発車音楽が聞こえた。まだそれに気づくほどの余裕があるらしい。
5kmの束は3つ終わったばかりだった。
大阪城公園あたりも応援のひとたちが沢山だ。frunのてぬぐいにも気づいた。

昨日受付したニューオータニを過ぎるとビジネスパーク。このあたりは右に左にと曲がってゆく。
ビル風か向かい風がきつくなった。でもすぐに曲がるのでなんとかなる。

ふたたび大きな道路にでたあたりからから道の傾きが気になってきた。
去年初めて走ったときに怪人さんから「大阪の道はかまぼこ型だから」といわれていた。
確かに歩道に向かって低くなっている。
左足股関節から下がかなり固くなっている自分にはこの傾きはつらい。
どこが走りやすいか道の端や、中央よりに走ってみる。う〜んイマイチ。
このあたりも時々向かい風も感じる場所が出てきたが、まだそれほど厳しくは無かった。
それでも、7〜8人の集団の中で走るようにしていた。
道の傾きが嫌で、左右に移動してみると不意に後ろから男性の声がした。
ブラインドランナーの伴走者だった。
私が左右に動いてしまったので、ブラインドの型の動きが妨げられたらしい。
「後ろにいらっしゃるのがわからなかったのですみません。」と謝った。
それからは彼らの後ろを走るようにして、自分の走りやすい位置をさがした。

前方に黄色のランスカをひらひらさせたみやびちゃんを見つけた。
みやびちゃんとは2年前に一緒にホノルルに行ったし(彼女は黒いバニーで走ってました)、今回の大阪遠征も一緒に来ていた。
少しの前にいるけど、追いつくにはかなり無理をしないといけないので、彼女のひらひらスカートの後姿を見ながら走った。

市役所の手前が20kmのエイドだった。
この通りは試走しにきたときに見たのを覚えている。
20kmのスペシャルドリンクにパワージェルを貼り付けておいた。
スペシャルを飲みながらジェルを剥がそうとするが、なかなかはがれない。力任せに剥がしたらパワージェルを落としてしまった。
うきゃ〜、ちょっと引き返してしゃがんで取ろうとしたら、後ろからのランナーとぶつかりそうになった。
みんなそこそこ高速だから、こういうミスが怪我につながったりする。危ない危ない。
ジェルをなんとか拾いすぐに補給する。
左にまがったてしばらくしたとき、少し前を走るブラインドランナーさんが何か落としたように見えた。「絆??」
オレンジ色っぽく見えて、自分が見たことのある絆とは少し感じが違う??
などと思っていると、ブラインドの方が「ない!?」と腕の辺りを触っている。
あー、あのときひと声をかけてあげればよかった。とかなり後悔し心の中で謝りながら探しに戻る彼らの横を走りぬけた。

御堂筋に入ったあたりでみやびちゃんに並んだ。
御堂筋は向かい風だった。
みやびちゃんのいる集団の後ろに付き、風の影響の少ない位置で走る。やっぱり集団で走る方が楽だ。
しかし、前のランナーに接近しすぎるのか、前の人の足を蹴りそうになる。
そして本当に蹴ってしまった。「ごめんなさい!」とあやまり少し横にずれたが、やっぱり足捌きがイマイチ。
少し自分のペースより遅いのだろうか?

ハーフ地点を過ぎる。時計は1時間35分台を示していた。

なんども前の人の足ともつれそうになるので、キケンだけれど、集団を抜けて前の集団まで行くことにする。
が、やっぱり向かい風!やばいやばい!
なんとか前の人に追いついたけど、あれ?ペースがとまらない??ここも抜かしちゃう???
こんなとこで頑張っちゃうと後半がばてそうだから、がんばったらダメだよな〜と思いながら、一人旅になっている。
いや、一人旅じゃない。後ろにぴったり誰かいる。みやびちゃんだ。
風除けにされてる??
御堂筋の折り返しまでを伸ばしたのも新コースの特徴だけど、向かい風だとここが長いのはあまりうれしくない。

誰かに付かなきゃ、付かなきゃと思ってるうちに折り返しの赤いコーンが見えた。
折り返すといくらか追い風なのだろうか?
う〜ん、微妙〜。追い風というよりは横風っぽかったが、まぁさっきよりはいいか。
後ろにいたみやびちゃんが、別のランナーの後を付いて抜かしていった。
まぁ、ここで無理しても仕方がない。自分のペースで行こう。

御堂筋は応援の人も多かった。ここにも知り合いがいるはずだけど、呼ばれたような気がしたけど、わからなかった。
道端の三角コーンがずるずると風に押されてコースに入ってきた。
危うく当たりそうになる。かなり風が強いみたいだ。

