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-7.オフ会・練習会
--「frun23周年記念マラニック&飲み会」開催のお知らせ
(本文)
タイトル:Re: frun23周年記念マラニック『幻の大仏鉄道を走る!』 事前学習A
投稿者:ケイタロー
日付:2019-09-28 09:34
内容:
■観音寺橋台
田園を抜けると、現在のJR関西本線(大和路線)の橋台と並んで、約100年前の大仏鉄道の橋台が残っています。
急な高低差を緩和するために作られたもので、「算木積み」というヨーロッパの石積み文化の美しさを残しています。
もう一つ、小さな橋脚もありますが、すぐ横をJRが走っていて危険なため、今は入れません。
■鹿背山(かせやま)橋台
竹林を抜けてしばらく行くと、花崗岩の石積みのがっしりとした鹿背山橋台に出ます。これもまた美しい和洋折衷の石組み。びっしりと覆われた苔が歴史を物語っています。
閑話休題
鹿背山(かせやま)といえば、いくつかの和歌に詠まれている歌枕として有名です。
『都いでて 今日みかの原いづみ河 川風さむし衣かせ山』(古今和歌集)
都を出発して、今日は美加ノ原の泉川に来ている。鹿背山よ、川風が寒いので着物を貸してくれないか。鹿背(かせ)と貸せのダジャレです。(寒いですね)
泉川は木津川の旧名。
もう一つ
鹿背山といえば、戦国フリークにとっては、松永久秀(弾正)が築いた、南山城最大の鹿背山城。今回は寄りませんが、信長上洛直前のころの城として有名です。
久秀は、裏切りと謀略、将軍暗殺や大仏の焼き討ちなど、悪名高い戦国武将。一時は信長の家臣となりながらも、最後は反逆して敗れます。
茶人としても知られ、名器「古天明平蜘蛛」(こてんみょうひらぐも)の茶釜を差し出せばゆるす、と信長に言われますが、それを拒み、茶釜に火薬をつめ爆死したといわれます。茶釜と心中するなんて・・・!?
すみません、寄り道して。
このあたりから、大仏鉄道の軌道をなぞるように走ります。
(つづく)

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