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9.ウルトラマラソンの部屋 : 第16回 星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン10/05/16【受付台】

投稿者 トピック
nao
  • 登録日: 2007-4-7
  • 居住地: 神奈川
  • 投稿: 428
野辺山高原100kmウルトラマラソン初挑戦完走記
りっきさん、受付台設置ありがとうございます。
信じがたいPBで完走したやまちゃんや、デカフォレスト、メテオさんのあとからアップするのも気が引けるのですが、とりあえず、初挑戦、完走ということで、以下、完走記です。

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毎年、6月以降の大会では、野辺山のTシャツを着ている人が多い。誰もなんとなく誇らしげに見える。「野辺山、きついんだろうなあ。完走したらうれしいんだろうなあ」と思ったのが数年前。それを実感してみたいというのがエントリーの動機。

3週間前の富士五湖112km完走で距離に対しては少し自信がついた。山練習(高尾、山北)で、登りを走り続ける感触を学んだ。やれることはやった、と信じて野辺山に向け出発。

スタートは5時、霧の中であった。密かな目標は11時間。FRUNの「山の神」やまちゃんのアドバイスは、「11時間なら、5-30ペースで入れ。」やってみるが、登りのトレイルが始まり、トイレに並んだりしているうちに、徐々に遅れ始める。15km通過が1時間31分。平均6分を超える。だが、まだ先は長い。焦りは禁物。

コースはかなり厳しいアップダウンが続く。登りはスピードを落としても走る。下りは大腿四等筋へのダメージを極力抑えるようにソフトに。下りは5分台を刻むが、登りは7分台にまで落ち、徐々に遅れが広がる。

霧が晴れて、八ヶ岳が目の前に現れる。美しい景色だが、思ったより暑い。42kmの着替えポイントで、半袖に着替える。以後、比較的平坦なハッピー・アワーが続くが、50km通過は10時間19分。後半の馬越峠を考え、目標を11時間30分に下方修正。それも無謀であったことに気づくのは、もう少し後である。

北相木村への往復8kmは、いやな感じの坂が続く。ハッピーアワーの終わりが近づくのを感じる。

65kmでハッピーアワーは完全に終了。有名な「馬越峠」の登りが始まる。15kmで標高差約600mを延々と登る。しかし、ここで前日の現地偵察が役に立った。前日に見た景色や、確認したコーナーごとにつけられている番号を見ると、だいたいどのあたりにいるかイメージできたのだ。先が見えるというのは、精神的にとても有利である。隣のランナーにも「この番号が41になったら頂上ですよ。」と教えてあげる。

そうはいっても、上り坂は急である。そんな中、なぜか自分の中で一つの約束が出来上がった。それは、「絶対に歩かない」ということ。なんでそんなことを考えたのか、さっぱりわからない。しかし自分の中では、それが選挙公約(最近はそうでもない?)のように重みを持ってきた。実際には早足で歩いたほうが速いのかもしれないが、「歩く人に抜かれてもいいから、とにかく走る形は維持する。」と誓う。(誰に?神様?うーん、たぶん自分に。理屈ではない。これも男の美学。)

馬越峠の下りは5kmぐらいだが、勾配が急である。ここでスピードを出しすぎて、足をつぶすと残りの15km走れなくなる、とのウルトラの先輩Get'sさんの教えを守り、とにかくソフトに下る。85kmの通過は、9時間50分ぐらい。ここから6-00を維持できれば、11時間30分はいける、と判断し、スピードを上げる。大丈夫、足はなんとか生き残っている。

しかし、野辺山の本当の恐ろしさは、その先に待っていた。

平坦な道を6-00前後で飛ばし、87kmのエイドを通過。快調に飛ばしていった90km過ぎに、再び上り坂が出現した。そこで初めて高低図の最後10kmが登りになっていたことを思い出した。馬越峠に比べるとごくごくチャチな登りに見えたので、全く意識していなかったが、実際にその前に立った時は「え?馬越峠、もう1回やるの?」と思うぐらい、精神的ダメージが大きかった。しかし、「とにかく走る」は、我がマニュフェストである。堅持しなければならない。ペースは8-9分台に落ちる。ここで目標を「12時間以内、完走(完踏ではない。)」に更に下方修正。情けないが、無理なものは無理なのだ。

95km付近から、会場のアナウンスの声が風に乗って聞こえて来るようになる。しかし、登りは続く。とにかく走る。歩いてはいけない。

97km以降、ようやく平坦になる。前方には登りでさっそうと抜いていったランナーがいる。平らな所なら負けるわけにはいかない。サブ3の意地を見せねば、とスピードを上げる。(なぜ?と問われてもわからない・・・。)ガーミンの計測によれば、最後の2kmは、5-51、5-27。そのままゴールテープを切る。タイムは11時間45分ぐらい?(時計押し忘れ)充実感のような満足感のような、マラソン(特にウルトラマラソン)のゴール特有のホンワカした気持ち(うまく表現できない)に包まれてチップを外した。相棒の「アシックス サロマLSD」に感謝しつつ。

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野辺山、確かにきつかったです。富士五湖の112kmとタイムが10分しか変わらない、ということからも、その苛酷さは実感できました。でも、野辺山のTシャツを少し誇らしげに着る人の気持ちや、こんなにきついのに、何回も挑戦する人の気持ちもわかったような気がします。

ウルトラマラソン、不思議な世界です。堅気のみなさんにはお勧めしませんが、自分としては、抜けられなくなってしまいました。

nao@普通に歩けるようになってきた

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