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投稿者 |
トピック |
むぎ |
投稿日時: 2008-9-24 13:34 |
- 登録日: 2007-3-29
- 居住地: 東京、時折秋田
- 投稿: 396
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- 田沢湖マラソン2008・むぎ
- りっきさんこんにちは、むぎです。
報告台設置有難うございます。折角なので完走記投稿致します。 自身は苦しい走りでしたが、立地は素晴らしいので田沢湖マラソンの宣伝になればと思います。(内容は宣伝要素=ゼロですが)
’08.09.21第23回田沢湖マラソン
秋田・大曲での定宿にておにぎりを頬張りながら出発準備をしていたら部屋の電話が鳴った。今頃誰?と受話器を取れば「(むぎさん)、起きていますか?未だ出発していないので寝過ごしたかと思って・・」宿のフロントからの心配コールでした。有り難いものです、出張時は何時も早朝から走りに出掛け、マラソンの話などしているので気にしてくれたのでした。
早速、小雨〜本降りを繰り返す天候の中田沢湖に向かう。宿・フロントの心配事が駐車場の確保、案の定会場のかなり手前から渋滞していました。2006年参加の時と比べ、出だしがかなり早くなっていました。それでも何とか近めの駐車場に潜りこんで受付へ。今回は道マラ後遺症か両御尻と両足付け根が痛く癒えないままなので、前半をLSD気分で走り、湖畔に戻る22k地点で棄権覚悟の出走とする。相変わらずの雨は嫌だが、暑くないのでよしとする。
スタートしての下り坂から自重、キロ6分維持に徹して進むが、御尻〜足はすでに痛い。5日間走らなかったがやはり痛みは消えなかった。ウルトラ50k通過の感覚、これからの道中が思いやられる。今回はウルトラ疑似体験と思えば何とかなるのかなとも思う。従って前半6分、後半6分半程度で走れれば御の字か?その前に症状悪化を回避する為の棄権も想定し、そこまではと落ち気味のペースをハーフまで我慢する事に。
アップダウンの多い前半、序盤の山間部から田園地帯〜田沢湖駅前〜市街地〜住宅地を巡って再び田沢湖湖畔に戻る。手前の上り坂に差し掛かる所でハーフ、ほぼ予定通りの2:05:04で通過、坂を上って湖畔に出る。湖畔には多くの選手(20k・10kの部)・応援の方々が。足も痛いままなので止めようかと思った瞬間、目の前に山田敬蔵さん・80歳が。ランパンから延びる足はとても80歳には見えない。調子が悪いのかペースは遅い、でも走って居る。こちらも遅いが力が出てゆっくりながらも追い越してしまう。追い越しておいてここで止めるのは気が引けるもの、ずるずると湖畔周回道路を辿る事に。
12時を回った頃から小雨になり、時折影が出る位に天候は回復して来た。湖畔を渡る風は爽やかで、木漏れ日の温もりとの打ち消し合が絶妙で、心地良い。時折出る陽に照らされ湖面はキラキラ輝き、高目から見下ろす湖水は深く碧い。田沢湖はすでに秋真っ盛りの表情だ。体は悲鳴を上げているが、この情景に心は和み癒される。
さぁってと、湖面の反対側に見える集落までは10k、そこがアップダウンのキツイ難所直前の35k地点。田沢湖半周・たつこ像までは7kほど。コースを熟知しているので見通せてしまう。これからの道程を考えると・・ちと辛い。ここはゴール(スタート)地点からすでに3k進んでしまった地点、戻るのも勿体無いので騙し騙し進む事に意を決する。
湖畔コースに応援はほとんど居ない。とぼとぼ歩き出している人、ガードレールに掴まって屈伸している人、この時間帯だとあちこちに虚脱感が漂って、こちらも気弱になる。たまぁに6分ちょっとのペースで軽快に抜き去る若い女性ランナー、自分は追い掛ける足もないので見送るだけだが、年寄り的に「あぁ、若さって言いなぁ〜」と思ってしまう。関係ないのに、娘の顔が浮かぶの何故だろう?
たつこ像観光を終えた観光バスとすれ違う。見上げれば車窓から手を振って応援してくれている。こちらも表情を笑顔に変えて手を振り応える。一瞬の応援が過ぎ去ると、再び背筋が曲がり足も上がらず地面に擦れる。そんな観光バスと何台かすれ違って「たつこ像地点・ラスト10k」到着、「10kの部スタート」の横断幕を潜る。湖面を見渡せば反対側にゴール地点の集落が見える。観光客を降ろした観光船が勢い良く出船しその集落に向け戻って行く。降り立った観光客からは「大変だね、ご苦労さんです。頑張って下さいねぇ」と声援を受ける。
『見渡せる 湖面の先が ゴール地点』
何時ものフルなら10kを切ればカウントダウン開始、辛いながらも元気が出て落ち込みをカバー出来る所。だが今回は駄目、時計を見るのも嫌になるほどの落ち込み、ウルトラ終盤のペースと同じ。壊れ掛けた?壊れた?足を引き摺り、景色変わりが遅くなかなか減らない残りの距離を恨みながら、ようやく35k地点に。ここから上り下りの激しい難所、直前のエイドでじっくり補給する。
激しい上りはウルトラの場合歩いて良い所、今日はスタートが50k地点のウルトラだと納得して、堂々と歩く。息を荒げながら走り上る人、今日は自然と「ナイスランです!」と声が出る。自分には「ナイスウォークです」と言いながら。
『ナイスラン 自分はナイス ウォークです』
残り5k地点、このままのペースだと4時間30分をも超えてしまう。すでに単独フルマラソン・自己ワーストは決まったのだが、やはり少しでも聞こえが良いタイムにはしたいもの。6分台のペースで何とか4時間30分は切れるとの計算結果、急な上りでも気合を入れて歩き、緩い上りはとぼとぼでも走る事に。最後の最後の力を振り絞ってゴールを目指す。気分だけは何時ものフルに戻った。
『目標を 作って自分も ナイスラン』
何時ものカウントダウン状態(精神的部分のみ)に戻って数字の減るのを楽しむ。こちらの駐車場に戻る選手からの声援も受ける様になってゴールは近い。ほとんど抜くのみとなった残り500m、ちょっとした上りで足が・・。応援者が多いので叫びたいのを我慢したが、攣った!停まるのも癪なので強引に引っ張りゴール前の砂地へ。砂地に足を取られながらも転ばずゴール!! 4:27:30 でした。
単独フルでの自己ワーストでしたが、秋本番の田沢湖の自然に抱かれた事で心は満足しました。走り終わってからの温泉も好きな所に入りましたし、壊れ気味の足の痛みを含め、フル完走と言う事実が一番の勲章です。今後この御尻と足がどうなるのかはちょっと心配ですが、歩くには支障が無いのでハセツネは24時間での完歩を目指します。寝ない練習が必要かな。
以上、長文にお付き合い戴き有難うございました。 ---------------- むぎ
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