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9.ウルトラマラソンの部屋 : 利尻島一周悠遊覧人G 07/06/03【受付台】

投稿者 トピック
むぎ
  • 登録日: 2007-3-29
  • 居住地: 東京、時折秋田
  • 投稿: 396
利尻島一周悠遊覧人G ・むぎ1/2
『初参加 心強まる 顔見知り』
『利尻富士、 妻の背中と 見て一周』
『妻を追い 三歩下がって 利尻島』
『オタトマリ 沼越し堂々 利尻富士』
『帰りたい では帰ろうと 島一周』
『復活を 信じてひたすら 歩を進め』
『夢に見た ゴールシーンは やはり夢』
『ペジ岬 利尻と港を 独り占め』

走友のmekaさんgenさんOgamanさん、彼らの利尻島評価に誘われての参加でした。
今回は走り始めてほぼ1年、ハーフ完走一回だけの妻を誘っての参加。私も良く騙し、妻も良く騙された演技をしてくれたと思います。

「55kなんて走れる訳ないじゃない!」
「いやいやそれがね、制限時間が10時間と長くて、走りと歩きと半分づつでも十分完走可能なんだよ。しかも絶景の利尻富士を自分の足で360度眺め回せる貴重な体験が出来る。更に、テレビの天気予報全国地図でも利尻島は書かれているし、何処を走ったか明確に解かる。自慢出来るじゃない。」
銀婚記念で想い出を作ろうと説得しての挑戦だった。

利尻に向かう日が近づくに従って天気予報が気になる。
私:「ね、ほら利尻島。天候も晴れそうだよ」
妻:「折角行っても雨じゃ嫌だし、利尻富士が見えなきゃね」
私:「それにしてもあそこを一周するんだからね、きっと良い想い出になるよ」
妻:「・・・」

羽田でmekaさんと同じになり、稚内でmekaさんの知り合いさんと遭遇、利尻島まで一緒に行動。事前に大会の情報が聞けるのでラッキーだ。前夜祭ではOgamanさんとお酒コーナーで出会えたし(笑)、ウニを含む島特産物料理を戴けたし、満腹で宿に帰った。

早朝から天気は晴れ、微風、宿の方も暑くなりそうとの事で暑さ対策モードで準備。最後に手袋とアームウォーマーを置いて行こうと思ったが、折角東京から運んだのだからとウェストポーチに入れ、宿から150mほどの会場へ出陣。ここでgenさん他とご挨拶、積もる話の一部をしている内に250名ほどの参加者とゆる〜いスタートとなった。

妻を先行させ妻のペースで進む、周囲のペースも速く自重を勧める。5kの給水所でゼッケンをチェック、水を待って少し飲む。以降、各エイドでゼッケンチェックしていたのには感心した。出てから電線の無い利尻富士が、持参のカメラで撮影。仕舞いながら前方に目をやると、誰かが倒れている。すでに数人のランナーとスタッフが居て携帯で連絡中。しきりに声を掛けているのでちょっと心配。結果的にお亡くなりになったとの事、ご冥福をお祈りします。
(ニトロをザックに入れて走られていたらしい、無理は禁物禁物)

そうこうしていたら雲が利尻富士を隠しだし、同時に風が強く吹いて来た。流石に最果ての地の向かい風は寒い、迷った末に持って来たアームウォーマーと手袋、ここぞとばかり着けたのでした。妻は日焼け防止も兼ねて初めから長袖+手袋姿、やはり北海道、しかもウルトラ、備えあれば憂いなしです。

沓形港を過ぎ、海岸線に点在する漁師の家々と岩を眺め、細かなアップダウンを繰り返しながら進む。ほぼ1/4周を過ぎると皆さんほぼ同じペース、同じ人を追い越したり抜かれたり、隣のゼッケン番号だねと話し併走したり、応援の無い寂しく寒い区間が続く。妻のペースは多少落ちたものの、休憩含めて7分/kmペースのまま。利尻富士も見えず無言の走り、時折廃墟的な家を眺めては「潮で痛むのも速いよね」などと話すぐらい。

南西の風に曇り空、加えて島の西側だった事で寒かったが、進むに連れて体感の風向きが変わって来る。久し振りに追い抜いて行く観光バスに汗拭きタオルを振って答えると、何やら駐車場に入った。何処か観光スポット?と思って看板を見ると「仙法志御崎公園」、ほぼ島の南端である。天候も回復し、再び表情の異なる利尻富士が見えて来た。頂上付近の険しい岩・岩が刺々しく勇ましい。同じ山でも方角で随分違うものだ。湿原越しに眺められるスポットで風景だけの撮影、さて行こうかと思ったら妻が居ない。先にトコトコ進んだかと後追いし、見通せる所まで来たが前方にも影なし。練習で走った最長距離の30kを超えた所なので、何処かでうずくまって居るのではと心配してしまう。きょろきょろと後戻りしたら、個室から出て来たとの事で無事に合流。写真に夢中で声が聞こえなかった様だ。

妻にとってすでに未体験距離ゾーン、上りで少しだけ歩きを混ぜる事にして進む。直ぐに観光バスが次々と吸い込まれて行く所に、「オタトマリ沼」でした。ここまでの閑散とした島の雰囲気とは別世界の賑わい、誘われるようにコースから外れて沼の方へ。比較的年齢の高い観光客が列を作って沼の周りを歩いている。晴れ渡り雲一つ無い青空をバックに、利尻富士がそよ風に揺れる沼越しに堂々胸を張って座って居る。実に見事、早速交互に写真に納まり暫し見とれる。再スタートしたら、もっと良い撮影スポットを背景にプロのカメラマンが記念撮影をしてくれた。高価だろうがこれは買いだ。

つづく。


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むぎ


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