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9.ウルトラマラソンの部屋 : 2010さくら道国際ネイチャーラン10/04/16〜19【受付台】

投稿者 トピック
バニー
  • 登録日: 2008-2-3
  • 居住地: 東京都
  • 投稿: 1288
2010さくら道国際ネイチャーラン(〜170km)
そんなに長くならないつもりでしたが、やはりとっても長くなりました。
富士五湖のみなさんの完走記もあがってくるでしょうから、読み物がいっぱいになる前にゴールまでたどり着きたいのですが。。。

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道は登っていたけれど、まだ走れた。
白鳥から20kmほどのLエイドに本格的な夜用のウエアを置いていた。
高鷲町の123kmのエイドで普通のウィンドブレーカーからゴアテックスに着替えた。
一週間前の予報では夜に雨が降る予報だった。氷点下の気温に雨が降ったのでは、たまらないと思い思い切って(ホントに思い切ってでしたよ〜)ゴアテックスの上下を買ったのだった。
雨の予報はなくなったけど、せっかく買ったし寒いことにはかわりないので、ここに置いたのだった。
ハイネックの長袖シャツにfrunの白い半袖Tシャツを重ね着して、首にはタオル、そしてゴアテックス。手袋はトレセンで使っているブルーの軍手だった。
ここでホンちゃんのライトも受け取る。
エイドの人たちに見送られて出発する。
これまでのどのエイドでもそうだったが、エイドに着くと拍手で迎えてくれ、出発するときも拍手で見送ってくれる。
本当にありがたい。

このコースの最高地点ひるがのを超えると距離も半分行ったことになる。
ここから下りになり荘川桜をめざす。
このあたりは去年応援に来たとき車で連れて行ってもらった。覚えているようないないような道だが、とにかく暗いので間違えていないか不安になる。

荘川桜はライトアップされていた。
まだ開花していないようだったけれど、ライトアップされたその姿は、まるで満開のようにみごとだった。
これが走ったみんなが感嘆したという桜なのだ。

このエイドが第二チェックポイント。荘川桜には11時少し前に着いた。
ここには眠気覚ましのレッドブルと「桜咲くキットカット」が預けてあった。
キットカットはたまに伴走のお手伝いをさせてもらっているKさんがひと月くらい前に送ってくれたものだ。
あらためてKさんの「ネイチャーがんば!」のメッセージをみながらエイドの方が開けてくれたキットカットを半分食べた。
すぐ横のランナーもレッドブルを飲んでいて「おソロですね」なんて会話をした。
レッドブルは半分飲み、半分は一番小さいポカリの容器に入れて携帯した。

荘川をすぎるとトンネルが多くなる。
車は少ないのだが、たまに来るとものすごい音がする。初めそれが何の音なのかわからず、電車が通っているのかと思ったのだが、それが後方から来る車の音なのだった。
音がしないときは車道を走った。
音がすると歩道にあがって行き過ごした。
カーブでは車が来なければ内側を走ったりもした。

トンネルは暖かい。軽く登りであまり走れないと眠くなってくる。
歩いたりしたらてき面だ。めちゃくちゃ眠くなってきた。トンネルの中を蛇行しそうになる。
歩道に腰掛けて寝ようかとさえ思った。携帯していたレッドブルを飲む。
携帯を取り出しmixiする。
頭の中にはスタートしてからずっと桜をテーマにした曲がながれていた。
マイミクの怪人さんがセレクトして送ってくれたMDを土曜の朝ホテルを出るまで聞いていた。
その中の曲がかわるがわるに流れるのだ。
眠いときには宇多田ヒカルの「SAKURAドロップ」なんかじゃダメだ。
曲を切り替えて嵐の「サクラ咲け」にした。この曲は元気が出でる。
下り始めると勢いで少し走れるようになる。走っていれば眠くはならないようだ。