高速道路が見えた。あれが見えると御堂筋はおしまいと、試走会で教えてもらった。
右にまがってしばらく走ると「バニーさん!」の声。マイミクのちょびさんから応援をもらった。
まだ答える元気がある。
その少し先にはちょっとお酒もはいってますか?みたいなおっちゃんが「かならず笑顔でゴールやで!」と拳をにぎりしめながらの力いっぱいの応援。
私も右手を突き上げて「ありがとう!」と答える。
少し疲れてきていたので応援に答えるのも少しだけ億劫になり始めた所だったから、元気をもらった気がした。
なるべく応援には答えるようにして走り続けた。

ゆるく右にまがると見覚えのある橋だった。大阪城公園だった。
正面に大阪城が見える。
大阪城も応援がいっぱいだった。ありがたいなぁ。

少し離れていたみやびちゃんとの距離が縮まったようだ。
みやびちゃんは上りが苦手と言っていたけれど、確かに大阪城公園を抜けるのぼりですぐ後ろに付いてしまった。
公園を抜けると少し下りになっているので、そのまま少し後ろを走る。

30kmエイドで給水と貼り付けておいたジェルを受け取り、今度はいくらか慎重にジェルを剥がして補給した。
ひとごこちついたところで、ふたたびみやびちゃんの後ろにつくと、彼女が自分のスペシャルを差し出してくれた。
私のスペシャルは全然こってなくて、ふた付き紙コップにストローをさしたものだった。スペシャル受付で「こんなん倒れてこぼれるから受け付けられんでぇ」と係員に怒られたのを彼女は知っているので、今日の風で倒れて取れなかったのではないかと心配してくれたのだ。
「大丈夫。全部取れてるから」と彼女に伝えた。

ホントにいい加減な作りのスペシャルなので、今日のような風では倒れていても仕方がないと思っていたが、全てのエイドできっちり受けてることができた。
係りの方に随分気をつかってもらったのだと思う。次回はもう少し考えなくては。

去年この30km過ぎからの微妙なアップダウンのある直線で気持ちがなえたので、今日はここを走ろうと思っていた。
さぁ、こっから!
あとたった12kmと思えるだけの心の強さがまだあった。

前日にお好み焼きを食べた桃谷の駅を過ぎしばらくすると右に曲がる。
もう一つ角をまがつたところだっただろうか…。
…きた〜!向かい風だぁぁぁぁ。
今日は西風なので後半のどこだかの通りは向かい風になると聞いていたので覚悟していたが、やっぱりきつい。
誰かの後ろにつきたかったけれど、ランナーはかなりまばらになっている。
ひとりになってはいけないところで一人になってしまった。

細身の赤いウェアのランナーが抜かしていった。200番台のランナーだ。
実力はもっとあるのだろうけど、今日はこの位置に甘んじているが、やっぱり強い。
彼女についていってみることにする。
が、細身なのと半端じゃない風なので、それほど風除けにはならない。
そして今の自分より少しペースが速いので、付いてゆくのは楽ではなかった。
しかし、少し間が開きひとりになると風はかなりきつかった。
集中していないと足踏み状態になりそうだった。
風が強いときは上半身の反動も使えといわれていたので、今回のミッション(って何??)である特徴的な腕振りに集中してなるべく大きく腕を動かしてみた。
ミッションどおりにできると身体が進んでゆく感じがする。
足で頑張っちゃうとゴールまで持たない。上半身や腕で足を助けなければ。

前方にはまばらに何人かのランナーが走っている。
追いついて後ろにつくと楽なのだが、追いつけるランナーは落ちてきているわけなので、自分より少しペースが遅い。楽は楽だけど、楽すぎる。これではダメだとおもう。
はるか前方に赤い細身のランナーが見えるが、もう彼女には追いつかない。

ようやく曲がり角が見えた。
曲がったら少しは風向きが楽になるだろうか?
…ならん。。。
やっぱり向かい風だった。
なんでやねん!と突っ込みたくなる。

後ろから赤っぽいウエアの細身のランナーと駒沢公園ランナーズの緑のウェアーの女の子たちが抜かして行った。
彼女たちについていかなくちゃ。
つけん…。おいてゆかれる。
でも、一人になると風を思いっきり受ける。

強い横風を受けた。中央分離帯のほうへよろけそうになる。前のランナーもよろけている。
と思うと急に前方からの強風。今度は後ろからの強風。
このあたりは風が回っているようだ。

先ほどの赤と駒沢公園ランナーは周りのランナーの中では結構良いペースで走っている。
なんとか着いてゆきたい。
赤いランナーの方が少し前に出たようだったが、駒沢公園のコもまだ頑張っている。

