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	| 投稿者 | トピック |  
	| おやま | 投稿日時: 2015-12-21 18:25 |  
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		登録日: 2007-4-14居住地: 石川県白山市投稿: 955 | 
	第10回神宮外苑24時間チャレンジ(長いです)
 昨年の11月、この大会の応援に来た。エイドで出されているカレーがうまそうで参加したいなと思った。今年の夏、月がきれいな夜に申し込みをした。
 冷静に考えると勝負レースの別大をひかえるこの時期にウルトラマラソンをやるのは疲労やスピードが出なくなるなどマイナス要因が大きい。かつ超長距離走は暖かい時期にやるもので、冬空ではリスクが大きいと思っている。
 
 そんなわけでこの大会は調整せずに臨んだ。ただ火曜日にBCTの原健介さんの鍼治療(ハラハリ)を受けた。そこで、そんなバカをやるおやまさんにはアドバイスは無いが1時間毎に股関節のモビリゼーション系種目をやると良いかも、とアドバイスを受けた。結果としてはとても有用だった。
 
 前日まで緊張なく普通に過ごしたが土日の天気予報では、冬晴れ最低気温0℃、北風5m。これって体感マイナス5℃。へたすりゃ死ぬなあと思った。土曜日早起きして冬用のウェアやウインドブレーカーなどありったけのものを詰める。日帰り大会なのにリュックはパンパン、不安の大きさは荷物の大きさに比例する。毛布があったほうがいいよと聞いていたので、外苑の近くに住むバニーさんに毛布を依頼してあった。これが大いに助かった。
 
 9時20分に会場入り。控えのテントは屋根のみで横の囲いがない吹きさらし(驚)。10:20開会式。優待選手が紹介される。24時間走の世界大会を戦った日本を代表する超長距離ランナーがずらりと並ぶ。昨年女王の青谷みずきさんが紹介されあいさつ。彼女のfbの別の記事にも書いてあった言葉、「不毛な事を、不毛でなくなるまでやる。」が心にささる。
 
 知り合いと話をしながら準備をする。シューズはフルの練習を想定してソーティマジックVR。ロングタイツ、ランナーズ特製冬用ウェアにゼッケンをつけたランシャツを重ね着。さんざん迷ったがウインドブレーカーは着ないこととした。
 
 神宮外苑は1周約1.325km。4周5.2kmなので4周毎にエイドに立ち寄りラップをとることにした。目標は決めなかったが、フルマラソンの練習となるように、50kmまではイーブンペースで、その後はおなかをドローインで締めて足が動きやすい様に、なんば的な身体の動きを意識する、汗をかかないペースを守る、エイドとトイレ以外は歩かない、とした。
 
 以下は4周毎のラップと時刻、その時の出来事など。
 
 ○周回 タイム 時刻(スタート時)
 ○0   0:28:25 11:00
 快晴で日があたるとそれなりに暖かいが向かい風となる信濃町側はすごーく寒い。
 そんな中、仕事のお客さまが応援にきてくれていた。新横浜から、遠くは沼津から。驚きと感謝。神宮外苑は都心にあり同じ場所をぐるぐる廻るので応援がしやすい。うちの次女もきてくれた。
 神宮外苑周回コース0m地点の少し手前、銀杏並木のあたりにひとりの女性が応援していた。全てのランナーに声をかけ拍手してくれていた。夕方になっても真夜中になっても、(たぶんご飯やトイレ以外)、24時間ずっと応援してくれていた。(以下応援クィーン)。
 
 ○4   0:27:36 11:28
 この大会を運営するスポーツエイドジャパンのエイドの食べ物はカレーを始めいろいろなものが出る。時間限定だったりする。新しいものが出ていたら食べて回った。これが後々痛い目に。エイドではBCTを1分ほど、飲み食いしながら行なう。
 
 ○8   0:30:15 11:56
 ○12  0:28:52 12:26
 売木村の重見さんを何回か抜く。一昨年優勝者。調子わるいのかなあと思っていたら今年も結果は優勝だった。ずーっと同じペースで走ったらしい。上位30人ほどの選手はハンドラーというサポーターを一人つけることができる。エイドでは我々一般ピープルの様に立ち止まることなくハンドラーから飲食物や着替えを受け取ることができる。しかしずーっと止まらないのは逆に大変、一般ピープルでよかったと思った(笑)。
 
 ○16  0:28:42 12:55
 ○20  0:29:46 13:23
 ○24  0:29:53 13:53
 ○28  0:31:52 14:23
 ○32  0:30:44 14:55
 飯塚さんが自転車で来て偶然見つけてくれた。写真とってもらった。
 
 ○36  0:34:36 15:26
 ○40  0:30:59 16:00
 ○44  0:41:15 16:31
 ほぼ60キロ。ここからは身体の動き重視で。
 エイドから東京の夕暮れを見た。すごくきれい。
 日が沈んで寒くなるので、下に薄手のウインドブレーカー、上はサロマTシャツにゴアテックスのウインドブレーカーを着る。
 南の空に半月が見えた。長い夜の始まりだった。夜半に半月が西に沈むとオリオン座が南の空に見えた。オリオン座が西に沈むとようやく朝が来た。
 
