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6.大会報告室 : 第67回別府大分毎日マラソン 完走記

投稿者 トピック
いちびり
  • 登録日: 2007-4-6
  • 居住地: 東京都立川市
  • 投稿: 509
第67回別府大分毎日マラソン 完走記
あっという間に一週間経ってしまいましたが…

「昨年の二の舞はまっぴら御免だ」

強い気持ちでリベンジを誓ったが、体がついて来なかった。年末から家庭内で風邪が循環、年始には気管支炎を発症して生活にも支障をきたした。
ようやく治まったのが2週間前。病み上がりに出たハーフではkm5分を保つ事で精一杯。それ以前に2年前の捻挫の後遺症で相変わらず距離を踏む練習も出来ていない。そんな状況で臨んだ別大。どこまで行けるか全くの未知数だった。(言い訳は以上w)

2/4の朝は雪がちらつくほどの寒さ。いつものランシャツの下に、コンプレッションTシャツ、上には自作のビニールポンチョ。
ロスタイムは45秒。直ぐ周りの流れに乗ったが、1.5kmまでの500mラップは何故か2分45秒(1km5分30秒ペース)を刻む。遅すぎ!(GPSが衛星をちゃんと捉えてなかったみたい)
その後は2分25秒(1km4分50秒ペース)に落ち着いた。このペースなら後半の落ち込みを考慮してもなんとかゴール出来る流れだが、ついて行くのに精一杯。かなりヤバイ!早々のリタイアが頭を過る。10kmを過ぎた辺りから体が動く感覚がようになってきた。

「『完走』する自分を強くイメージしろ!」

スタート前は風が吹くと極寒だったが、走り出してしまえばポンチョは邪魔だった。風も然程感じない。5km過ぎにポンチョを破り捨てた。
それでも20kmまで約2分少しずつ貯金を作ったが、20kmからはキロ5分になりこれ以上の貯金は望めなかった。

昨年は25kmで気持ち悪くなり、バツ印を出した30km、リタイアした32kmはまだ元気だ。スタート直後の調子の悪さは今はもうない。ゴールする自分をイメージする。しかし徐々にキロ5分を越え始め貯金を少しずつ使い始めていた。
35kmの折り返すと無情なまでの強い風が正面から吹いてくる。そして橋越えのアップダウン。頑張って上る。そして頑張って下る。もう一瞬たりとも油断は出来ない。10年前の北海道マラソン35kmの1秒関門が頭を過った。
関門まで1分20秒。最後尾車が約300m後方に迫っていた。

「絶対嫌だ!」

3時間30分切りが難しくなったが、もうこれ以上スピードが出ない。キロ5分15秒が精一杯だ。計算上辛うじて通過出来るタイム(5秒間に合う)だが、走っている間は簡単な計算さえも出来ない。

39km!ほしこさんが帰り支度をした瞬間だった。一瞬声をかけてそのまま前を見て走り過ぎた。「完走して〜」追走しながらの声援が思い切り背中を押してくれた。左手を上げ親指を立て「了解!」と呟いた。
この先を左折そして右折すれば最終関門の40km。周りのランナーも皆一緒だ。この40kmを越えればゆっくり走ってもゴールするだけだから皆必死だ。
「関門、じゅ〜びょぉ〜まえぇ〜」
審判員が声を上げた横を走り過ぎ計測マットを越えた。(ランナーズアップデートでは関門5秒前)
40kmを越え周りのランナーもほっとしてスピードを緩めた。自分も緩めようとした瞬間に左脹ら脛から「パキパキパキ」と身体中に響いた。
これ以上落とすと絶対吊る。でもペースを上げる力はもうない。5分40秒を保つのに精一杯だ。
競技場入口の大時計が真横で皮肉にもちょうど3:30:00を示した。リベンジはならなかった。そのまま2年ぶりのトラックの感触を楽しむようにフィニッシュラインへ吸い込まれていった。

「嬉しいけど悔しい。悔しいけど嬉しい。」

複雑な気分だが、完走するとしないでは雲泥の差がある事を昨年痛いほど味わっている。
だからこそこの完走にはちゃんと意味がある。


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