このあたりから「まだ15分いけるで!」と沿道から何回か声がかかるようになった。
3時間と3時間15分のランナーには応援が熱いときいていたが、本当だ。
今走っているランナー達が何をねらって走っているのか大阪の人たちはよく知っているのだ。
ホントニ、マダイケルノ?
と思いながら、まだいけるなら行かなきゃ!
時計はみていなかったので、あとどのくらいなのかなんてわからなかった。
とにかく前の二人に遅れないように走った。
駒沢公園の子はまだ若いように思えた。長距離ランナーにしては重心が下にある少しがっちりした体型で、今日のような風には強いのではないかと思われた。
彼女の斜め後ろあたりを離れないように走る。

コースが右に曲がった。
ここは覚えている。この通りの先に長い陸上競技場がある。
試走会のときのことがおもいだされた。距離感があるのとないのとではやはり違う。
少し先に電車の高架が見えた。
あの先が競技場のはずだ。
不意に「バニーさん!」と言う声。怪人さんだ。「まだいける!」という声を背中に聞きながら、まだ行けるらしいとかなり本気で思えてきた。

高架の手前くらいで駒澤の子のチームメイトらしき男性が沿道から「○○ちゃん、15分間に合うよ!」と声をかけると歩道を併走しだした。
彼は「○○ちゃん、速い、速い、まだ間に合う!」と歩道から声をかけながら走り続けている。
高架を潜ると左に競技場が見えるはずだが、前だけを真っ直ぐにみて腕を振った。
公園の手前で赤い手ぬぐいを振るぶらんぼうさんが見えた。
ぶらんぼうさんの応援に背中を押されるように競技場公園に入る手前で駒澤の子を抜いてしまった。
しかし公園入り口への急な左カーブに対応できなくてずいぶん膨れてまがってしまった。

新コースは公園に入るとすぐに競技場のはずだった。だが「すぐだ」と思っているから思っていたより遠く感じる。結構長い!

不意に沿道から知り合いの声。トレセンのNさんとAさんが応援してくれていた。
なんで??と一瞬頭が真っ白になるが、多分彼女達は大阪ハーフを走りに来たのだろうと推測した。
そんな考えごと(?)をしていてもまだ競技場には着かない。
ゆるくカーブをまがると競技場の入り口がみえた。

公園周回コースから左に入ると競技場入り口だ。
入り口のデジタル時計が3:13′13″を示していた。
13′13″…あと2分ないんだ!
13がつながっている。なんかいいなぁ。(誕生日が13日なので)
というのを同時に思った。

キロ5分で走ってもトラック一周は2分だ。
トラックは3/4ほどしかしないが、入り口からトラックまでは何メートルくらいあるのだろう。その分を加算すると一周分と同じくらいだろうか!?
間に合うか間に合わないかかなりギリギリ。とにかくダッシュだ!
競技場に入ってすぐの第2コーナーの時計は13′34″だった。(と思う)
あと1分半ない!
バックスタンド側の直線をとにかく走る。ただただ走る。いつもならこんなところからダッシュしたらゴールまで持たないし〜とか思ったりするのだが、今日はそんなことは言ってられない。
今日切らなくてもいいと思っていたけど、今日切れるなら切りたい!
第3コーナーの時計は残り1分弱をしめしている。
なんとか行けるかも。
たぶん息も苦しかったはずだけど覚えていない。とにかく腕を振って走って走ったことと、時計をみながら残り時間を計算した事しか覚えていない。
カーブを曲がりきった最後の直線の時計は30秒ちょっとあるようだった。
よし!いけるかもしれない!
ゴールしたら倒れこむくらいのつもりで走れ!

ゴール直前の時計がカウントを上げてゆくのがみえた。最後にみた数字は3:14″47″。

よし!いけた!!

ゴールに飛び込むと係員の女性にタオルで包まれ受け止められた。(なので倒れなかった)
まるでタスキをつなぎ終えて中継所で倒れこむ駅伝選手のように。
係員の胸や腕の力強さが心地よかった。
「そこで水がもらえます。大丈夫ですか?」
思ったほどひどいことにはなっていなかった。結構大丈夫だつたので「大丈夫です」と応えてコース内側に入った。
自分の時計をみると13分55秒を示していた。
間に合ったらしい。(公式記録は56秒)
水を受け取る前に肩にかけてもったタオルを胸の前でぎゅっと握りしめて、コースに向かって一礼した。

すぐ後にゴールしたのかをもらうとき駒沢公園の子が水隣にいたので、後ろにつかせてもらったお礼を言った。

トラックを見上げたけれど、知り合いを見つけることはできなかった。
沿道で応援してくれていた人たちに会いに行きたい気持ちで一杯だったけれど、足はガクガクしていたし、手の指先の感覚もなかったので、この格好のままもう一度競技場の外には行けそうもなかった。心の中で感謝した。

