メインメニュー
frunデータベース
サイト情報
サイト運営者
frun運営スタッフ

NPO法人ランニング・フォーラム
ユーザ登録数：1009名
frun談話室
「frun談話室」の利用方法は次のページを参照して下さい。
frun談話室 - 投稿について - 投稿フォームの使い方
※投稿記事の閲覧は誰でも可能です。その点を配慮の上、利用して下さい。

7.オフ会・練習会 : 「源氏物語＆抹茶ソフトマラニック」のお知らせ

談話室一覧 - トピック一覧 > 7.オフ会・練習会 > 「源氏物語＆抹茶ソフトマラニック」のお知らせ
フラット表示 | 新しいものから
前のトピック | 次のトピック |
投稿者 トピック
ケイタロー 投稿日時: 2010-7-6 19:36
運営スタッフ
  • 登録日: 2007-3-5
  • 居住地: 京都
  • 投稿: 1253
「源氏物語＆抹茶ソフトマラニック」事前学習（その４）
さぁ〜て、ここからは約1.5キロのトレイル。東海自然歩道を志津川へ下ります。ちょっと狭いですが、夏は涼しい山道です。

■志津川には平家の落人伝説があって、その子孫が山林伐木を業として一村を成したと伝えられています。市街地に近いのに、とても静かな集落です。志津川の清流に沿って天ヶ瀬ダムへ向かいます。ダム直下の白虹橋から、一路市内へ戻ります。

■途中、右手に道元が開いた曹洞宗のお寺「興聖寺」があります。本堂は伏見城の遺構と伝えられ、その奥の天竺堂には、宇治十帖古跡の「手習の杜」（その２参照）に祀られていた「手習観音」が安置されています。 参道は琴坂とよばれ、紅葉の名所として知られています。
参道を上がってもいいのですが・・・また下るし・・・ね。

■そこからしばらく行くと、右手に「恵心院」への入り口があります。比叡山横川の恵心僧都源信が再興したお寺で、この恵心僧都は宇治十帖の中で浮舟を助けた「横川の僧都」のモデルと言われています。ここもスルー。

ところで、このあたりの河床に「亀石」とよばれる奇妙な石が見られます。これはジュラ紀の凝灰岩で、亀の甲羅干しに似ている宇治川の名石です。ただし、これは水量の少ない時しか見えません。河畔に「亀石楼」という民宿もあります。

■再び朝霧橋へ到着。橋を渡って橘島へ。橘島の中ほどに「宇治川先陣の碑」があります。源義経配下の佐々木四郎高綱と梶原源太景季が、源義仲討伐の先陣を争った故事を偲んで建てられたものです。ただ、「橘の小島」は現在の「橘島」とは違い、宇治橋の下流にあった中洲で、今はありません。

中の橋を渡って、塔の島へ。その名前の通り、中央部に「十三重の塔」が建っています。この「十三重の塔」は、高さ15.2mのわが国最大の石塔で、1286年に奈良西大寺の僧・叡尊が宇治橋の架け替えに伴い建立しました。以後、洪水や地震で壊れるたびに再建され、現在は国の重要文化財になっています。

喜撰橋を渡って、やっと対岸へ。このあたりから平等院への道を「あじろぎの道」といいます。前述の「さわらびの道」とともに、「源氏物語散策の道」です。「あじろぎ(網代木)」というのは、鎌倉時代まで行われていた宇治川の伝統的な漁法の「網代(竹や木で編んだ魚を獲るための仕掛け)」を繋ぎとめた杭(くい)のことです。

■そして、十円玉でおなじみの「平等院鳳凰堂」。鳳凰は一万円札の裏に。世界文化遺産です。平等院は1052年に藤原頼通によって寺院として改築されるまでは、別荘として数々の平安貴族たちが所有していました。その中の一人が「光源氏」のモデルとなった源融（みなもとのとおる）です。
実は、先日下見で40年ぶりに（つまり中学の修学旅行以来）中へ入ってみたんですが、まぁ鳳凰堂は外からも見えるのでともかく、鳳翔館というミュージアムができていて（2001年開館）、これがよかったです。今回は寄りませんが（こればっか）、ぜひ一度拝観することをお勧めします。

さて、平等院参道で休憩、自由散策。
抹茶ソフト�◆�「中村藤吉」VS.「ますだ茶舗」
「中村藤吉」は、抹茶ソフトそのもののレベルは高いのですが、ワッフルコーンの甘さが邪魔をして・・・アンコと白玉も余計か。付加価値を付けようという意図はわかるけれど・・・350円。ただし、いわゆるスイーツという視点からみれば、これも進化した亜種であって、抹茶ソフトの新しい方向を予感させてくれます。
「ますだ茶舗」は、おばさんがたっぷり抹茶をかけてくれます。（おじさんは少なめ）。慌てて食べると抹茶が鼻から入って・・・250円。リーズナブルだが、それなりにキメが粗く硬い。が、これこそ抹茶ソフトの源流に位置するもので、質実な味わいが遠い記憶を呼び覚ましてくれます。

■参道から「第四十五帖・橋姫（はしひめ）の古跡」、橋姫神社へ。「橋姫」は宇治橋の守り神、宇治十帖の第一帖で、薫は宇治で寂しく暮らす大君を橋姫に見立て「橋姫の 心を汲みて高瀬さす 棹のしづくに袖ぞぬれぬる」と詠みます。
なお、橋姫神社は縁切りの神様とされているので、恋愛中のカップルは注意してください。
（今回のメンバーは関係ないか？）

■そして、宇治橋西詰へ。最後に「第五十四帖・夢浮橋（ゆめのうきはし）の古跡を訪ねます。
入水した浮舟が、実は生きていたことを知った薫は、横川の浮舟のもとを訪れますが、彼女は人違いだといって会おうとしません。しかし、薫は浮舟への思いを抑えきれず涙を流し・・・まぁ、自業自得ですよね。

「橋」に始まり「橋」に終わる宇治十帖。いつ流されるかわからない「浮橋」は、源氏物語に底流する「無常感」を象徴しています。

※なお、あと一つ、喜撰橋から宇治川左岸を上流へ行くと「第四十九帖・宿木（やどりぎ）の古跡」がありますが、今回は寄りません。対岸だし、わざわざ行くほどのことも・・・

さぁ〜てと、帰ることにしましょうか。伏見まで約8キロ。（つづく）


----------------
ケイタロー（京都・桃山）
フラット表示
前のトピック | 次のトピック |

スレッド表示
ログイン
ユーザ名 または e-mail:

パスワード:

ユーザ名とパスワードを記憶

パスワード紛失

新規登録

ホーム -  frunからのお知らせ -  frun談話室 -  frunカレンダー -  当サイトについて -  お問い合わせ
Powered by XOOPS Cube 2.0 ©2005-2006 The XOOPS Project
Theme Designed by OCEAN-NET