 ○48  0:35:57 17:12
 ○52  0:38:44 17:48
 ○56  0:50:38 18:27
 トイレ大をもよおす。黒い便で下痢気味。黒い便は本気フルの次の日に出ることがある(内蔵に負担がかかっていると思われる)が、当日、かつ、下痢便は初めて。前半30分毎に食べていたのが原因と推定。これ以降食べるのは夜食と朝食、食べたら次の4周は消化のため決してがんばらないと決める。
 トイレで会ったランナーさん(かたや下痢、かたやリバース(笑))に、とてもいい走りをしていますね、とほめられた。人相からかなりの熟練者らしい。聞くと24時間走は「何回も」出ているとのこと。12時間を超えてからが重要だとアドバイスを受ける。
 
 ○60  0:41:19 19:18
 ○64  2:03:09 19:59
 エイドに戻って20:40。ぞくっとした寒さと眠気を感じる。陣地に戻りふらふらと毛布にくるまる。天国の様な暖かさ(笑)。15分タイマーをセットして目をとじる。タイマーで一旦起きたが二度寝1時間15分くらい(汗)。目覚めても気力がわかずしばらくうだうだしてようやく着替え。下を厚手のウインドブレーカー、上をサロマTシャツからランナーズ特製冬ウェアとゴアテックスに切り替える。この間ににこぱさんが応援にきてくれたが自分は寝てたらしい。すいません(汗)。
 
 ○68  0:42:45 22:02
 ○72  0:44:32 22:45
 ○76  0:41:51 23:29
 ○80  0:40:46 00:11
 ○84  1:29:13 00:52
 シューズをソーティからジョグ用に切り替えるために陣地に戻ると毛布の誘惑(笑)。15分タイマーをかけるが、二度寝してしまう。45分くらい。
 
 ○88  0:45:31 02:21
 丑三つ時。上位ランナーは短パンに上はウインドブレーカーを着ている人がが多い。そんななかで半袖短パンで走る一人のランナーがいた。変な奴が多い大会とは思ったけれどたまげた。
 
 ○92  2:44:24 03:07
 フォームはうまくコントロールできた様で、お尻の筋肉にいい感じの痛み。痛みを緩和するマッサージローションをつけるために陣地に戻る。ローションをつけて、「少しだけ」と思い毛布に入る。天国〜。記録は狙っていないしこれ以上やってもいいことなさそうだし、もういいかなーという気になってくる。約2時間眠り目覚めるとまだ暗いなーと思いながらうだうだしていたが「不毛な事を、不毛でなくなるまでやる。」という言葉を思い起こしリスタート地点に向かう。周りには倒れたランナーが多數。特に地下鉄排気口がある暖かい部分に群がっていた。
 
 ○96  0:48:28 05:51
 コース上は、ランナーが震えながら歩いたり座り込んだり壮絶な状況。みんな止まらないで寝ないで走ったんだなあと。自分は今の自分にできる走りを淡々とする。
 
 ○100 0:38:24 06:40
 朝ごはんを食べる。
 
 ○104 0:50:31 07:18
 朝ごはんを食べた後なのでゆっくり走る。太陽が出てきた。昼間のスタイルに着替える。
 カトルス星人はランナーのなかで一番元気だった。追い越される度に一言二言会話をして元気をもらう。
 
 ○108 0:35:13 08:09
 ○112 0:38:58 08:44
 先が見えてきた。あと4周3セット。
 
 ○116 0:39:40 09:23
 ○120 0:36:35 10:02
 ○124 0:20:27 10:39
 いい走りだとほめてくれた熟練ランナーさんと一緒になると「ラスト20分、3周行きますよ」と。こちらは1周10分がやっとでぐんぐん離される。これが真の24時間ランナーか。
 
 ○126         11:00
 24時間走の最後はゼッケンが書かれたプラスティックのチップを持って走り、11時の合図でそれを地面に置く。陸連の審判がチョークで線を引き周回のスタート地点からの距離を計測して正式記録(距離)となる。チップを手に持った時から終了地点は銀杏並木の前、応援クィーンがいるところで終わる様に調整して、一言でいいから御礼を述べたいなあと思った。しかしコース上の係員から残り時間が読み上げられると少しでも前へと思うのがランナーの悲しい性。残り2分くらいで応援クィーンの前を通過。ゴールは信濃町側の絵画館入り口手前。遠回りする気力なく応援クィーンとは会えずじまい(涙)。
 
 ゴール後は、念願のカレーを食べて、カトルス星のビールを一口もらって、閉会式にでて、机の上に散乱した記録証のなかから自分の記録証を見つけて(笑)...終了。
 途中3回寝たので真の完走ではないかもしれませんが、記録証をもらったのでとにかく24時間走完走(笑)。楽しかったなあ。
 
 記録:周回数126周 距離 167.67156km。
 
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