寒くて、きつくて、楽しい3時間13分56秒の旅でした。

−−−−−−−−−−−−−−−*−−−−−−−−−−−−−−

本当に寒い中の応援ありがとうございました。
しぶまま
  • 登録日: 2007-12-27
  • 居住地: 千葉県
  • 投稿: 761
Re: 第30回記念 大阪国際女子マラソン完走記(長いで〜)
バニーさん、
 良かった、良かった、間に合った、って関門じゃないよ、完走記。
お疲れ様でした。5kmごとがわんこそばなら、大会ごとはざる1枚ですね。
あと3枚、完食しちゃってください。
なみこさん、
 甘い物が大好きななみこさんが、「ひいらぎ」で鯛焼きを我慢したのを見て、
(ああ、本気だ)と思いました。
口に出すとプレッシャーになるから言わなかったけれど
すごくがんばっていたんですよね、
お疲れ様でした、そして、おめでとう。
また、一緒に「ドンキ」行こうね、
その前に「ひいらぎ」で鯛焼きいっぱい食べようね、おごるから!
たけした
  • 登録日: 2007-3-28
  • 居住地: USJまで3.2キロ
  • 投稿: 1785
Re: 第30回記念 大阪国際女子マラソン まずは速報と御礼
バニーさん お疲れ様でした〜〜
私 ハーフでもきつかったのに
さすがです。
私も 別大 関門の魔術師になるべく がんばらねば〜〜
たけした
  • 登録日: 2007-3-28
  • 居住地: USJまで3.2キロ
  • 投稿: 1785
Re: 第30回記念 大阪国際女子マラソン 速報と御礼 パート2
なみこさん、お疲れ様でした。
あの条件でもすごい〜〜〜
私もがんばらねばと思っています。
ではまた〜〜
なみこ
  • 登録日: 2008-8-11
  • 居住地: 東京都目黒区
  • 投稿: 368
第30回記念 大阪国際女子マラソン完走記
あのー。長いけど、いいですか?

第30回記念 大阪国際女子マラソン


国際女子マラソンの中で、自分が今まで走ったことがない唯一のレースが今回の大阪国際だった。

個人的に印象に残っているのは、赤羽選手のデビュー戦だった2009年の大会、自分にとって参考になる部分が多く、何度も録画を見返した記憶がある。このレースでは、低迷が続いていた渋井選手が優勝したが、最後の1kmをとにかく楽しそうに走っていたのが強く印象に残っている。

この大会には去年も申し込んでいたが、突然の海外出張が入ってしまい、やむなく棄権した。自分にとって重要な仕事だったので、レースをキャンセルしたことは後悔していない。けれど、その2ヵ月後の名古屋国際まで体調不良で棄権することになるとは、そのときは思っていなかった。

その前に走った国際フルとなると、その前年2009年の11月に出場した横浜国際だが、そのときは国際資格の3時間15分をこえてしまったので、2010年中に何らかのレースで自分の国際資格を更新したいと思っていた。ところが、7月の札幌国際ハーフは10km関門でDNF、8月の北海道マラソンは直前に捻挫してDNS、8月には軽い交通事故に遭ったりして、レースはおろか練習もできなくなってしまっていた。時期を同じくして仕事が猛烈に忙しくなって、ランニングをする機会も減り、自分はこのままマラソンからフェイドアウトしてしまうのかな、と思い始めていた。たまに見るfrunの掲示板が唯一自分をマラソンにつなぎとめているものだった気もする。

練習再開のきっかけは10月に都心に引っ越したことだった。通勤時間が圧倒的に短くなって自分の時間が増え、さらに通勤ランや通勤ライドができるようになり、気分のリフレッシュにもなったし、身体が動き始めてきた気がした。国立競技場のトレセンに通う機会も少しずつ増えて、12月は初めて月間利用会員になってみた。

今からでも大阪国際に間に合うかも!間に合いたい!と思い始めた12月はじめに、喉、咳、鼻、胃、腸、と次々に体調を崩し、年末年始はほとんど寝たきりだった。今思うと、それまでたまってた悪いものが全部出たのかもしれない。また、体重も増えすぎていた。年明けにTOTAL WORKOUTに行ったところ、筋力をつけながら3週間完全にカーボカットすることを勧められ、その日から、低糖低脂肪食を心がけた。1月中はささみの缶詰ばっかり食べていた気がする。

そんな状況だったので、無理に大阪国際に照準をあわせるのはよそうと思った。しかしながら、今回を逃すと次回までに資格を更新しない限り出場できないから、もしかしたら一生出場できないかもしれない。大阪は声援があたたかくすばらしい大会だと聞いていたので、今回、最初の関門まででもいいから、せっかくなので走りたい。練習のつもりで走ってみよう、と割り切って考えることにした。

レース1週間前、クジラさんとバニーさんと走った横浜練習会では、最初のスピードについていけなさそうだったので一瞬不安をおぼえたが、最後の方に身体が動くようになったので、大阪当日もウォーミングアップをしっかりしよう、と思った。練習会後の飲み会も楽しく、frunの皆さんに力をもらった。このまま大阪も楽しく走れそうな気がした。

