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7.オフ会・練習会 : 「源氏物語＆抹茶ソフトマラニック」のお知らせ

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投稿者 トピック
ケイタロー 投稿日時: 2010-6-29 15:06
運営スタッフ
  • 登録日: 2007-3-5
  • 居住地: 京都
  • 投稿: 1253
「源氏物語＆抹茶ソフトマラニック」事前学習（その２）
隠元橋から東へ約1.3キロで「黄檗山萬福寺」。

■萬福寺は、江戸時代に中国の高僧・隠元隆��禅師が伝えた黄檗宗の本山です。中国明朝の伽藍様式を取り入れて、他の宗派にはない中国風の香りを感じることができるお寺です。今回は門前を過ぎるだけですが、ぜひ一度内部を見学することをお勧めします。
また、隠元さんといえばインゲンマメ。他にも孟宗竹やスイカを日本に伝えたといわれています。

黄檗公園から隼上り（はやあがり）瓦窯跡を経て、三室戸寺へ。

■「隼上り」の名が示すように、宇治は畿内有数の隼人地帯でした。この窯跡は、７世紀初めの飛鳥時代に築かれた、日本最古に属するものです。ここで作られた瓦が５０キロ離れた奈良県明日香村の豊浦寺へ運ばれていたことがわかっています。ここはとても見晴らしがいいので、天気がよければ休憩します。 　

このあたりから、ややアップダウンが・・・

■三室戸寺は、西国観音霊場十番の札所で、本山修験宗の本山です。五千坪の大庭園に四季おりおりの花が見られるので、一名『花の寺』ともいわれ、『つつじ寺』『あじさい寺』『蓮の寺』ともいわれます。今の時期はあじさいですね。紅葉も有名です。

さて、ここからいよいよ源氏物語の世界です。
ご存知のように、全五十四帖の物語の最後の十帖、橋姫・椎本・総角・早蕨・宿木・東屋・浮舟・蜻蛉・手習・夢浮橋は宇治を舞台としているので「宇治十帖」とよばれています。源氏が亡くなって、その子・薫（かおる）と匂宮（におうのみや）を中心に物語は展開します。どこか陰のある薫に対して、好色で自由奔放な匂宮。対照的な二人の愛に引き裂かれる浮舟（うきふね）・・・いいですねぇ。（詳しくは後述します）

で、三室戸寺の鐘楼の横に、その「第五十一帖・浮舟の古跡」があります。
もとは浮舟社という社があったそうですが、今は石碑になっています。でも、これを見るには拝観料を払わなければならないので、今回は門前を通過します。すみません。
また、源氏の異母弟・八宮（はちのみや）や薫が仏道の師として帰依していた「宇治山の阿闍梨」は、三室戸寺の僧をモデルとして描いたといわれ、八宮の山荘は宇治川の瀬音が聞こえる宇治川右岸にあり、山寺は鐘の音がかすかに届く山中とあるので、その山寺は三室戸寺ではないかと考えられています。

三室戸寺を過ぎて、少し登ってから宇治市内へ下ります。

■途中に「第五十二帖・蜻蛉（かげろう）の古跡」（蜻蛉石）があります。
高さ2m程の自然石に線刻された石仏で、正面に阿弥陀如来坐像、右側面に観音菩薩、左側面に勢至菩薩坐像が線彫りに刻まれています。この石仏は平安時代の貴重な文化財なんですが、覆屋もないので風雨にさらされていて、いいんでしょうかねぇ。だんだん表面が見えにくくなってきたような気もして・・・（宇治市の文化財保護係の方よろしく！）
「ありと見て　手にはとられず見ればまた　行方もしらず消えし蜻蛉」
浮舟が失踪した後に、薫が浮舟のことを「かげろう」にたとえて詠んだものです。

■さらに行くと、府道沿いに「第五十三帖・手習（てならい）の古跡」。
匂宮と薫の板ばさみで追い詰められた浮舟は、宇治川に身を投げますが、川沿いの大木の根元で比叡山横川(よかわ)の僧都に助けられます。この辺りがその場所として想定され、「手習の杜」とよばれていました。かつて、ここに祀られていた「手習観音」が、現在、興聖寺（後述）に安置されています。

■さらに行くと、「第四十六帖・椎本（しいがもと）の古跡」、彼方(おちかた)神社。
ちょっと読めませんね。「椎本」とは椎の木の下という意味で、薫は亡くなった八宮を偲んで「立ち寄らむ　陰とたのみし椎が本　むなしき床になりにけるかな」と詠みました。

■そして、宇治橋の手前に「第五十帖・東屋（あづまや）の古跡」、東屋観音があります。
なぜこの観音像が東屋の古跡になったのかわからないそうですが、いつ見ても花と水が供えられていて、地元の人たちの厚い信仰が伺えます。浮舟の家を訪れ、長い間雨にぬれながら待たされている薫が詠んだ和歌「さしとむる　むぐらやしげき東屋の　あまりほどふる雨そそきかな」に因んでいます。
（物語の順序と違って、すみません。）

ふ〜、やっと宇治橋に着きました。ここまでスタートから約12キロ。
ここで昼食＆抹茶ソフト��
京阪の駅にコンビニ、橋のたもとに「通圓」VS.「駿河屋」。
抹茶ソフトは甲乙つけがたし。どちらも300円。
「通圓」はクリーミーで濃密。こってり。
「駿河屋」は着色料を使っていないので浅黄色。あっさり。（つづく）


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ケイタロー（京都・桃山）
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