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-7.オフ会・練習会
--「frun22周年記念飲み会」のお知らせ
(本文)
タイトル:Re: 「frun22周年記念飲み会」【ランの部】事前学習C
投稿者:ケイタロー
日付:2018-09-26 14:37
内容:
事前学習Cです。
「夕陽丘」もきれいな地名ですね。
台地の上から美しい夕日が見られるそうです。その夕陽丘町に上る坂が口縄坂です。
■口縄坂(くちなわざか)
「口縄」とは「蛇」のことで、坂の下から道を眺めると、蛇に似ていることからそう呼ばれるようになったといいます。蛇を口縄と言い換えるところが優雅です。「蛇坂」だったら・・・ちょっと気持ち悪い。
寺に囲まれた石畳の小道がやがて急な階段になって・・・とても走れません。歩きます!
登りきったところに織田作之助の文学碑があり、『木の都』の最後の一節が刻まれています。
『口縄阪は寒々と木が枯れて、白い風が走ってゐた。私は石段を降りて行きながら、もうこの坂を登り降りすることも當分あるまいと思った。青春の回想の甘さは終わり、新しい現實が私に向き直って來たやうに思われた。風は木の梢にはげしく突っ掛けててゐた。』
作者自身と思われる主人公が、役所への用事で、子供の頃過ごした夕陽丘を久しぶりに訪れます。懐かしい風景に過ぎた日々を回想しつつ、ふとしたことで再会した親子の、時代に翻弄される姿を描いた佳作です。オダサクって「夫婦善哉」しか知りませんでしたが、しっとりした短編も多いんですね。
口縄坂は、オダサクが七坂の中で一番愛した坂だといいます。
坂の上から細い路地を抜け、愛染堂勝鬘(しょうまん)院、大江神社に向かいます。
■愛染坂(あいぜんざか)
その名のとおり、坂の上にある愛染堂から名付けられた坂です。
「愛染さん」は聖徳太子が創建したと伝えられ、多宝塔は豊臣秀吉により再建され、市内最古の建造物で重要文化財に指定されています。縁結び、夫婦和合、商売繁盛の神様なので、ぜひお参りしましょう。
大江神社境内の「百歳の階段」を上がっても御利益があります。「百歳の階段」は百一段あり、人生の区切りの百歳よりあともう一歩、心も身体も健康でありますように、という願いが込められているそうです。
また、境内に狛犬ならぬ狛虎がいて、全国から阪神ファンが優勝祈願に来るそうです。六甲おろしを歌いながら参拝するとよいとか?
「夕陽岡」の碑があり、このあたりから見る夕焼けも美しいそうです。
愛染坂を下り、清水坂へ抜けます。(つづく)

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