レース2日前の金曜日に、本格的にカーボの禁を解いたら、すごい勢いで炭水化物が身体の中に流入してきた。ベーグルにご飯にうどん、いくらでも食べられるような気がした。土曜の朝は、近所の大岡山のヒンメルという最近お気に入りのパン屋を久しぶりに訪れ、ピンと来たパンを全て買ってしまい、完全に炭水化物祭になっていた。炭水化物ジャンジャン来い!という感じだったが、当然、そんなに突然たくさん食べたもんだから、胃が悲鳴をあげていた。でも、似たようなことはこれまでもよくあったので、とりあえずおなかにホッカイロを貼ってあたため、あまり気にしないようにして大阪に向かった。

大阪についてニューオータニで選手受付をしたら、なんだか気分がアガって、ワクワクしてきた。その直後、電車でバニーさんに遭遇し、お友達とお好み焼きを食べに行くと言っていたので、一緒に行っちゃおうかな、と一瞬思ったけれど、荷物もたくさんあったし、胃の調子が何だかおかしかったので、遠慮してホテルに向かった。バニーさんはちょっと緊張しているように見えたけど、まぁ、なんだかんだ言って完走するんだろうから、全く心配ないな、と思った。

長居のホテルに着いた後、食材調達をかねて、てくてく散歩しているうちにホテルからだいぶ遠くに離れてしまったことに気づいた。すでに日は落ちて、かなり寒くなってきたので、タクシーを拾った。タクシーの運ちゃんが、明日は風も強くて寒い一日になるだろうと言っていた。

レース当日の朝に食べたいアイテムのひとつとしてカステラがあったが、コンビ二のそれでは、どうも満足できそうになかったので、長居駅近くのケーキ屋でロールケーキを1本買った。真ん中のクリーム部分は捨ててしまえばいい。そう思ってホテルに戻り、ちょっと味見。大事なレース当日の朝、お口に合わなかったら困るから。そう言い訳しながら、外側のカステラ部分を食べてみた。おいしい。これなら合格。もう一口、もう一口、とカステラ部分を食べているうちに、うっかり生クリームが口に入ってしまった。そのときの衝撃と言ったら!久しぶりに口にした禁断の味!これこれ!私が求めてたのはこれよ!と思い、気づいたら、筒状のデカいロールケーキの3分の2以上が生クリーム含めておなかの中に入ってしまっていた。おーい、と呼んでも戻って来ない。ヤバイと思ったが、何か考えるのも面倒だったので、そのまま布団に入ってしまった。荷物は散らかしっぱなし、ウェアも、明日のスケジュールも決めていなかったが、面倒だったのでそのまま寝た。

レース当日は、スッキリと晴れ渡った朝だった。ホテルの部屋の窓から、長居のスタジアムの一部や、ナイター照明がよく見えた。何か音楽を聴きたいな、と思ってラジオのFMをONにすると、知りあいのミュージシャンの曲が流れてきてびっくりした。昨年知り合って、夫の写真展でミニライブをしてくださった石川優美さんという人の「老眼になった君へ」という、ちょっと変わったタイトルの曲だった。

「昔見えなかったものが、今は見えるよ、昔ぼんやりしてたものが、はっきり見えるよ」という印象的な歌詞で始まる曲で、彼女の曲の中で私が一番好きなものだった。それがこんなにすごいタイミングで偶然ラジオから流れてきたことにとても驚いた。ラジオ番組では何曲か彼女の曲を紹介し、最後に「もしも 君が強く願うなら」という、これまた気持ちを強くしてくれるような曲で締めとなった。

ちょうど数日前のbuzzに自分自身が「最近、ほしい!と強く願うとそれが手に入ったり、会いたい!と強く思うとその人と出会えたりすることが多い。何事も強く願えばかなうような気がする」という書き込みをしたばかりだったので、何か不思議なシンクロを感じた。

9時ぐらいに長居陸上競技場についたが、スタジアムの大きさに圧倒された。東京の国立競技場もいいが、新しくてきれいな長居の競技場も、とてもかっこいい。ここを走るのは、とても気分がいいだろう。到着してすぐにスペシャルドリンクを預けに行った。いつもは5km毎全てのポイントに預けるが、今回は10、20、25、30、35の5本。中身はVESPA、MEDALISTなど。係の女性が「ほらほら、同じ名前」と自分のネームプレートを指したので、見ると私と同じ苗字だった。「私は今回出られないけど、あなた、がんばるのよ!」とハッパをかけてくれた。入り口ではウェアの規定チェックがあり、ロゴが大きいものは、係員の指示でガムテープなどを貼られていた。ほかの国際に比べてだいぶ厳しいように思う。

