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nao |
投稿日時: 2010-5-1 14:42 |
- 登録日: 2007-4-7
- 居住地: 神奈川
- 投稿: 428
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- Re: チャレンジ富士五湖20th 10/04/25【受付台】
- りっきさん、受付台設置ありがとうございます。2年ぶりに富士五湖112km走りました。ご一緒したみなさん、お疲れさまでした。
明らかに参加者が増えてますねえ。自分としても、2年前より、少しは進歩したようです。以下、完走記です。少々長いですが、 どうかお付き合いのほどを。
112kmのスタートは4時半。まだ夜は明けていない。気温は1度。思ったより寒い。長袖のFRUNシャツの上から薄手のウィンドブレーカーを着る。 走り始めれば暖かくなるだろう。ウェストポーチには、200mlのペットボトルの水、カーボショット、アミノバイタル、胃腸薬、絆創膏。
今年から北麓競技場のトラックがスタートになった。参加者は、男女合わせて約600名。2年前よりも確実に増えている。スタート直前、 ゴールまでの道のりを思う。112km、余りにも長い。
スタート直後、少し登ったあと長い下りに入る。ここはスピードを出してはいけない。5−45ぐらいにおさえるが、なんだか周りは 速い。どんどん追い越される。しかし、我慢である。サブ10ランナーはこんなに沢山はいない。後半必ず抜き返すことができるはず。
30分ほどで日が昇ってきた。快晴である。富士山は目の前にそびえていた。朝日を浴びて薄いオレンジ色に染まっている。昔の人が 「あそこに神様がいる」と思った気持ちが分かる様な気がする。
最初の湖は「山中湖」。ここを一周する。直前1週間完全休養して疲労を抜いた両足は、調子よさそうである。概ね5−45ペース で走るが、信号、トイレ、エイドでのタイムロスで、平均は6−00を超える。でも、無理はしない。先はまだまだ長いのだ。
27km過ぎのエイドで、ウィンドブレーカーを脱ぐ。ここでスタッフに渡せばゴールまで持って行ってくれるのだ。陽も高くなって、 絶好のコンディションになってきた。
山中湖から河口湖までの道のりは結構長い。アップダウンも信号もある。河口湖大橋が約40km地点。ほぼフルと同じ距離を走ったことになる。 しかし、まだ半分も来ていない。ここから本格的な湖めぐりが始まる。
河口湖に入ってから、30分遅れでスタートした100kmの選手に抜かされるようになる。7時間台とかで走る選手だろう。 圧倒的なスピードでパスしていく。
河口湖から西湖に向かう途中の結構急な坂の途中、51km過ぎのエイドで、半袖シャツに着替え、カーボショットとアミノバイタルを 補充する。当初のペースは維持できているが、両足、特に大腿四等筋は徐々に張ってきている。接地衝撃をなるべく少なくするよう に走る。特に下りはスピードを出しすぎないように注意する。
西湖から精進湖へ向かう途中で、早くも100kmの先頭とすれ違う。どこまで速いのだろう。当然、影響を受けることなく、自分の ペースを維持する。6分弱のペースでもうしばらくは走れそうだ。10km〜15kmごとにアミノバイタルを投入。効果はあった(と思う)。
精進湖から本栖湖の間は、そこそこの傾斜の坂が、長々と続く。登りはきつく、下りは足へのダメージが大きくなる難所である。 この辺りになると、112km、100km、72kmすべての選手が入り乱れる。72kmの選手はさすがに元気そうだ。軽やかな足音とともに パスしていく。惑わされてはいけない。こちらはまだ50km以上残っているのだ。
70km手前のエイドで、カステラと梅干を頂いた後、5番目の湖、本栖湖の周回、約12kmに入る。ここには112kmのランナーしかいな い。孤独なコースである。6分弱のペースを淡々とキープし、前を行くランナーを一人づつとらえる。ここから先は、一方的に追い抜き 続けることになる。序盤から設定ペースを維持してきた作戦の勝利だ。
本栖湖周回が終わると、81km。同じエイドでカステラを再度頂き、残り30km。ここで前方をきれいなフォームで走る女性ランナー (112km)を発見。走りが安定している。必殺のストーカー走法を発動する。ペースは5−35前後。80km過ぎからのペースアップ である。大腿部の張りもなんとか現状維持、このまま行ってみよう。
「姉御」(勝手に命名)に付いて、ペースを作ってもらうのは精神的にかなり楽である、と思っていたら、エイドで「姉御」と はぐれてしまう。探し回るのも変なので、仕方なくまた一人で走り始める。112kmのランナーを余り見かけなくなった。 追い越したのか、先に行っているのか、結果を見ないとわからない。
100kmの通過は10時間39分。サブ10など夢のまた夢である。今回の目標12時間切りにしても、終盤の坂を考えるとそれほど余裕はない。 さっきまで「姉御」に引っ張ってもらった5−35前後のペースは難しくなってきた。なんとか6−00前後のペースを維持する。 大腿四等筋はかなり悲鳴を上げてきた。
河口湖大橋の入り口を右に曲がると、後はゴールの手前までずっと登りである。2年前はここで9−00ぐらいまでペースが落ちた。 今回、11時間台を狙うなら最低でも6分台を維持して登りきらねばならない。両足に最後の発破をかける。
2年前の記憶をたどると、107km手前のエイドから先、3〜4kmは結構な傾斜の坂が続くはず。残りの距離を計算しようとするが、頭が うまく働かない。どこまでも、どこまでも登りが続く。ペースは6-30〜6-45ぐらいまで落ちる。でも、2年前に比べるとしっかり 走れている。もう少しのはず、がんばれ、両足をなだめる。
坂の向こうに、ピンク色のウィンドブレーカーを着たスタッフが見える。あそこだ。あそこが頂上だ。あそこを曲がれば、 後は下って競技場に入るはず。腕を振る。無理やり足を前に出す。あと少しだ。
最後の下りは、もう接地衝撃気にすることなくスピードを上げる。5-20ぐらいのペースで最後にもう一人112kmのランナーをパスする。 競技場手前、時計は11時間57分。間に合った。ゴールテープを切る。余りにも長い112kmがようやく終わった。 富士山はやはりすぐ近くに大きく美しくそびえていた。
ウルトラマラソンはやはり長い。とても長い。いつも後半は「神様ごめんなさい。もうしませんから、許してください。」と言いたくなる。 でも、ゴールしてしばらくすると、さっき神様に言ったことなどすっかり忘れて、また走りたくなる。こんなことを何回も繰り返してきた。 たぶん、これからも繰り返すだろう。
nao@次は、野辺山です。
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