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りっき |
投稿日時: 2012-6-17 5:41 |
- 運営スタッフ
- 登録日: 2007-3-7
- 居住地: 横浜市
- 投稿: 2747
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- 第8回いわて銀河100km:自己ベストで完走!
- いわて銀河は、実は以前出走経験がある。第3回目くらいの大会で、
その時はまだ制限時間が13時間だったのだが、わずかなところで間に合わず、 13時間5分でゴールまではたどりついた。でも、当然記録もメダルもなし。 あまり印象が良くなくて、以来出走することもなかった。
今回走ることになったのは、そのような私にも大会パンフレットが来たこと。 そのパンフレットには「あきらめないと決めた。」とあり、これが出走の決め手であった。
今回の心配事項は、5月20日の野辺山100kmから、3週間しかないので、足がちゃんと回復しているかと言うこと、 でも一方で、社内研修の講師の仕事はすでに全て終了していたので、野辺山と比べると、気分的に、今回の方が全然楽だ。
スタート会場の北上入りは前日9日14時頃。ホテルにチェックインを済ませて受付会場へ。 この受付のレセプションがことのほか面白かった。フードサービスとして、三陸わかめラーメンや岩手の地酒の無料試飲会、ビールとお弁当の提供。 そして、地元の方や、わざわざ東京その他から駆けつけたメンバーによる、ショーの数々。 いわて銀河を盛り上げようという、各方面からの支援の厚さ、熱さが十分感じられる前夜祭だ。 自分も、今回は岩手でお金を使うことが目的の半分だったので、チャリティー品など、買いあさってしまった。
さて、当日のスタートは4時。 天気予報は雨、どうやらずっと雨にたたられそうな予報だ。 でも、スタート時は降っておらず、寒くもない。ヨシモトのダイスケ花子さんが駆けつけ、 その合図の下、100kmのレースが始まる。
このコース、30km地点くらいまではずっと田園風景で、正直なところ飽きてきて面白くない。 しかしながら、今回は「ダイ問題」のおかげで、前半の退屈(?)をしのぐことができた。 というのは、スタート前競技場でちゃんとトイレ(大)を済ませたはずなのに、レーススタートしたらすぐに行きたくなる。 どうやら競技場で出したのは、ホンの一部で、レーススタートによって、腸の働きが活発になってしまったようだ。 ウルトラ時のダイ問題はいつもやっかいだ。エイドにトイレはあると言っても、設置間隔は5〜7kmごと。 設置されるトイレの数も、簡易トイレが1〜3台。トイレに行くともの凄くタイムロスになるので、空くまでガマンすることも多いが、今回はそれどころじゃない…。(汗)
スタート後すぐにもよおし始めたので、6.2kmの第1エイドにたどり着くまでが、本当に大変だった。 きっとこの時の自分は、妙にお尻の筋肉を絞って、弾みで出ちゃわないようにソロソロ走りをしてたんじゃないかと思う。(爆笑)
どうにもガマンができなくなり「もうダメ、道ばたの繁みでしちゃおうか…」と思い始めた頃にエイドに到着。何人か並んでいたけど、ガマンして、無事排出、助かった!! (滝汗!)。
35.4kmのエイドで、おにぎり、汁物、ゆべし等を補給。 これから本格的な登りに入るのだけど、こちとら3週間前に高低差1,000mの野辺山を走って来た身、 高低差440mのこのコースは苦にもならない。むしろそれまでの単調なコースに変化が出て来て、ペースを作り直すことができた。
いわて銀河のコースの特徴の一つが、55km地点から約2km続く小倉山トンネル。 トンネル内は気温がぐっと下がるので、防寒の準備が必要だが、今回は自分の走るピッチが速いので防寒具も結局使用せずだった。
さて、いつも足の疲労を実感するのと、精神的に参ってきて、レース自体がイヤになってくる60km以降。 今回も例外でなく、降り出した雨で身体が冷えたのと、スタートから履いてきたアディゼロボストンで、足裏に強い疲労を感じていた。 でも、幸いなことに、66.5km地点に着替えのレストステーション。 ここでアディゼロテンポに履き替え、ウエアも旭走友会ユニのブルーからピンクに着替え、気分一新、残り35kmを走る気力がよみがえる。
73.3kmエイドはこの大会の目玉のひとつ、スッポンスープが振る舞われる。自分も2杯いただいたけど、これで疲労回復となるかな? むしろ、同時に出されたミルクゼリーののどごしが自分には嬉しかった。 この地点、写真サービスがあったけど、カメラに向けて思い切りポーズを取ったら「こんなに元気ならば、完走大丈夫だ!!」って声をかけてもらって嬉しかった。
80km地点からは一気の下り坂。この頃からなんか、足に、身体に、変調を感じ始める。 足の疲労は極限に近いところまで来ているはずなのに、靴を変えたこともあり、何となく疲労が癒え元に戻ったような感覚だ。
「なんか変な感覚だな…」と思いながら、90km地点で県道172号線、広い道路でギャラリーの声援をもらった時に、変調の正体に気づく。 『ランナーズ・ハイが来てる!』
身体の中でアドレナリンが分泌されていることがわかる。足が、身体が軽くて何時までもどこまでも走って行かれそうな感じ。顔が自然と笑ってくる…。 「こんな感覚、何時以来かな?」 もちろんウルトラでは初めてだ。 90.7km地点に最後の給食エイドがあったが、「走り続けたいのに、邪魔しないでくれ!」みたいな感覚で、最小限の水分補給とお汁粉を流し込んですぐに出立。
足が軽くて、身体が飛んでいくような感覚。前のランナーが面白いようにパスできる。 顔が自然と笑って、鼻歌が出てくる。ペースが上がる。 97.5km地点にちょっとした上り坂があるが、そこもちょっとペースを落としただけで駆け上がる。自然と笑い声が出てくる…。90km地点から最後まで、けっこうな人数をパスした気がする。
結局、最後までペースが落ちることなく、そのままゴールを駆け抜ける。『ピンクのウエアが鮮やかなスズキさん、笑顔のゴールです!!』っていう会場のアナウンスがハッキリ聞き取れた。
結局、タイムは12時間28分47秒。12時間半を切って、100kmの自己ベスト更新。 完走メダル、完走証、iphoneを持って歩いていたら、よっぽど顔が笑っていたのかな? 「良い笑顔ですね。写真撮りましょうか?」って声をかけて頂いて、撮ってもらったのがFacebookに載せた写真です。
間違いなく、今年一番の、思い出に残るレースでした。
(長文失礼しました。)
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