ロッカールームはほかの国際に比べて場所に余裕があり、ロッカーも一人に一つずつ割り当てがあった。本を読む者あり、音楽を聴いて目を閉じるものあり、友人と不安を語り合う者あり、と、それぞれがそれぞれの時間をすごす。私も準備をし、手の甲に関門時間とペースを書き込んだ。しかし、手袋をしてしまうと、それが隠れてしまうことに後で気づいた。手袋にガムテープを貼ってそこに書いておけばよかった(スキーの大会に出ていた頃、よくそうしていた)と思ったけれど、めくれば見えるので、まぁいっかと思い、そのままにしておいた。

屋内で軽くストレッチをした後は、寒かったけれど、競技場の外に出てアップをすることにした。途中ストレッチや体操をはさんで何度かにわけてアップをし、最後に流しを2、3本やってロッカールームに戻ってきた。ランパンいっちょでいる選手もいたので、自分もランパンで走れそうかどうか、トラックを2周してみたが、ももに突き刺さるような寒さを感じたので、CW-Xで走ることにした。CW-Xでレースに出るなんてことは普段無いので、足さばきなどに不安があったが、それ以外のオプションは無さそうなくらいに寒かったので仕方がない。

上半身については、半そでシャツを着るつもりだったが、どうやら自宅に忘れてきたらしく、半そでもfrunウェアもバッグの中に見当たらなかったので、普通の白いNikeのランシャツにアームウォーマーといういでたちになった。frunウェアは見つけてもらいやすいので、忘れたのは失敗。おなかにはスタート直前までホッカイロを貼っていたが、走る直前に剥がして、それを手袋の内側に貼った。寒いときは手を握りしめるようにして走るとかじかむこともなく、正解だった。靴下はtabio。夏はちょっと暑いと感じることもあるが冬はもうこれしかない。色違いで何色か買って、気分に合わせて履き替えている。サングラスは沿道の人とのコミニュケーションに壁をつくる気がして好きではないのだが、風が強く、アップのときに目にごみが入りそうになったので、かけることにした。髪が邪魔なときにはカチューシャ代わりにもなるし。

スタート10分前を切ってからトイレに行ったが、係のおばちゃんがフレンドリーな感じでさばいていた。トイレが心配な私としては、10分前でもトイレに行けるレースはとてもありがたい。トイレ混雑があまり無いのは国際の好きな点のひとつだ。トイレで並ぶ選手の列が洗面所の鏡にうつっていたが、皆細い。貧血じゃないか?と思うぐらいの人もいる。国際ランナーの中では、私はまるまるとしている方だ。今回は思ったほど減量できなかったが、その分、貧血は改善された。少しくらいタイムは遅くてもこのくらいの体重でいいのかもしれない。

トラックに戻って上着を脱ぐと、さすがに寒かったが、空は晴れ渡っていて本当にすがすがしい気分だった。ここ最近棄権が続いていただけに、スタートに立てること自体が何だかとてもうれしく、じーんときそうになった。思わず、周りの人にそう言ったら、みな一様に「本当によかったね」と言ってくれた。「誰でも出れる大会じゃないんだから、出れることに誇りを持って、堂々と走ればいいんだよ!」と言う人もいた。ゼッケン番号の前後の人から「がんばって戻って来よう!」といわれ、お互いの快走を祈りつつ、スタートを切った。

1kmは4分36秒。2kmは4分11秒。確か最初の関門(19.3k)までは大体4分33秒ペースでいけばいいはずだから、4分30秒くらいでいけるように、あがり過ぎないよう気をつけていこう。それにしても競技場を出た直後の沿道の人のすごいこと。その人ごみの中で、会社の大阪チームの面々が集団の中で私を探して、名前を連呼してくれていた。名前入りゼッケンは遠くからだと、字が小さいため本人を判別しづらいようだ。番号のみが大きく書かれているゼッケンの方がかえって見つけやすいのかもしれない。それに加え、今回は風が強かったので、選手はなるべく集団について走ろうとしていたから、さらに見つけづらかったかもしれない。

5kmは21分53秒。10kmは21分50秒。気持ち的にはジョグみたいな感じでずっと走れていたので、このままいけば最初の関門を突破できてしまうかもしれない。というか、確実に突破できそうな気がした。それにしても大阪の沿道の応援は楽しい。「阪急電車も応援しとるでー」とか、2人組で「ファイトー」「一発!」と交互に言っていたり、「応援してるほうが寒いんやでー!!」と怒ったりとか。いちいち笑ったり、手をあげて答えたりして、楽しく走った。今回は給水はほとんどとらない作戦だった。いつもはせっかくスペシャルを準備したんだから全部とらなきゃ、と思っていたが、給水の後は、大抵いつも、おなかや胃の調子がよくない。それに、口の中でいったん水をあたためて、ゆっくり飲もうと思うので、息をとめる時間が長くなってしまい、呼吸も乱れてしまう。今回は、事前のウォーターローディングがしっかりできている気がしたのと、冬場だということで、必要以上の給水はとらないつもりでいた。結局スペシャルはひとつをのぞいて、取ることさえもしなかった。給水も口をすすぐ程度とした。給水については、どのくらいの暑さまで、この少なさでいけるのかは、試行錯誤してみないとわからないと思うが、今回のレースを通じて、少なくとも冬のレースでは、私の場合、給水はあまり要らないように思えた。

