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9.ウルトラマラソンの部屋 : 2010えちご・くびき野100kmマラソン 10/10/09【受付台】

投稿者 トピック
ほしこ
  • 登録日: 2008-1-4
  • 居住地: 鹿児島
  • 投稿: 249
Re: 2010えちご・くびき野100kmマラソン 10/10/09【受付台】
受付台の設置ありがとうございます。
参加の皆さん、雨の中、お疲れさまでした。
評判通り、素晴らしい大会でした。

最後の最後に苦しんで苦しんで、
初めて100キロを完走することができました。

かっこ悪いゴールですが、私の初めての100キロのゴールを
記念に書き留めます。

78.2キロのエイドに到着した時は、
ゴールできることを想像しうれし涙がでてきました。
エイドで話しかけてくれた女性もここまできたらゴールは
問題ないわよと言います。

でもその後が長かったんです。

ずっと痛かった股関節が悲鳴を上げ始め、ラスト20キロは歩くことになります。
残りの時間と距離なら止まらずにすすめばギリギリで間に合う。
絶対にあきらめないという強い想いで、腕を強く振り少しでも前に進むことだけを思っていました。

朝から降ったりやんだりの雨も夕方から本降りに。
雨除けのゴミ袋に85キロ地点で渡された蛍光のタスキをかけて、
もう暗くなったえちごの道をゴールを目指してただ前進していました。
1分もロスしたくない。
海賊汁がある92キロのエイドもスルーしました。

時間内に間に合わなかったとしても今の自分なら後悔ない、
そんな気持ちが芽生えていました。

前方が明るく、騒々しくなりました。
意識がボーっとしていてその瞬間を理解できません。
一瞬の出来事でした。
中学生が叫びます。
「タスキをとってください」「かぶっているものを脱いでください」
わけもわからず、半分無意識に指示されるがままに従います。
横についてくれた中学生につられ、さっきまで走れなかったのに走っています。

自分の前には仲間と手をつないで手を挙げている人がいましたが
それが何なのかよくわかっていませんでした。
その時の気持ちは、100キロ走って、ただ座りたい、それだけでした。

その場をくぐって順路からそれようとしている私を
係りの人がこっちでメダルをもらってと促します。
そんな気力もなく地面に座りこみました。

ゴールはしたんだろうけど
時間内に完走できたのかどうかわかりません。
関門を越えた人はゴールだけはさせてもらえるのかなとかも思っていました。

係りの男性は、「知り合いはいるのか」「よく戻ってきたね」とか
毛布をかけながら、いろいろ話しかけてくれます。

「私、時間内に完走できたんですか?」ようやく聞けました。
「余裕でゴールしてるよ」係りの方が言いました。
その瞬間、身体が震え、涙があふれ、号泣していました。
抑えることができない私に、係りの人は、
「そんなに感激してくれて僕たちもうれしいよ」と頭の上で言ってくれました。

その後は担架にのせられ、救護室。
寒くて震える私を係りの女性が数名で温め、
荷物を持ってきてくれ、着替えまで。
完走者が受け取るメダルと完走賞もわざわざもらってきてくれました。

余韻など何もないカッコ悪い終わり方。
でもこれが私の初めての100キロのゴールです。

毛布をかけてくれた係りの男性。
受付会場で「きっついコースだけど楽しいぞー」って声をかけてくれた人でした。
私はその時、「絶対、ゴールしますね」って答えました。

記録:13時間15分45秒
2010えちご・くびき野100キロマラソン完走

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