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6.大会報告室 : 第23回国際青島太平洋マラソン大会09/12/13【受付台】

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投稿者 トピック
ゲスト 投稿日時: 2009-12-15 22:11
Re: 第23回国際青島太平洋マラソン大会09/12/13【受付台】
受付台の設置、有難うございます。

（長文です）
年頭の予定には全くなかったフルマラソン。
諸々の事情により、青島太平洋マラソンに参加することを決定。
これまた諸事情のため「ホントに走れるんやろか」が「ホントに行けるんやろか」に変わってしまい、
処方薬と市販薬（主に湿布薬）と一袋五つ入り88円の大福餅等をスーツケースに詰め込んで宮崎へ向かいました。

見様見真似の30km走。
見様見真似のカーボローディング。
見様見真似の調整なので、合うてるのか合うてないのか分かりません。
ただ「何が何でも歩かずにフィニッシュラインを越える」というのが最大の目標でした。
靴はこの日のために横浜で測って買ったものです。
なみこさんとバニーさんを応援した日に買ったのだから大丈夫。
赤いリストバンドをしているから大丈夫。
緑（ラッキーカラー）のウエアだから大丈夫。
足神さんのお守りを持っているから大丈夫。
墓参りをしてきたから大丈夫。
と一から十まで他力本願丸出しで臨みました。

「ハイタッチで元気を貰う」とよく聞いていましたが、
わたしには手を出す余裕はありませんでした。
紙コップやバナナを差し出してくれる人たちに「有難う」と言うのがやっとでした。
紙コップを捨てるときに「お願いします」と言うのがやっとでした。
そんな状態ですが、応援してくれる声も手を叩く音もしっかり耳に入っています。
杖ついたり、車椅子に乗ってしか移動できないおじいさん＆おばあさんが「がんばれぇ」と応援してくれた声は耳に残って消えません。

30km近くまでは信じられない数字をガーミンが表示するものですから、
「これ、間違ってへんか？」
「いつもと違う場所やから、ガーミンが血迷ったんちゃうか？」と思っていました。
31km過ぎてからようやく(?)いつもの自分のペースが表示され
「GPSは正確や」と思いながら失速していきます。
周囲は既に歩く人のほうが多い。
走っているのは自分だけか？というくらい歩く人だらけでした。
哀しい＆悔しいのは、そういう人たちより遅い自分。
両足付根外側がガクガクで、
足が動いているのか止まっているのか分からんようになっていたけれど、
日向夏ゼリーはしっかり食べました。
同じ海でも伊勢湾と日向灘は全然違いますね。
吹きさらしの中を走ることは多いけど、
トロピカルロードはちっとも「トロピカル気分」になれませんでした。
そんなとき「へ？なんで？嘘やろ？なんでおまえが居るの？」と思いました。
我が家の猫が其処に居たのです！
と思うくらい瓜二つの猫が居ました。
ワープしてきたんか？？？？と心底思ったんです。
その猫のおかげで力が戻った気がします。

黄色いフィニッシュアーチが目前に迫ってきたときは
「やっと終わる」という気持ちと「もう終わる」という気持ちが交錯していました。
笑顔でゴールは今回も出来ませんでした。
しかめっ面だったと思います。
わたしが気付いてから終始歩いていた人が前に居て、その人より先にラインを越えたかったから。
《30》という表示になる寸前だったから。
途中トイレに行かなければ、猫に気を取られなければ…とも思ったけれど、
13日のわたしには精一杯。やれるだけやりました。走れるだけ走りました。

ホントにフルマラソンを走ったんやろか？と思ったまま帰宅しました。
完走証をしげしげ眺めるけれど「ホントに自分やったんか？」とさえ思います。
走っていた五時間半は長かったけれど、宮崎滞在はあっという間に終わりました。

スタート前にほしこさんに会えて嬉しかったです。
ぶんぶんさんにはとうとう会えず仕舞い（涙）。
さとりんさんが居てくれたことは、どれほど心丈夫だったか知れません。

中学生のとき「鉄分欠乏貧血と診断されました」と言っても
「なんで貴女は走れないの？なんで歩くの？走れって言ってるのに。みんな走ってるでしょ。貴女だけよ、サボってるのは」と部活の顧問（体育の先生）によく怒られました（彼女は叱っていません）。
高校の体育の先生にも呆れられるほどノロノロでした。
走るのが大嫌いでした。
そんな女が走るようになって、
10kmレースに出て完走できて、
ハーフマラソンに挑戦して完走できて大泣きして、
身の程知らずにもフルマラソンに挑戦して、
砂粒ほどの自信もへったくれもなかったけれど完走できました。
グロス：5時間30分02秒。

嬉しいなんて言葉では追いつかないくらいの感激です。
苦しいこともいっぱいありました。
情けないこともいっぱいありました。
悔しいこともいっぱいありました。
そんなの全部ひっくるめての達成感なのですね。
欲張りな目標の《五時間以内》は達成できなかったけれど、
身体がよぉ辛抱してくれた、弱い心に勝てた、ということは、
ハナマル三重○です。

ぶらんぼう
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