最初の関門19.3kは、かなり余裕を持って通過できた。20kmが1時間28分26秒だったから、4分25秒ペースぐらいか。ここまでは、はっきり言ってスーイスイという感じで、辛かった記憶はない。ときどき風が強くなったときに、走りづらいな、と思うくらいで、この時点ではそれほどこたえなかった。途中で大阪国際ハーフの人たちとすれちがったりして、気持ち的にも飽きなかったのだと思う。frunのウェアを見つけるととりあえず「frun!」と叫んでみた。気づいてくれるとうれしかった。また、会社の大阪スタッフの面々や夫やぶらんぼうさんが、なぜかちょうどいい間隔で応援してくれて、気持ち的に途切れなくつなぐことができたのも、大きかったのだと思う。

そんなわけで最初の関門を通過した段階で、かなりの確率で自分が完走できることを確信した。ここからは、どんどん遅れて大丈夫なわけだから。後は好きに走ればいいのさ!と思った。このように、気持ちに余裕があるということはとても大切なんだと思う。名古屋のときなんかは、次の関門は間に合うか、次はどうなんだ、と気持ち的に追い詰められながら走っていて、そういうときは身体の動きも硬くなりそうな気がする。今回は、給水ポイントを通るたびに腕をぶらーんとさせたり、上にあげてみたり、肩を上下させてみたりなど、定期的に上半身をほぐすよう心がけてみた。これが効いたのか、最後に脚が疲れてきたときに、腕を振る余力がまだ残っていたので、腕をしっかり振って走ることができたように思う。

道頓堀折り返し後は、たまに膝が痛くなったり、また、息がすいづらくなったり、そして、脚も全体的に疲れてきた感は出てきたが、「あー、そういえば、フルマラソンってこんな感じだったよなー」という懐かしさを感じる程度で、「もう止まりたい」とは思わずに走っていられた。頭の中でエンドレスで流れていたCraig Davidの「One more lie」のリズムの速度がレコードがとまるときみたいに少しずつ遅くなってきていた。(Four TopsのStanding in the shadows of loveをサンプリングしている曲で、ピッチ走法の人にオススメ)5kmのペースも23分、24分とだんだん遅くなっていったが、タイムはどうでもいいや、と思っていたので、好きに走った。

向かい風が強いときは、なるべく誰かを見つけてピッタリくっついて走るようにした。いつ風が吹いてもいいように、常に誰かを近くにおいて走りたいと思うのだが、この大会の出走者数自体がそんなに多くないのと、後半になるとだいぶ人がばらけてくるので、後半になればなるほど、一人旅になりがちということは横浜で学んでいた。今回は余裕があったので、前の人に追いつけそうなときは、無風や下り坂をみはからってアクセルを踏み、前の人につくようにした。のぼり坂や逆風では無理をしないようにした。

後半、沿道に人が少ない場所では、ショーウィンドウにうつる自分のフォームをチェックしながら走った。後で正面からの写真を見ると、首は横に倒れ、脚は巻いていたが、ショーウィンドウにうつる真横からの姿では、割とまっすぐ身体を起こして走れていたので、まだまだ大丈夫、と思った。

後半の給水ポイントで、スペシャルドリンク受付のときの女性がいたので、「私、ちゃんと走ってるよ!」と視線を送ったら、笑顔でこたえてくれてうれしかった。それにしてもこの寒い中、応援の人たち、係の人たちは本当に大変だったと思う。ボランティアの高校生なんか、マラソンを嫌いになってしまうんじゃないかと思うくらい、北風ぴゅーぴゅーだった。こういう人のおかげでレースが成り立っていることをあらためて感じた。本当に心から感謝したい。

37kmを超えるとポイント表記が「残り何km」に変わり、そして、道路の上の青い大きな交通表示に「長居」の文字が出始めた。応援も「もうすぐやで〜」「あとちょっと〜」という内容が増えてくる。長居公園内に入ると、すごい人だった。北海道マラソンの中島公園のウィニングロードもすごいといわれていたけれど、それを上回る人が競技場の入り口まで続いていた。トップ選手はとっくにゴールしているにもかかわらず、まだ結構な数の人が残ってくれていた。「おかえり〜」「ここまでようがんばったな」など、いろんな言葉をかけていただいた。このひとつひとつの声援が私をここまで走らせてくれたのだ。まだまだずっと走っていたい、と思えるような公園道路にわかれを告げて、係員の誘導に従ってトラックに入っていく。競技場は大きくて、その中を走っていくのはとても気持ちよかった。トラックを走っているときに、おととしの渋井選手のラストのトラックでの走りがフラッシュバックした。すごい楽しそうに走っていたっけな。私もすごく楽しいぜ!と思い、ガッツポーズでゴールした。3時間12分25秒。

