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9.ウルトラマラソンの部屋 : 利尻島一周悠遊覧人G 07/06/03【受付台】

投稿者 トピック
むぎ
  • 登録日: 2007-3-29
  • 居住地: 東京、時折秋田
  • 投稿: 396
Re: 利尻島一周悠遊覧人G ・むぎ2/2
1/2からのつづきです。


清清しい風をほんのり感じながら35k地点通過、そろそろ妻の表情にも厳しさが出て来た。歩いては走り、走っては妻の息使いを測って歩く。いよいよウルトラの始まりである。東の端・石崎灯台を越えた所で妻が停まってしまった。膝が痛い!との事、先に行ってくれと言う。大体38k地点だろうか、自分の初フルの時を思えば足が悲鳴を上げるのは当然の事。幸い歩く分には痛みは和らぐとの事、筋を痛めたのならリタイヤも考える所だがどうやら筋肉の様だ。

「俺も脚の付け根とか、足とお尻の筋肉が痛くなっているよ。それでもウルトラで100kも走れるのはどうしてだと思う?」
「余裕で走れてると思うけど、本当に痛いの?」
「不思議だけど【復活】するんだ、それで再び走れるんだ。段々復活してる時間は短くなっていくけどね。暫く歩いてみようよ」

40kの表示が見えてエイド、ここで消炎剤を借りて吹き付ける。ゆ〜っくりしゃがんで、右に左にと体重を掛けて筋を伸ばす。っと、Ogamanさんが後から来た。左の脛と足首の中間が痛くゆっくり進んでいたとの事、オタトマリ沼では観光客に混じってソフトクリームを戴いたり。痛いのだろうが笑顔でニコニコと話す、ニコちゃんマークそのもの。笑顔で先行して行った。

今まで5k間隔だった表示が42kにも、フルの距離を意識してなのだろう。そこから200mを大体測って、時計を見たら 5:25 程度であった。
妻の初フル完走!\(^o^)/ やったね! と、喜んで居るかと表情を覗き込んだが・・「あっそ」と元気無し。加えて「帰りたい」とも・・。「帰るには戻るより進んだ方が・・」などと励ましとも嫌味とも取れる事しか言えなかった。

元気の良い女性二人組みに「頑張りましょう!」と励まされ、ゼッケン番号が隣の人と再び遭遇して倒れた方の不幸情報を教えられ、昆布を干している方から昆布を貰ってしゃぶりながら進む。時折妻も走れるか試してみるがなかなか復活までには至らない。38kからの10k程を11分半/kmペースで進んだ頃、再び試しに走った妻がなかなか停まらなくなった、少しずつ復活して来た様だ。

走る時間が歩くより長くなったところで野塚岬、遠くにペシ岬と鴛泊港が見えた。そこまで行けばゴール、島を一周完踏となる。残りキロ数も一桁になって妻も元気が出て来た様だ。同じ宿の御夫婦、旦那さんがゴール後自転車で奥さんを応援しながら後ろから来る。奥さんはゆっくりだが停まらず着実に進んでいる。エイドで挨拶などした後も相前後しながらゴールを目指す。奥さんによれば、旦那さんは近くの姫沼へ行かせたとの事、邪魔だったから?

遠くからは鯨に見えるペジ岬がいよいよ大きくなり、フェリーターミナルもはっきり見えて鴛泊港、あと1kでゴール。最後のちょっとした登りに差し掛かり、当然歩くものと思っていたら停まらない。妻はちょっと苦しそうだが「ゴールは何処なの?表示は無いけど、未だなの?」とゴールを渇望して走っている。1kにしては長く感じる道のりを左に曲がると、ゴール会場が直ぐそこに。誘導に従って、何人かの応援を背中と正面に受けながら、

ゴール!! \(^o^)/\(^o^)/ お手手繋いで ゴール!!
7:30:32 と 7:30:33 でした。
(何故か私が1秒速い、逆にして貰いたかったなぁ)

妻は感涙にむせび、感激と足の痛みで崩れそう。それを優しく抱き抱え、よくやったと褒めながら・・
と言う夢に見たシーンは無かったものの、お互いの健闘を称え、握手したのでした。

翌日は筋肉痛と疲れで起きられないだろうと遅目出発の計画。実際は早寝のお陰で普段通り、フェリーターミナルのロッカーに荷物を入れてペジ岬に登る事に。妻も苦労無く登るのでちょっと驚く。自分の初フル翌日を思えば脅威!

岬のてっぺんからは晴れた利尻富士と鴛泊港が一面に、しかも観光客も未だ居ないので独占状態。フェリーを歌とテープで見送る様を見下ろしながら、港を出て行くフェリーに手を振って見送ったのでした。乗って居た方々、見えたかな?

昨日のプロカメラマンのお店を覗き昨日のお礼を言って利尻の写真を数枚。Mekaさん御推奨の昆布ラーメンを12個と昼の食べ物と飲み物を買い求め、我々も利尻島を後にしたのでした。土曜日からの3日間、様々な表情の利尻富士を堪能し、苦しくも楽しい想い出を作れた旅でした。

大会運営関係者、道中お世話になったFRUN関係者、その友人の方々に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。


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むぎ


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