下りでN渡さんをぬかしてしまつた。ウルトラで有名な女性ランナーだ。「お疲れ様です」といって先行した。
しかしこの下りが後で足にひびくことになるのだけれど…。

ほとんど一人で走っていたのだけれど、たまに抜かしてゆくランナーがいる。
白鳥を19時にスタートしたハーフのランナーだ。ハーフといっても白鳥から兼六園まで146kmある。
しかしまだ彼らは元気で、とても今の自分とは違うスピードで抜かしてゆくのだ。

152.8kmのエイドにはそんなハーフのランナーさんと同時に着いた。
着いてすぐに座らずにストレッチしてから座るようにしていた。「すぐに座らないでストレッチしなきゃ」と言ったのだが、どこでどうなったのか「マッサージを受けたい」とエイドの係りの方にとられたようなのだ。
出発しようとしたとき「ここでマッサージの先生を待ちますか?それとも次のエイドで受けますか?」と訊かれた。
一瞬へっ?っとおもったが、せっかくの機会なのでマッサージをお願いすることにした。
幸い次のエイドまでは3.8kmなので次のエイドにマッサージの先生をお願いすることにした。
しかし、思った以上に私の足はやられていて、この3.8kmは結構長かった。
だんだん下りがつらくなり「誰か私を楽にして〜!」とか思ったが、きっとゴールするまで楽にはならないんだろうなと思った。

次のエイドにはマッサージの先生が着てくれていてマッサージを受けた。
整体の先生というこの方のマッサージは不思議なマッサージで、例えばふくらはぎを触られればもちろん痛かったのだが、ふくらはぎ自信をマッサージするのではなく、胃や下腹辺りを気持ちよく押してもらうと次にふくらはぎを触られたときには、さっきより全然痛くないのだった。
Nちゃんに「もし何も食べられないようなことになったら、マッサージの先生にお腹を押してもらうと食べられるようになるから」と前半に併走していたときにアドバイスを受けていたのだけれど、これかぁと感心した。

私がマッサージを受けている間にさっき抜かしたN渡さんが「また元気になってね」と声をかけてくれながら、出発していった。
やっぱり強い!

マッサージを受けたあと、軽食と飲み物をいただいた。
このエイドでは暖めた大判のバスタオルを肩にかけてくれるのだ。
バスタオルが冷めてくると次の暖めたタオルをかけてくれる。そんなに寒いとは思っていなかったけれど、これはすごいサービスだと思った。
意を決して出発すると寒さが身にしみた。この夜はマイナス2℃とも5℃ともいわれていた。
前後にライトはなかった。一人で走っていた。自分のライトを消すと真っ暗になった。
ふと、電池が切れたらなぁ〜んにも見えなくなるのだと気がついた。
予備のライトはホンちゃんのライトを受け取ったときに預けてしまった。
そっか予備のライトは持ってなきゃいけなかったんだと、ここにきて気づく。
急にライトを省エネモードに切り替えた。

ライトを消すと本当に真っ暗で、星空を堪能できた。
歩く口実にライトを消して空を見上げて歩いた。天然のプラネタリウム。いやそれ以上の星空だった。
天の川の星のひとつづつがくっきり見えるようだった。

時々自衛隊の車が行き来してくれ、大丈夫ですかと声を掛けてくれる。
みなさんとても親切なたずね方で、こういったことも一人でも安心して走っていられる心遣いだった。

前方がやけに明るかった。
白川郷が近いらしいが、あの明かりはなんだろう??
答えは高速道路だった。夜中の高速道路の明かりはふしぎな光だった。

白川郷の町並みは静まりかえっていた。2年前に旅してきたときにも通ったところだろう。
ドラマの作り物の町並みの中を通るように通り過ぎた。

172kmの第三チェックポイント白川郷には3時過ぎに到着した。(らしい)
日の出まで2時間ほどだが、このあたりもまたトンネルが多く、ふたたび眠くなった。
2本目のレッドブルが預けてあったのが役にたった。
走っているときはいいが、座るとものすごく疲れていることがわかった。
出発してすぐは走り出せない。少し歩いてから走り始めた。

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