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--【悲しみ、辛さを乗り越えて….7月31日北千住ハーフマラソン完走記〜FRUNまこてぃんを悼んで】
(本文)
タイトル:【悲しみ、辛さを乗り越えて….7月31日北千住ハーフマラソン完走記〜FRUNまこてぃんを悼んで】
投稿者:高橋
日付:2022-08-03 08:03
内容:
スタート時の気温33℃(日なたはもっと気温が高いので体感は40℃まではいかないにしろ、それに近かったと思う)、ゴールは正午過ぎ。コースは最初に往復1.0975kmを走ってから、往復5kmコースを4回、計21.0975km。
会場では「2周でやめるつもり」という声も聞こえたが、私はスタート地点に立つということは完走するということ、要するに完走するという気持ち、能力を持っていなければ、スタート地点に立つべきではないという考えを持っている。勿論、体調悪化や転倒等で競技続行不可能の場合等は途中棄権も仕方ないが、スタート前から「途中でやめる」「行けるところまで」なんて発想を抱くランナーは情けなく思う。
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今回は久々にFRUNのランシャツ・ランパンで挑んだ。数年前の北海道マラソン以来の着用だ。そして胸に喪章をつけた。尊敬してやまなかったFRUN.まこてぃん氏が亡くなって早50数日が経過した。
学校は違えど、大学時代は共に交響楽団に属し、演奏活動。frunで知り合って以降、お会いするたびにベートーヴェンからフルマラソンまで語り合ってきた。
私が最後に会いに行ったのは氏が亡くなる18日前。その時は、まさか早々に氏が逝くとは考えられなかった。60歳時に直腸癌が見つかり、3年半の闘病。家族に弱音を吐かなかったようだが、病院のベッドで1人になった時に泣いてしまった、あと10年は生きたかった等の話、また一時退院後、昔、猛練習した公園で走ってみたら3kmが限界でショックだったという話。本当に悔しい日々だったと思う。死去の報は仙台出張時に耳にした。立ち尽くした。
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そういうわけで、氏の死去後、最初のレースでは彼への感謝も込めて挑もうと思い、そのレースが今回の「北千住ハーフ」となった。主催者側から「頑張らないでください」という注意アナウンス。
最初の8kmまでは1km:6分台前半だったが、気温上昇、川沿い特有の高湿度によるダメージがやってきて6分半まで減速。半月板を痛めてからは跳ぶような走りは出来ないわけで、競歩に近い走り方で進んだ。2周目を終えて、3周目に向かう時、前方のランナー2人が棄権した。「もう十分..」との声も聞こえた。確かに私も「もう十分」ではあった。しかし、体調に異変はないだけに、途中棄権は回避。起点には大きなバケツとひしゃくがあり、それで中に入っている水をすくって頭からかけた。シューズがビショビショになるほどかけたわけだが、2.5km地点(折り返し地点、ケーズ電気近く)に着くころには乾いてしまった。そこにもバケツがあるも、こっちの水は既に温くなっていて、何杯もかけてもあまり効果を感じなかった、
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しかし、さすがに足の運びが怪しくなってきた(意識朦朧状態ではなく、単に体力低下か?)。フォームを極力、競歩に変更。足より腰で走る!という意識で進んだ。4周目に行くときは「また、行くのか!!」と苦笑い。視界はぼやけていないか?しびれはないか?吐き気はないか?と絶えず体調をチェック。ラスト1kmほどで左腕が少ししびれてきた。これが熱中症の兆候なのか、不明。まぁともかくも黄信号点灯。すると、競技後半で争っていたイギリス人が私と並走。抜き去って、もうずっと後方にいたと思っていたら、迫ってきたのだ。彼の力を借りて、そのまま一緒に走る。元気なら会話をするどころだが、二人ともそんな余裕なし。もうしばし経験していないが、フルマラソン後半に覚えるような疲労が身体全体にのしかかってきた。ゴールは近い。ここまで来たら、気合いだ。イギリス人の前に出る。すると彼が抜き返した。なにぃ!!と再度抜き返し、1秒差で競り勝った。ゴール後、笑顔で彼と握手。そういうわけで、まこてぃん氏追悼ランと設定しながらも、競技中、彼のことを悼む余裕はなかった。タイムも中途半端。3月は1時間46分でゴールしたが、今回は2時間16分。実に30分も余計にかかった。
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ただ半月板損傷でマラソンを絶望視した約3年前を考えるに、競歩に活路を見出し、走るフォームを変更。個人練習では競歩中心で、それを意識した競歩ランでここまで走れるようになったのは嬉しい。天のまこてぃん氏に褒められるような結果は残せなかったが、ちょっと一区切りが出来たような気がした。
今月は暑さ対策で敢えて昼前後に競歩練習等をしたが、その効果は今一つ。高気温、高湿度おそるべし。トップは1時間28分。どんな練習をしているのか?ミストサウナにトレッドミルを持ち込んで練習しているのかもしれない。
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競技後、膝の痛み・腫れはなし。アキレス腱周囲炎も生じなかった。一安心。

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