自分にとって、3時間15分というのは結構大きな壁だ。4時間なら練習しなくても走れそうな気がするし、ちょっと練習すれば3時間半はクリアできそうな気がする。けど、3時間15分は、今の自分には、ある程度負荷をかけて練習しないとクリアできない感じがあるし、ゆえに、国際出場・完走は、身体のメンテナンスも含め、ある程度の時間も割かないと実現できないイメージだ。出場を夢みて、つらい練習をして、ある程度の時間も割いたのに、完走できなかったり出場できなかったり、ということが何回か続くと、気持ち的には結構疲れる。トップ選手はそれが日常なのだろうけど、市民ランナーの私たちにとっては、生活の中心は、会社なり家庭なり、別のところにあるのが普通で、その中で、どこまでできるのか、どこで気持ちの折り合いをつけるのか、というところは、自分で考えて線を引いていかなくてはならない。

ここ1年くらい、その線引きの判断をどこにするか迷うことが多かった。やりたいことがほかにもあるし、けど、マラソンももう少しやってみたい。やるからには上を目指したいし、それにはある程度の時間が要る。そんな迷いの中、DNSが続き、練習から遠ざかったのは、いろいろなことを考え直す意味でよかったのかもしれない。加えて、2回連続10kmでDNFしている札幌国際ハーフだが、この、ハーフに向けた夏場の辛いスピード練習が、実はじわじわと効いていたのかもしれない、と思う。いろいろなことが無駄ではなかったんだな、と思った。

長くなりましたが、同じことで悩んでいる人がいたら参考になるかな、と思って書きました。マラソンは楽しいですね。また走りたいと思います。

こうめ
  • 登録日: 2007-3-28
  • 居住地: 北海道の田舎町
  • 投稿: 1878
Re: 第30回記念 大阪国際女子マラソン完走記
なみこさん。
別大のテレビ放送を横目で見ながら、じっくり読みました。
素敵です、なみこさん。
じわんと来たよ。

体調壊したり、いろんな事があったけど、すべて無駄ではなかったんだね。札幌国際ハーフの練習も、ここで生きてきたんだね。

本当におめでとう。

ゲスト
Re: 第30回記念 大阪国際女子マラソン完走記
なみこさん、お疲れ様。完走おめでとうございます。

札幌国際のあと災難続きだったんですね。
でも引っ越して通勤時間が短くなってラン再開出来て良かった。大都会の方はこちらでは考えられないような時間をかけて通勤してよく走る時間あるなって思います。

これからも山あり谷ありかもしれないけど、その時の自分に合わせてランニング続けて下さいね。
ルンルン
  • 登録日: 2007-3-31
  • 居住地: 京都、大阪、奈良近辺
  • 投稿: 237
Re: 第30回記念 大阪国際女子マラソン完走記
はじめまして。
冷たい風の中、お疲れ様でした。

参加資格の3時間15分うまく設定したものですね。
昔は40分とか、24分の時代もありましたが、(最初は4時間とか)
もっと厳しくなると言いながら、ここのところでおさまったようですね。

20数年ほとんど最後まで応援に行ってますが、昔の顔ぶれがみうけられないのは、さびしい限りです。沿道では見かけることもありますが‥

私個人としては、個人記録にはそんなに興味もなく、今年も資格を取って出場されてきたことに元気をもらいますし、次の資格をクリアすることに興味があります。

市民ランナーは練習の時間が取りにくいのが悩みの種ですし、
スピードも練習じゃいつまでも維持できないこともあります。
って、年とってつくづく実感。(笑)

資格を得て走れる年数は限りもありますので、今度はFRUNと分かる
姿で応援させてくださいね。

年とると、故障ばかりです。(現役)
XJR13クジラ
  • 登録日: 2007-3-28
  • 居住地: 神奈川県横浜市
  • 投稿: 1042
nice run !!
バニーさん、こんにちは。

大阪国際女子の完走記、ジックリと拝読しました。

クジラも応援には極力応えるようにしています。特に子供達のには。少年野球などがゾロ応援して手なんか出していると、全員漏れなくハイタッチです。大きくなった時に、ロードレースへの興味を少しでも印象良く持ってくれる事を念頭に。

ハイタッチ直後は確実にペースが上がります。元気を貰うからでしょうね。

大阪の応援は見ているだけでも相当なもの。そこから受けるエネルギーも計り知れなかったと思いますが、最後に効いてくるのは【実力】です。

これで手形(国際資格)の有効期間が延長されましたね。今後の走りっぷりと書きっぷりが、更に楽しみです。


デワデワ


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